STIG
すてぃぐ
TopGear番組中でのタイムアタック、特に紹介した車両の同番組専用サーキットでのタイムを測定するときに起用されるテストドライバーである。
設定としては「番組の備品」。要はモノだの動物だのと同じ扱いで、The STIGを指す代名詞はItである。そのため登場の際の与太話は「It's called The Stig!(ソレはスティグと呼ばれている!)」で締められる。
全身白尽くめのヘルメット&レーシングスーツで身を固め、正体は一切不明。世界中にいとこや親類がいるらしい。腕前は相当なもので、レーシングドライバーのフェルナンド・アロンソが「相当な腕だ」と評したとも。
タイムアタック前には毎回毎回ジェレミーに変な噂を流される。
備品なので番組オフィスに常備されており、腕組みをしたまま台車に乗せられて運ばれてきたり、資源回収所に捨てられたり、番組オフィスでコピー機と格闘している、といったシーンを見られる。さらに金銭の概念が分からないらしく、公共交通機関を利用する際はプリペイドカードしか使用できず、映像に映っているときにはは一言も言葉を発しないので携帯電話も取らない(一応、有名人レースの際にはゲストへのアドバイスを行っていたり、パワーラップで乗った車に対するコメントがジェレミー達から語られることはある)。さらにパワーラップ中、カーステレオで毎度特定の趣向の音声を流している。あるシリーズではモールス信号を流していて、信号の内容が運転中の車の評価だったこともある。
なお、現在のスティグは3代目。初代は全身真っ黒のスーツに身を固めていたが、空母からクルマごと海に落ちて「死亡」。その後登場した2代目から真っ白に変わった。
この2代目、シーズン途中で「いなくなった」ことから、3人がエルサレムへ赴いて見つけてきたのが現在の3代目。2代目がいなくなった間は非常用スティグとしてかつてかつてTopGearに出演していたティフ・ニーデルが呼び戻されている。
元々初期はプレゼンター自身がラップタイム計測をしていたが、人によって運転技術に差が生じることを無くすため、安定した運転ができるテストドライバーとして2002年にジェレミー達が番組を復活させた際に導入されたという経緯がある。
ちなみに2015年にジェレミー達が降板後にAmazonで「The Grand Tour」を立ち上げたが、スティグは移籍しなかったので司会者が変わっても続投している唯一の存在となっている(BBCが版権を持っているため)。
スティグには世界中に従兄弟がおり、その全員がヘルメット姿で喋らない。
デジタル従兄弟
「Forza Motorsport」シリーズに登場。スティグに違いないのだが、コードに致命的欠陥があり能力が本家に比べて劣る(腕があれば勝てる)。…となっているが、実は本物レベルだと強すぎてプレイヤーが楽しめないというジェレミー達からの要望があり、意図的に強さを抑えた設定にしてある。
非常用スティグ
2代目がいなくなった際に登場。以前トップギアに出演していたティフ・ニーデルのこと。彼のアドバイスで有名人レースに出たゲストが最速ラップを出したことから、2代目が無能扱いされるというブラックジョークが炸裂した。
卓越したドライビングスキルから相当の腕前のドライバーであることが有力視されていたが、どうやらミハエル・シューマッハではないらしい。第13シリーズでシューマッハがスティグの格好をして出演したが、これはあくまでも噂を逆手に取ったネタである。
実は、初代の黒スティグと2代目白スティグの中身は明らかになっていて、初代は元F1ドライバーのペリー・マッカーシー、2代目は元F3ドライバーのベン・コリンズがその中の人であったことが判明している。初代に関してはBBCニュースに中の人が出演、2代目はトップギアに中の人が登場して「元スティグ」と紹介されている。
LEGOとの関わり
ファンの創作と思いきや、TopGear公式チャンネルの動画である。
そしてまたいつの間にかコラボ動画を出している。
そして···
カーズ/クロスロード公開とクロスロードシリーズのレゴカーズ発売に合わせ、LEGO公式チャンネルがレゴになったマックィーン、クルーズ、メーターとのコラボ(クロスオーバー)動画を制作。
しかも、3人(台)の声は英語とはいえオーウェン・ウィルソン、ラリー・ザ・ケーブルガイ、クリステラ・アロンゾと本人ボイスである。
作中では、スティグはフルフェイスヘルメットの代わりにフルフェイスヘルメットを模したバイザー(あるいはフロントガラス)をつけた車として出演。本人同様一切言葉を発しない(「ただの車ですな」とか言ってはいけない)。
新設されたサーキットで3台と邂逅し、マックィーンおよびクルーズとレース対決することになるのだが···。