『ウリバタケオリジナルSP、Xエステバリス・・・略して「エクスバリス」!!』
概要
ナデシコの整備班班長ウリバタケ・セイヤが、合間を縫ってチマチマと製作していたエステバリス。といっても、その製造費用は高すぎて、明細書がとんでもないことになっていたらしい。重力波増幅板、X字に配置された超大型の重力波アンテナが装備されているのが特徴。
本機は【月面フレームのパワーと従来のエステバリスのスピードの両立化】を目指したもので、フレームや動力はウリバタケが独自に設計・製造した特別チューンの代物。武装は小型化されたグラビティブラスト「Xキャノン」が装備されている。ただし本機を制作中に木連の事実が明るみとなり、ウリバタケは『宇宙人かと思ってたら同じ人間と戦争していたなんてなぁ・・・』とショックを受けていた。
本機の存在を知ったムネタケは『このエステバXを採用して、私の必要性を上層部に再認識させる!』と本機を使って自身の名誉回復を狙ったのだが・・・
失敗作ぅぅ!?
ウリバタケ曰く『Xキャノンを起動させてエネルギー充填時に発生する膨大なエネルギーにフレームが耐え切れず自壊してしまう』という欠点が見つかったことをムネタケに打ち明けた。しかし、自暴自棄になったムネタケが本機に搭乗し出撃、Xキャノンを起動させてしまい自壊してしまった。
だが、本機の誕生は【ウリバタケの趣味(ホビー)】で終わらず【後継機の設計・開発】に活かされたという・・・
小話
- 本機の元ネタは機動新世紀ガンダムXに登場する機動兵器ガンダムX。
ナデシコ17話「それは『遅すぎた再会』」は脚本を担当した川崎ヒロユキ氏のガンダムXに対する怒りや不満をぶちまけた話であり、ウリバタケは川崎氏を、ムネタケはガンダムXの監督である高松信司をモデルにしている。
かつては正義=理想を信じていたがそれに裏切られ、錯乱状態に陥って現実(三次元)と空想(二次元)の区別もつかないままに使えもしない兵器=ガンダムXに載って爆砕する高松氏と信じていた者に裏切られる辛さを知り、自分の作った物を失敗作と断じ忸怩たる思いを持ちながらも「創る者として二次元(空想)と三次元(現実)の区別はついている」と吐露する川崎氏の対比になっている。
- テンカワ・アキト用に設計・製造されていたらしく彼が搭乗する予定だったらしいが、欠点が明かされるまでは乗る気満々だったという・・・
ゲーム作品では
ゲーム作品「スーパーロボット大戦」シリーズにも登場するが、欠点が改善されたためかスーパーロボット大戦IMPACTとスーパーロボット大戦Card Chronicleでは「Xエステバリス改」になっている。また、ほとんどの作品で隠し要素扱いとなっている。
主兵装というか唯一の武装はXキャノンで、通常兵器とMAP兵器の二種類を撃ち分けることができるが、移動後可能なP武器が存在しない上にEN消費も激しいため、単純に扱いづらい。
登場作品によっては、オプションとして重力波アンテナが装備されているため、アンテナの有効範囲内にいるのであるならば、毎ターンENが全回復する。しかし、連射すれば当然
EN切れが発生する。長い射程での後方支援やMAP兵器を活かした資金稼ぎで活躍させることができる。搭乗者によって、演出が異なるのも特徴。
スーパーロボット大戦IMPACTではZⅡと二択、スーパーロボット大戦Jではグレートゼオライマーを諦めるルートに入る必要がある。まぁグレートゼオライマーは他にも諦める機体や要素が多いため、気づいたら本機が手に入っていたということが多い。