機体諸元
タイプ | V.S.B.R./新型火器試験仕様 |
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型式番号 | F90V |
頭頂高 | 14.8m |
本体重量 | 8.7t |
全備重量 | 21.5t |
ジェネレーター出力 | 4,420kW |
スラスター総推力 | 758,500kg |
使用ハードポイント
ショルダー | アーム | フロントスカート | サイドスカート | リアスカート | レッグ | バックパック |
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◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 交換型 |
概要
ヴェスバータイプ。
新型火器試験仕様機
『フォーミュラー戦記0122』の看板機体。スーパーファミコンソフトのパッケージイラストには、正面に、F91よりも大きく描かれている。
新規格装備(その中でも特にV.S.B.R)テストタイプ。
サイバーコミック版『機動戦士ガンダムF90』には登場しない。
新兵器であるヴェスバーやビームシールドのテストを行うための装備であり、これらの高出力兵装を同時ドライブするため、F90本体のジェネレーターを本来目指していた小型・高出力型に換装し、更に外装型サブジェネレータを装備したバックパックに換装しジェネレーター出力4,420kWを確保している。この上で、排熱の問題から肩部と脚部に排熱フィン(スタビライザーとしても機能する)が必須となった、脚部のフィンユニットはスラスターが内蔵された機動性強化ユニットも兼ねている。この様な問題を抱えているため、他のミッションパックとの混載アッセンブリは選択出来ないうえ、それでも最大稼働時には、排熱速度の問題により稼働時間の制限が生じてしまう。なおビームライフルは、勘違いされがちだがF90の標準装備の専用ビームライフルではなく、Vタイプ専用に再設計した高収束型のVタイプ用ビームライフルを装備する。これらに加えて、補助武装としてメガガトリングガンを右前腕ハードポイントに装備、ビームサーベルは左腰に移設しており、右腰には予備のビームシールド基部を装備し故障時に自力での換装による問題解決を行う様にしている。フロントスカートには運動性補助用にサブスラスターモジュールを装備している。この機体などのデータを参考にして、アナハイムはシルエットガンダムを開発したとされる。
本ミッションパックの運用データからF91のハード面の最終調整が行われた事から、そのプロトタイプと位置付けられる。それはこの試験型の運用によって「ヴェスバーには銃器としての取り回しに問題がある事」や「ビームシールドにはシールドビームの発生不安定(によって特定の条件下では防御機能を失う)という問題点がある」等々の問題点の洗い出しがされた事からも確かだろう。
第二次オールズモビル戦役の中盤で本格的実戦運用が行われ、ベルフ少尉の手によって大きな戦果を挙げた。なお、前述のライフルの型が間違えて覚えられる原因として、当ゲーム作中のグラフィックでは専用ビームライフルではなく標準装備のライフルが描かれていたことにもよる。単純にグラフィック容量の問題であると思われるが、好意的に解釈すれば試作品なので連続実用に耐える代物ではなかった、実戦に際し維持する部品がなく旧来のものを継続使用した、などが考えられる。
『機動戦士ガンダム クライマックスU.C. 紡がれし血統』では、宇宙世紀0123年のコスモ・バビロニア建国戦争においてナナ・タチバナがこのタイプで出撃しクロスボーン・バンガードを迎撃した。
旧設定では混載はできない事にされていたが、
BB戦士やマスターグレードなどプラモデルオリジナルギミックとしてPタイプとの混載仕様「P.V.スペシャル」が存在している。
後に『F90FF』でこの混載仕様が作中に登場する事になるがその際には旧設定も尊重し混載した場合「放熱能力が不足する」などの各種リスクが発生する状態になるとされている。
『F90FF』の後付けで宇宙世紀0116年には、Nタイプと混載して運用した記録がある。これはNタイプが後付け創作された各種混載に対応させる為の仕様やデザインである為であり、旧設定とバッティングしている訳ではない。