概要
この名が最初に登場したのは1970年代前半、SIG社がドイツの銃器メーカーであるヘンメリーとザウエル&ソーンを買収した際の社名として登場する。
その後、SIG社は事業を縮小し投資家へ各部門の売却を初め、本社の小火器部門とそのドイツ法人とアメリカ法人は2000年にドイツの投資家であるミヒャエル・リューケとトーマス・オルトマイヤーに売却され、
スイスのシャフハウゼン州ノイハウゼンにある小火器部門は「SAN Swiss Arms AG」(通称スイス・アームズ)
アメリカのバージニア州タイソンズコーナーにあるアメリカ法人は「SIG ARMS」
ドイツのシュレースヴィヒ=ホルシュタイン州エッカーンフェルデにあるドイツ法人は「SIG Sauer GmbH & Co. KG」(通称シグ・ザウアー)
として独立し、彼らの所有するルーク&オルトマイヤーホールディングスの傘下に入る。
その後、紆余曲折ありながらそれぞれの社名を「SIG Sauer(シグ・ザウエル)」に統一した。
余談
買収された際にドイツ法人のヘンメリーとザウエル&ソーンとブレイザーも再建された。つまりこの3社とヘンメリーとザウエル&ソーンとブレイザーはSIGから再誕した六つ子の姉妹会社と言える。
沿革
1971年、ヘンメリーがSIG社に買収される。
1976年、ザウエル&ソーンのドイツ法人「J.P. Sauer & Sohn」がSIG社と合併し「SIG Sauer」となる。
1985年、1月アメリカ法人「SIGARMS Inc.」が設立される。
1990年、SIGARMSがニューハンプシャー州エクセターに移転し生産を開始。
1997年、ブレイザー社がSIG社と合併、名称変更は無し。
2000年、10月ミヒャエル・リューケとトーマス・オルトマイヤーに売却されて3社、共に独立。
2006年、ヘンメリーとスイスアームズが合併。この時、スイスでの商標をウマレックスに売却。
2007年、SIGARMSが「SIG Sauer, Inc.」に社名変更。通称でSIG Sauer USAと呼ばれるようになる。
2014年、ドイツの武器密売法に違反するコロンビアへの武器販売が公になる。
2015年、事業拡大しサプレッサー、光学機器、弾薬、エアソフトガンの部門が設立される。
2017年、1月19日にP320が米軍正式採用を勝ち取る。
2018年、7月25日にエアソフトガン部門にSIG AIRと名付け、ブランド展開開始。第一号はASP20。
2018年、11月5日に米軍が訓練用としてP229のエアソフトガンを購入する事が決まる。
2019年、スイスアームズは「SIG Sauer AG」に社名を変更。しかし呼び分けのために通称はそのままで呼ばれる。
2020年、6月4日に年末までにエッカーンフェルデの工場を閉鎖すると発表。
2022年、4月19日XM7とXM250が米軍の次世代小隊用火器選定プログラム「NGSW」を勝ち抜き米軍に採用される。
2022年、7月にシグザウアーアカデミーと併設されたシグエクスペリエンスセンターを設立。建物内には小売店、屋内射撃場、企業博物館、会議センター、企業オフィスが展開している。
2023年、P320が不適切な取り扱いと銃の安全基準の欠如により暴発が多発、80件以上の報告が上がる。