| この記事にはハイスクール・フリートの物語根幹に関わるネタバレを含みます。 |
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概要
見た目は齧歯類のハムスター（正確にはゴールデンハムスター）に似た外見をしている小動物。
第4話にて、孤立無援も同然の状態で慢性的に物資不足となっていた晴風の乗組員達が回収した、海に漂流していた二重閉じのケースから発見されている。
その後、RATtに触れた立石志摩が別人の様に豹変する形で狂暴化。晴風の補給に来た明石と間宮の双方を銃撃するという正気とは思えない暴挙に出た結果、激怒したヴィルヘルミーナによって海に叩き込まれた結果、志摩は正気に戻っている。
なお、この時に晴風の電子機器も、原因不明の不調に陥っている。
事件後、志摩の暴走の原因がRATtではないかと考えた晴風の衛星長である鏑木美波によって、五十六が捕まえていたRATtは厳重に管理され、生態研究が行われる事になる。
正体
その正体は、海上安全整備局の海洋研究機関内で誕生した生物。
外見こそハムスターに酷似しているが、遺伝子構造に関しては異なっているとされる。
最大の特徴となるのは、「RATtウイルス」と呼称される特殊なウイルスを生まれながらに保菌・媒介している点にある。
このウイルスは、特殊な生態電流を内包しており、接触感染者の脳に介入して凶暴化を促してしまう他、周辺の電子機器までをも狂わせてしまうという、IT技術の普及により発展していく現代社会にとって、極めて凶悪な性質を備えている。
それ以上に厄介と言えるのは、RATtとの直接的な接触感染した人物「一次感染者」を介して感染したウイルスから発せられる生態電流が「ハブ」となり、特定範囲内にいる周辺の人間達の脳波にまで干渉。脳波干渉を受けた者達は「二次感染者」となってしまう事にある。
更には、一次感染者による二次感染者への脳波干渉により、両者の間で「生態電流ネットワーク」が構築。宛ら蜂や蟻といった社会性昆虫の如く、単一の意思に基づいて行動する「ひとつの群体」が形成された結果、発せられる生態電流はより強化されてしまい、周辺の電子機器を機能不全させる効果やウイルスの感染範囲も爆発的に拡大化してしまう。
つまりは、RATtが一匹でも迷い込む様な事態になれば、何処かの艦どころか町であっても、接触感染によって狂暴化した一次感染者や、その支配下となった二次感染者達を大量発生してしまうという、史上最悪なバイオハザードを招き兼ねない危険生物だったのである。
一方、人間相手には猛威を振るうが、齧歯類全体の天敵と言えるネコ科の動物はウイルスの影響を受けず、実際に晴風の飼い猫と言える五十六は、ウイルスの影響を受けずRATtを捕獲。これによって、晴風内では一時的に1名が混乱して電子機器が不調になった程度で済んでいる（この為、五十六は晴風の窮地を救った陰の功労者と言え、それを知る者達からは「提督」と称賛された）。
また、ウイルスに感染して一次感染者となっても、短時間であれば海水をかけられると正気には戻る（晴風の「被害者」である志摩も、そうやって立ち直った）が、長引いた場合は対処のしようが無い所か、二次感染者の増加によって集団になってしまうとそれこそ収拾が付かなくなってしまい、実際に武蔵の場合は乗組員の半数以上が一次・二次感染者になってしまった結果、感染者グループによって艦の操舵権が乗っ取られ暴走してしまう事態となっていた（操舵輪の存在する艦橋はバリケードを展開した非感染者グループが立て籠もっていた為、おそらく艦尾に備えられていた副操舵輪を使用して乗っ取っていたと思われる）。
なお、一次感染者は通常ではありえないレベルでの超人的な身体能力を発揮しているが、ウイルス自体に感染者の身体能力を向上させる効果は無い。
これは、ウイルスから発せられる生態電流自体による副次的効果の様な物で、生物の身体の動作を命令する電気信号を介して感染者の「脳」に直接干渉する事で、脳内のリミッターが強制的に解除されて発揮された物である可能性が高い（所謂「火事場の馬鹿力」）。
最終的に、RATtの生態研究を行った美波の手によって血清が開発され、事態は収束に向かった。
関連タグ
28週後... 血の一滴でも粘膜に接触したら感染し、凶暴化するRATtよりもお手軽かつ簡単に人を凶暴化させる「RAGEウイルス」と言うものがアフリカの猿から分離されたのが始まり。こちらは都市部の研究室からバイオハザードが始まってしまったため艦船などの閉鎖空間でひっそりと事態が終息することがなく広がり、世界崩壊につながっている。
