概要
イタリアのRainbow S.r.l.(旧:Rainbow S.p.A)で制作されたアニメシリーズ。他国にも配給されている。
「一見ごく普通の女の子たちが魔法学校に通い、魔法の力で妖精に変身して悪と戦い、人々を助ける」というのが基本的なストーリー。
いわゆる魔法少女や変身ヒロインものの作品であり、そこに魔法学園の要素が付け足されている。
この作品で描かれる魔法世界は国や空間や種族の種類が豊富なため、物語が進行してキャラや世界の設定が追加されていくにつれて複雑化していくが、ストーリー自体は極めてシンプルな勧善懲悪ものである。
Rainbow S.r.l.が創立されてから約10年ほど経った2004年頃(ふたりはプリキュアが日本で放送開始されたのとの同じ年)にイタリアでTVアニメシリーズの放送が開始され、元々は女児対象で作られていたが時間が経つにつれ初期エピソードから視聴していた子どものファンが大人になってしまったため現在では大人をターゲットにした販売展開もされている。
現在(2016年6月の時点では)、シーズン7まで存在している。
日本では未公開なのであまり知られていないが、130ヶ国以上で放送され、放送以外に「グッズ」「雑誌」「漫画化」「舞台化」「ドラマCD化」「絵本」「ファッションブランド化」など様々なメディア展開をグローバルに行っている。
特徴
オープンな魔法少女
他の魔法少女と比べるとこの作品に登場する魔法少女たちは、非常にオープンであり、セレプとして堂々としている点が特徴的である。
とにかく、人前でも全く正体を隠さない(一部例外アリ)。
変身後の偽名が無く、道のど真ん中でも変身魔法を使い、変身前の恰好で手から魔法のビームを出したりする。
シーズン1からシーズン4の序盤までは、人間界でのみ自分が魔法使いである事を隠していたが、色々あって徐々に魔法を隠す気が無くなり、ついには長年魔法の存在を認めてこなかった世界中の人間に魔法や妖精の存在を認めさせて自身の味方につけるという快挙を成し遂げている。
そして、主人公は、自身の婚約者募集イベントや人命救助をテレビで報じられ、魔法世界の会議で意見を表明し、チャリティーイベントの主催者として皆に声掛けするなど、いちいち「恥ずかしい」と言っていたら生きていけないレベルの生活をしている。
尚、主人公がその様な状態のため、主人公の両親はシーズン1エピソード1の時から自分達の子供が魔法少女であることを知らされ、家にズカズカと魔法世界の王族や怪物がやってくるという異常事態をすぐに受け入れなければならかった。
大人っぽさ
今作に登場する女性キャラは、ブラッツのような化粧っ気のあるツリ目と西洋ファッションのデザイン画のような華奢でセクシーな体形を持ち、体をくねらせて腰に手を当てる等まるでプロのファッション・モデルの様なしぐさをする事が多い。
「恋愛に奔放(状況によって恋人を変えるレベル)」「体のシルエットを隠さないファッション(ビキニやミニスカ、臍出しルック等)」「人前で堂々と行動する(イベントの主催やボランティア活動や大学の講師を務める等)」「就職(バイト程度のものから店の運営まで)」「車や船の運転をする(近年はマイカーを所持している模様)」など、“大人びた/ませた”描写が目立つ。
その中でも特に露出度の高さと恋愛描写が、現地(欧米)でも一部の保護者やフェミニストから問題視されている為か、シーズン5以降は臍を出さないファッションが増えている。
不思議な世界
フェアリーを養成する女子学校、ウィッチを養成する女子学校、魔法騎士スペシャリストを養成する男子学校の三つの魔法学校、そして魔法の生き物や魔法の植物たちが数多く存在する魔法世界が主な舞台となっている。
ここで描かれる魔法世界は、人間世界と異次元で隔てられているということはほとんど無く、乗り物に乗って普通に別の大陸/別の惑星に行ればすぐそこにあるというもの。
しかし、魔法世界と人間世界の住民はそれぞれ文化の違いによる壁がある為、関わることは少ない。この壁を取り払って、ファンタジー世界と現実世界を繋いでいくのが主人公ブルームの役割となっている。
登場人物たちは魔法世界の中でも携帯電話といった小型通信機や宇宙船やパソコンや機械仕掛けの空飛ぶバイクなどといったものを当たり前のように使用し、魔法の惑星は地球よりも科学が発展しているという風に描かれている。
ハイテク技術と魔法、魔法を使う者と使わない者が共存している。
シリーズ構成
シーズン1→シーズン2→シーズン3→劇場版第一弾→シーズン4→劇場版第二弾→シーズン5→劇場版第三弾→シーズン6→シーズン7という風に続いており、必ず1シーズンで26話という構成になっている。
毎年必ず映画を作るといった体制にはなっていない。
新シーズンがはじまってもストーリーや世界観や人間関係などがリセットされることがなく、主人公の物語そのものがかなり長く続いており、数年も前の伏線回収や昔登場したキャラを再登場させることでファンの心を長く引き留めている。
パクリ疑惑
美少女戦士セーラームーン、ハリー・ポッター、ロード・オブ・ザ・リング、スターウォーズなどのオマージュ(パクリとも言う)がふんだんに散りばめられているが、その一部についてはこの作品の生みの親であるイジーニオ・ストラッフ自身もそこから影響を受けていると認めている。
主に日本アニメや西洋のSFファンタジー作品からのパクリを指摘される事が多いが、近年では少女時代といったK-POPアイドルのミュージック・ビデオからのパクリも指摘されている。
キャラクター
ウィンクス・クラブ
5~6人のフェアリーで構成されている仲良しグループ。皆、出身国も身分も違うが、フェアリー養成学校アルフェアで魔法について学んでいる。
ファラゴンダ校長から様々な生き物を救うためのミッションを与えられる。
自分達とほぼ互角の実力を持つ屈強な男性の魔法騎士集団スペシャリストのメンバーと共に行動することが多い。
Bloom(ブルーム)
龍の炎ドラゴンフレイムの魔力を持つ、龍炎のフェアリー。
惑星ドミノのプリンセス。しかし、幼少期は地球で過ごしていた。
ウィンクス・クラブのリーダー。スカイ王子のガールフレンド(劇場版第一弾または第二弾以降はスカイの婚約者)。
夢見がちで現実逃避気味なところもあるが、正義感が強く、成長していくうちにリーダーシップを発揮していく様になる。
キーコというウサギを飼っている。
見た目は、赤毛の白人に近い。
Stella(ステラ)
星の光の魔力を持つ、太陽光のフェアリー。
惑星ソラリアのプリンセス。王子の従者ブランドンのガールフレンド。
イケメンとショッピングのことしか考えていないと思われるほどおバカで能天気。肉体労働や衣服が汚れるようなことを嫌い、ワガママで常に強気な態度を見せているため相手を傷つけたりケンカすることも多いが、実は家族や友達への愛はとても深い。ブルームがまだ本物の魔法に不慣れで何も知らなかった頃から彼女のためにあれこれ世話を焼いていた。
見た目は、金髪の白人に近い。
Flora(フローラ)
花や木々の魔力を持つ、自然のフェアリー。
惑星リンフィア出身。ヘーリアのガールフレンド。
“心優しいお花の妖精“といった感じが強く、シャイで大人しい。メンバーの中では一番の癒しキャラとも言える。魔法の学校アルフェアの授業で学んだことをすべて覚えているほどの勤勉家。
見た目はヒスパニック系に近い。
Musa(ミューサ)
音楽の魔力を持つ、音楽のフェアリー。
惑星メロディ出身。リーベンのガールフレンド。(シーズン6でリーベンと破局。)
ときたま毒舌を吐くほどタフで強気な態度を見せることが多いが、常に亡き母の愛に飢えており恋人や家族のちょっとした言動でものすごく落ち込むなど本当はかなり繊細である。当初はやや不良っぽいおてんば娘といった感じが強かったが、成長していくうちに妖艶な美女へと変貌を遂げていく。
見た目は、東アジア系のモンゴロイドに近い。(ミューサの肌はウィンクスのメンバーの中では一番色白だが、中国や韓国や日本では色白肌が好まれるためそのようなデザインにしたと思われる。)
Tecna(テクナ)
テクノロジーの魔力を持つ、科学のフェアリー。
惑星ゼニス出身。ティミーのガールフレンド。
筋金入りの機械オタク。完璧主義で常に自信に溢れている。素直ではあるが、感情に関する問題が度々出てくる。他のメンバーと比べると自分の気持ちや自分の身の上を表に出して表現することが少なく、場面によってはモブ化するほど影は薄いが、彼女の科学力も事件解決に大いに役立っているので物語上無くてはならない存在である。
見た目は、ギークな白人・・・にしてはずいぶんオシャレである。
Aisha(アイーシャ)またはLayla(レイラ)
魔法のピンクの液体モーフィクスの魔力を持つ、波のフェアリー。
惑星アンドロスのプリンセス。
ナブーの婚約者(シーズン4でナブーと死別、シーズン5でロイと惹かれ合い、シーズン6でロイとレックスの間で揺れ動き、シーズン7でレックスとの関係が一気に進展した。)
ステラとは正反対のプリンセスキャラとして描かれている。
男を見る目は厳しく、肉体労働も厭わない、常に真面目で物事を真剣に受け止めている。ウィンクスのメンバーの中では一番スポーツを好み、運動神経も高いと見られる。
見た目は、アフリカ系の黒人に近い。
その他のキャラクター
「winx_clubのキャラクター」で。
ストーリー
winx_clubは魔法の惑星Magixに住むフェアリーたちが結成したグループである。
ある日、16歳にしてファンタジーに憧れていたブルームは、Knut(クヌート(オーガ))と戦っていたステラを助け、魔法の力があることが判明する。
そして、魔法世界の首都「Magix」(マジックス)に移り、寄宿制の妖精大学校アルフェアに入学、その時一緒だったルームメイトとwinx_clubというチームを作る。
ブルームは自身の出生の秘密を解き明かし、仲間と一緒に魔法の勉強をしながら様々な人々と協力して悪党から世界を守る。
魔法世界の歴史
シーズン1以前
とてつもない力を持った炎龍は魔法の宇宙を作った後、惑星ドミノで眠りについた。
地球では妖精と人間が共存していたが、妖精たちは強大な魔力を持っていたため5人のウィザードに狙われ自分自身を封印することで自分の身を守ろうとした。それ以降、人間は妖精を信じなくなっていった。
惑星ドミノの王国で国王オリテルと女王マリオンの間に生まれたダフネとブルームは炎龍の力「ドラゴンフレイム」を引き継ぐが、三人の魔女アンセストロ・ウィチーズはドラゴンフレイムの力を狙ってドミノを襲った。
ダフネはまだ幼い妹のブルームを地球へと逃がし、ブルームは地球のガルデニア町に住んでいた人間の夫婦マイクとヴァネッサの手で大切に育てられる。
アンセストロ・ウィチーズによってダフネは戦友ポリテアと共にサイレニクスの呪いで体が変異する。
ファラゴンダ、グリフィン、サラディンそしてオリテルとマリオンは光の結社を結成し、アンセストロ・ウィチーズをオブシディアンと呼ばれる邪悪な空間へと封じ込めるが、アンセストロ・ウィチーズはドミノのすべての王族と民をオブシディアンの中へと引きずり込み道連れにした。その結果、ドミノ王国は崩壊した。
ダフネも惑星ドミノから離れた惑星マジックスの湖ロッカルーチェの中で暮らすようになる。
シーズン1
生まれ故郷の破滅や自分が何者であるかも知らないまま16歳になるまで育ったブルームはある日ステラという惑星ソラリアのプリンセスと出会い、自身が魔法の力を持った者であることを知り、ステラに誘われるがままに親元を離れて魔法世界の寄宿制学校アルフェアに入学しルームメイトと仲良しグループ「ウィンクス・クラブ」を結成し、ウィンクスの仲間たちと共に魔法のお勉強をするようになる。しかし、ブルームは妖精のための大学校アルフェアで暮らしながら、自分が持っていた炎龍の力やステラが持っていた星の杖を狙う三人の魔女トリックスに襲われるようになり、自身の出生の秘密も知っていく。
その後、ブルーム率いるウィンクス・クラブの活躍によってトリックスは投獄される。
シーズン2
恐ろしい邪悪なシャドーフェニックスのロードダーカーが魔法の異次元空間レリクスにある強大な魔力を狙って、レリクスを開くことが出来るアイテムのコーディクスを手に入れるためトリックスを脱獄させ、コーディクスがあると思われる場所をトリックスと共に次々と襲いコーディックスを奪っていく。ロードダーカーに襲われたピクシー村のピクシーたちを守ろうとした波の妖精アイーシャはウィンクス・クラブに加わり、コーディックスを守ろうとするもすべてのコーディクスはロードダーカーに奪われてしまい阻止することはできなかった。
ロードダーカーは事前にアルフェア校にアバロン教授の偽物を送り込んでおき、生徒思いの先生を演じていた偽アバロンを信頼し悩みを相談していたブルームが油断したすきにロードダーカーはブルームに魔法をかけてダーク・ブルームへと変え、4つのコーディックスと自分の言う事を聞くようになったダーク・ブルームの力を使ってレリクスの空間に入る。しかし、ウィンクス・クラブとスペシャリストの子達がブルームを元の姿に戻したおかげで、ブルームはロードダーカーを倒すことが出来た。
シーズン3
アンセストロ・ウィチーズの息子バルトルは長い間封印されていたがアンセストロ・ウィチーズの子孫であるトリックスの力によって復活した。バルトルはトリックスと手を組み、海の人魚の民をモンスターに変え海の王族を監禁し、魔法世界の学校の校長同士が争う姿を人々に見せて怯えさせていく。
宇宙最強の魔術師になることを熱望し人々を恐怖で支配しようとしたバルトルはエンチャティクスの力を手に入れたブルームの力で死んでいった。
劇場版第一弾『失われた王国の秘密(The Secret of the Lost Kingdom)』
ウィンクス・クラブの6人の妖精は妖精学校アルフェアのカリキュラムを全て終えて卒業し、ガーディアン・フェアリーの称号を得た。
その後、ブルームはウィンクス・クラブの仲間たちと共に失われたドミノ王国の秘密を調べ、オブシディアンへと行く。
ブルームとダフネとスカイの活躍によってアンセストロ・ウィチーズとマンダゴラが倒された。そのことによってアンセストロ・ウィチーズの邪悪な力で凍りついていた惑星ドミノの氷は溶け、マンダゴラが守護していたオブシディアンの力で石と化していたドミノの住人もすべて元通りに復活した。
シーズン4
ウィンクス・クラブはガーディアン・フェアリーとしての任務を妖精学校の校長ファラゴンダから与えられ、地球最後の妖精を探しに地球で暮らすようになる。
ウィンクス・クラブは地球最後の妖精ロキシーを見つけ、他の地球の妖精たちも復活させた。
しかし、地球の妖精たちは自分たちの存在を忘れて自然を大切にしなくなった人間たちに恨みを抱き、人間たちに復讐しようとする。
ウィンクス・クラブは、地球の妖精の魔力を奪おうとするウィザード五人組ブラック・サークルから妖精を守りつつ、人間に復讐しようとする地球の妖精たちの復讐を止めなければならなくなる。
最終的には、ウィンクス・クラブの活躍によって地球の人々は妖精を信じるようになり、地球の妖精たちも人間に復讐することをやめた。
劇場版第二弾『魔法の冒険(Magical Adventure)』
トリックスはアンセストロ・ウィチーズと共に妖精と魔女の魔力の源になっている木から妖精の魔力を奪った。
ウィンクス・クラブの活躍によって妖精たちは魔力を取り戻し、アンセストロ・ウィチーズは倒された。
ドミノ王国の国王オリテルとエラクリオン王国の国王エレンドルの間にはなにやら事情があるらしく、ドミノ王国の王女ブルームとエラクリオン王国の王子スカイは父親から結婚を反対されていた。しかし、その後、二人の仲は良くなり両親から結婚の許しを得られるようになった。
シーズン5
アンドロスの海の王国で海王に選ばれなかったトリタヌス王子が反逆を起こし、トリックスと手を組みすべての海を支配する。この時、トリタヌスは地球の汚染物質によって体が突然変異し、自分の体の中にある悪い物質を振りまくことで海の人魚を自分の命令に従うミュータントへと変えていった。
ウィンクス・クラブは妖精学校アルフェアに再び戻り、海の魔法サイレニクスを取得し使いこなすために様々なことを学ぶ。しかし、ウィンクス・クラブがサイレニクスを手に入れた頃に、同時にトリックスもサイレニクスの力を手に入れた。
サイレニクスの力によって魔法世界のすべての力の基盤を支える柱がある無限の海の空間に入れるようになったトリタヌスとトリックスが無限の海に存在する壊れた皇帝の玉座の力を手に入れるために柱の石を奪って玉座の修復を行おうとしたことで魔法世界の力のバランスが崩されていき、トリタヌスたちの悪事を重く見た魔法世界の陸の王族たちは軍事同盟を結びウィンクス・クラブの子達と一緒にトリタヌスと戦うようになる。
サイレニクスの力をさらに多く求めたダーシーとストーミーによってサイレニクスの力を持っていたポリテアの体は消滅し。その後、ウィンクス・クラブはサイレニクスの力でトリタヌスを捕まえ、海王ネプチューンは実の息子トリタヌスをオブヴィオンの領域に放り込み永久追放した。
ブルームはサイレニクスの力でダフネにかかっていたサイレニクスの呪いを解き、ダフネは実体化し湖の中ではなく陸で暮らすようになる。
劇場版第三弾『深淵の神秘(Mystery of the Abyss)』
ポリテアは無限の海にある皇帝の玉座の力によって復活し、オブヴィオンの領域からトリタヌスを召喚した。ポリテアはトリタヌスとトリックスと手を組んで無限の海を支配した。
ウィンクス・クラブの活躍により、ポリテアとトリタヌスとトリックスの魔の手から無限の海は守られた。
シーズン6
魔女学校クラウドタワーにセリーナという少女が入学した日にトリックスは力づくでクラウドタワーを乗っ取った。セリーナはトリックスと協力し、人々を襲うようになる。
ウィンクス・クラブはセリーナが悪事に利用していた魔法の書レジェンダリウムの中に入るための鍵であるミーシィクスの杖を手に入れ、レジェンダリウムの中の架空世界と現実世界を行き来しながらトリックスと戦いセリーナの悪事を止めようとする。
その後、ウィンクス・クラブの活躍よってセリーナは悪事を働くことをやめ、トリックスも倒された。
ダフネはトーレンという異国の男と結婚した。
シーズン7
ウィンクス・クラブは魔法の動物フェアリー・アニマルを悪党カルシラとバラフィリスの魔の手から守るために、ファラゴンダ校長から貰った魔法の石を使って度々過去へとタイムスリップする。
ウィンクス・クラブは自然の魔力やフェアリー・アニマルの魔力を使ってカルシラとバラフィリスと戦いながら環境保護(主に動物保護)の活動をする。
劇中で使われる用語
- 魔法世界(Magic Dimension)
魔法の宇宙(Magic Universe)とも呼ばれる。妖精や魔女といった魔法使いやドラゴンやペガサスといった魔法の動物が住む場所全体を指す言葉。ウィンクス・クラブの物語の舞台はこの魔法世界であることが多い。首都はマジックス。地球も妖精や魔法の動物が住んでいる地域はこの魔法世界の一部とみなされる。
- ガーディアン・フェアリー(Guardian Fairies)
魔法の宇宙を守護する妖精を指す言葉。妖精学校アルフェアを卒業し、エンチャティクスのレベルにまで達した妖精に与えられる称号である。この称号を持つ者は世界の脅威となる者や悪の勢力と戦わなければならない。色々と条件はあるものの魔女も魔女学校クラウドタワー卒業後はガーディアン・ウィチーズとなる可能性がある。
現在、ガーディアン・フェアリーとして知られている妖精は、ブルーム、ステラ、フローラ、ムーザ、テクナ、アイーシャ、ダイアナ、オーロラ、シビラ、ネブラの計10人である。
- レリクス(Relix)
コーディクス(Codex)と呼ばれる4つのアイテムを集めて使うと開かれる異次元空間。そこには宇宙の強大な力があると言われている。
- 無限の海(Infinite Ocean)
サイレニクスの力で開かれる魔法の海門を通れば行ける異次元空間。光の柱、バランスの柱、コントロールの柱など魔法世界のすべての力の基盤を支えている柱がある。「皇帝の玉座(Emperor's Throne)」と呼ばれる巨大な玉座があり、その玉座には無限の海の中で一番強大な魔力がある。この空間は3DCGで描かれている。
- オブシディアン(Obsidian)
Obsidian(黒曜石)という名の通り不思議な黒い石で出来ている特殊な空間。凶悪な者を閉じ込める場所として使われている。魔力を持った者がこの空間に入るとその者の魔力は暴走した後に消滅していく(ただし、普通の体を持たないダフネなどはこの空間の中でも魔力が使えた)。マンダゴラがこの空間を守護していたため、マンダゴラが死んだ時にこの空間も崩壊した。
- オブヴィオン(Oblivion)
不思議なキューブで出来た特殊な空間。オブシディアンと同じように凶悪な者を閉じ込める所として使われている。この空間に入った者はキューブの中に留まるように幻覚を見せられることによって混乱に陥る(ただし、自力でキューブを破壊することは可能であり、自分の体を包むキューブを破壊すれば幻覚からも解放される)。ブルームはここでネガティブな幻覚を見せられた。
- レジェンダリウム(Legendarium)
古今東西の伝説が刻み込まれている魔法の書。ただ大声でその伝説上のものの名前を唱えればそのものを召喚することができる。架空の世界と現実の世界を繋ぐものであり、ミーシィクスの魔法を使えばレジェンダリウムの架空の世界の中に入ることが出来る。この書の中の世界は3DCGで描かれている。
主な変身フォーム
変身しても個人の名前は変わらず、シーズン4以降では人間の前でも正体を隠さない。
ここに記入されているもの以外にも変身魔法は存在する。これもそれぞれの変身フォームに全く違った様々な細かい設定がある。
1Magic winx(マジックウィンクス)
最初のフォーム。かなり質素。
ディアスプロやミーレなど多くの妖精がこの最初のフォームを使っていると見られる。
2Charmix(チャーミックス)
最初のフォームにブローチとポシェットが付いた変身。心の迷いを取り除くと変身出来る。
TVスペシャルとして放送されたリメイク版では、最初のフォーム(マジックウィンクス)の名前をチャーミクスに統一し、心の迷いが取れればブローチやポシェットが出現するという設定が無くなった。
3Enchantix(エンチャンティックス)
最初のフォームに比べると格段に豪華になった。自分を犠牲にして同じ国の人を助けると変身できる。
この魔法を完全に使いこなせるようになると好きな時にピクシーと同じくらい小さくなれる。
アルフェアを卒業するにはこの魔法を習得し、完璧に使いこなさなければならない。(そのため、故郷が滅んでいる生徒が正式に卒業するのは困難となる。)
「大きな羽が生える」「髪型が大きく変わる」などといった特徴がここから定着しはじめる。
- フェアリーダスト(Fairy Dust)
これは変身フォームではなく、妖精の粉が入ったネックレスを指す言葉。このネックレスに入っている粉を使えば、呪いといった悪い魔法を解くことが出来る。
4Believix(ビリーヴィックス)
周囲にいる人々の魔法や妖精を信じる心によって強くなる。そのため、周囲にいる人々が魔法や妖精を信じていないと弱くなる。
Bellieve(信じる)という単語から名付けられている。
四つの羽と二つのフォームにチェンジ出来る。
- 四つの羽
ノーマルウィング(the normal wings)・・・そのままである。ごく普通の羽。
スピーディックス(Speedix)・・・素早く飛べる羽。
ズーミクス(Zoomix)・・・テレポートが出来る羽。
トラーシックス(Tracix)・・・・誰かの過去が見られる羽。
- 運命の贈り物(the Gifts of Destiny)
知恵の贈り物(the Gift of Wisdom)・・・別名ソーフィックス(Sophix)。自然と完全に調和することが出来る変身フォーム。森の中で使っていた。
心の贈り物(the Gift of Heart)・・・別名ラヴィックス(Lovix)。心の中の勇気を刺激する変身フォーム。雪や氷が多いところで使っていた。
闇の贈り物(The Gift of Darkness)・・・死者を生き返らせることが出来る。これは変身フォームではない。
5Harmonix(ハーモニクス)
シーズン5の初期段階での変身。サイレニクスを手に入れるための試験を受けている間だけ使える。ドレスのような見た目。
6Sirenix(サイレニクス)
シーズン5の後期段階での変身。主に海中の中で使われ、水に浸かると髪色が変化する。Infinite Ocean(無限の海)と呼ばれる異次元空間(3DCGで表現されている)に入るための門を開けられるようになる。
サイレニクスを手に入れるための試験(一か月以内にクリアできないと永久に魔力を失う)で出される問題をすべてクリアしないと手に入らない。
ちなみに、サイレニクスを手に入れた目的を達成するとサイレニクスの守護精霊に願いを叶えてもらえる。それは「Sirenix Wish」と呼ばれている。(シーズン5の終盤でブルームは目的を達成した後にSirenix Wishでダフネにかかっていたサイレニクスの呪いが解かれることを願ったのでダフネは今の姿になった。)
7Bloomix(ブルーミクス)
ブルームが持つドラゴンフレイムの力で強くなる。
ちなみにブルーム自身もそのフォームに変身できる。髪の色が変わるキャラも。
8Mythix(ミーシィクス)
Mythixの魔法が入っているステッキで変身する。
魔法の書レジェンダリウムの世界(3DCGで表現されている)で使える。キャラの体も3DCG化する。
9Butterflix(バタフリクス)
自然の力で変身する。過去にタイムトラベルした時に手に入れた。
10Tynix(タイニクス)
宝石モチーフの魔法。髪の色が薄くなりメッシュが入る。
6匹のフェアリーアニマルと鉱物の力で変身する。魔法の小さな異空間ミニ・ワールドへと行ける。
変身時には魔法のブレスレットが出現し、このブレスレットを使えばどんな魔法の動物とも話すことができる。
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