東急電鉄7500系「TOQ i」
「TOQ i」とは、東急電鉄の事業用車、7500系電車の愛称である。
1991年に事業用車へ改造された7200系アルミ車2両が老朽化したため、代替用として(旧)東京急行電鉄時代の2012年にデヤ7500形、デヤ7550形各1両ずつが製造された。そして1998年に製造されたサヤ7590形1両を編入し現在の体制となる。親しみを感じてもらうため、愛称の「TOQ i」は公募で決定した。
2012年に製造された2両はモーターを搭載し、7000系(2代目)をベースとしたIGBT素子・VVVFインバータ制御を採用した。この2両は1両単体での運用もできるよう、両運転台車としている。
使用用途
7500系の用途は以下の通り。
- 2ヶ月に1回行われる東急線全線の検測。軌道検測の場合はサヤ7590形含めた3両編成で、電気検測のみの場合は2両編成で運用される。
- 東急池上線・東急多摩川線所属車両のうち、7000系(2代目)を除く編成はATC装置を搭載していないため、伴車として該当編成を中間に挿入し、回送業務を担当する。
- 新車・改造車の搬入・搬出のほか、長津田検車区(車庫)の構内入換業務
車両別
デヤ7500
外観のカラーは赤帯+青。動力車。
車内には他編成との併結用のジャンパ連結栓を備えている。
デヤ7550
外観のカラーは赤帯+黄。
電気検測車として屋根上に架線検測機器、投光器、観測ドームを備えている。
下り方のパンタグラフは検測用を兼ねている。
サヤ7590
1998年に製造された運転台のない軌道検測車。測定用台車を車両中央に搭載している。
外観のカラーは事業用の7200系と編成を組んでいた時のまま。
事業用の7200系の老朽化・引退に際し上記2両との併結対応改造を実施し7500系へ編入された。