概要
「有限会社サイレンス(SILENCE)」のブランド「ソニア(Sogna)」から発売された成人向けゲーム、『VIPER』シリーズの一作。
VIPERシリーズ初の、そして最後のRPG。
『Vシリーズ』『Tシリーズ』『Fシリーズ』『Mシリーズ』に続く新機軸の『Rシリーズ』としてスタートしたが、RSRのみで終わってしまった。
キャラクターデザインと原画は桂枝毛(桂憲一郎の別名義)、シナリオは代表取締役社長P・ウォリアー。
ただしこの両者は開発初期の段階ですでにほぼ絶縁状態に到っていたという説もある(要出典)。
当初は1999年末の発売が予定されていたが、延期に延期を重ね2002年7月31日発売。
翌2003年に有限会社サイレンスは解散となったため、『RSR』はソニアブランド終末期の作品となる。
発売延期の最大の原因は作画の遅延である、とはP・ウォリアーの弁。
メインヒロイン・カーラのデザインは早くから公表されていたため、発売延期の結果として知名度が上昇している。
2001年6月22日発売の『タイピングVIPER』には一足早くカーラが登場。
ユーザーからの評価としては
- 壮大な割に説得力のない背景、陰惨で救いのないストーリー、ある意味現実的だが誰得なエンディング
- RPGとしての操作性やバランス等が破綻した所謂クソゲー
- アニメーションの品質はさておき、濡れ場はほぼ陵辱シーンのみで異種姦およびNTRへの耐性が必須
- 閲覧モードがない
といった厳しいものが多く、(上記の開発陣不仲説も含め)ブランドの終焉を象徴するものともいえる(それでもGT1前後の騒動に較べれば常識の範疇ではあるが)。
逆に言い換えれば、この前後のタイトルや販促・アフターサービス・それらの告知も含めた全般において、ブランドの価値を維持できなかった製作側への不満が、RSRへの評価をことさら厳しくしているという解釈も成り立つ。
2003年6月20日には新たに中ボスキャラと濡れ場・エンディングを追加し、閲覧モードを搭載したDVD-ROM版が発売。パッケージイラストはいのうえたくやによる描き下ろし。
RSR以降、VIPERシリーズは『-M3- 3.2(2002年12月20日)』『-V6- R(2003年3月20日)』『-V8- R(2003年8月29日)』が発売されている。
『3.2』は1999年に開発中止となった『M3』からの仕切り直しであり、『V6R』『V8R』は初期『Vシリーズ』からのリメイク作であることから、RSRを『新作としては最後のタイトル』と呼ぶこともある。
が、『V8R』収録シナリオのうち一本は新作であるため、厳密には異なる。