ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

THELOVE

ざらぶ

特撮バラエティ番組『ウルトラゾーン』のドラマパートで放送された短編ドラマの第1作。
目次 [非表示]

概要編集

特撮バラエティ番組『ウルトラゾーン』第6回のドラマパート。記念すべきドラマパート第1話である。

『ウルトラゾーン』第6回は全23回で唯一ドラマパート(本作)しか放送しなかった異色回であり、以後のドラマパートは前後編の2部構成で放送されている。


凶悪宇宙人と名高いザラブ星人が地球の未亡人の女性との交流を経て、人を愛することの意味を知っていくという内容になっている。


ストーリー編集

とある民家で、一人の女性が宇宙人の肖像画を描いていた。

その宇宙人ことザラブ星人は女性・池谷ミツ子に、地球には写真という高度な文明の機器があるのに何故使わないのかと尋ねるが、ミツ子は「絵だって人が生み出した文明の一つ」「この絵とこの絵を描いている時間は私とあなたにしか作れないわ。なんかわくわくするでしょ?」と返した。


数日前、(おそらく)地球を侵略するためにやってきたザラブ星人は事故によって円盤が墜落し、肩を怪我してしまった。どうにか治療をしようと彷徨っていたところ、たまたま近くにいた未亡人の画家であるミツ子と知り合ったのだった。

最初は姿を見られた口封じに殺そうとしたが、怪我が原因で腕を動かせずミツ子に治療をしてもらった。

その日から星人を今は亡き夫に似ているというミツ子とザラブ星人の奇妙な共同生活が始まった。最初は慣れない地球の文化に悪戦苦闘するザラブ星人だったが、ミツ子と共に暮らす中で様々な事を学んでいき、いつしか好意を抱くようにまでなった。


そんなある日、ミツ子と郊外に出かけたザラブ星人は彼女に喜んでもらおうと遺影で見た彼女の夫の姿に変身するが、逆に拒絶されてしまった。

拒絶された理由が解らず傷心するザラブ星人だったが、仲直りにと以前一緒に作った花の冠を作って帰宅する。

しかし家に帰ったザラブ星人が見たものは力なく座敷に横たわるミツ子だった。


病院に運ばれるミツ子。実はミツ子は余命いくばくも残されていなかったのだった。

その命が尽きようとしているミツ子に、心の意味を諭され最期を看取ったザラブ星人。

彼は不器用な花冠を残して姿を消した。


その後、主を失ったミツ子の家にはザラブ星人との思い出の品と共にザラブ星人の肖像画が、亡き夫の遺影のところには「THE LOVE 我が夫」と書かれた肖像画が置かれていた。そしてそこに描かれていた夫もまたザラブ星人の姿をしていた。


スタッフ・キャスト編集

スタッフ編集

監督:田口清隆

脚本:松野拓行


キャスト編集

池谷ミツ子:丘みつ子

ザラブ星人の声 / ミツ子の夫:関智一

スーツアクター岩田栄慶 外島孝一


余談編集

円谷プロ10代目社長の大岡新一氏はこのエピソードをとても気に入り、以降のウルトラシリーズでも田口を監督に抜擢するようになったという。


本話の制作以前に田口監督は自ら脚本を2本執筆したがいずれもボツになってしまい、行き詰ったところで松野氏が書いた脚本が好評だったためドラマパートの第1話に採用したとされる。


当初の構想ではザラブ星人は自ら地球の言語を発することができず、ラジカセを通じて言葉を発するというものだったが全編ラジカセで会話をさせるのは難しいということで断念した。冒頭でラジカセがアップになるのはその名残とされる。


墜落するザラブ星人の円盤は田口監督がNHKの『テレ遊びパフォー!』で制作した『長髪大怪獣ゲハラ』の流用。当初はそのまま出す予定だったが、過去にザラブ星人が円盤に乗る場面が存在しなかったことから光を合成して姿をはっきり見せない形にしたとされる。


ミツ子の名字は「池谷」であり、一部のファンから池谷仙克氏を意識したのではと言われていたが、田口監督によると撮影に使用した墓標がたまたま池谷家だっただけらしい。


関連タグ編集

ウルトラゾーン

メフィラスの食卓

愛の夢 - メインBGMとして使用。

関連記事

親記事

ウルトラゾーン うるとらぞーん

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

pixivに投稿された小説 pixivで小説を見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 3228

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました