――レコードプレーヤーの針は落ちた。その音色は世界を変える。
概要
インディーゲームスタジオのAckkStudiosが開発しYsbrydGamesより発売されたRPG。
日本での発売日は2019年1月31日。価格1980円。
任天堂の名作ゲームとして知られる『MOTHERシリーズ』から着想を得ており、雰囲気もなんとなくそれっぽい世界観。
ストーリー
主人公「アレックス」は、ひょんなことから街の近くの廃墟を探索することになり、そこで不思議な女性「サミー」と出会う。その廃墟から出たことがないと言う彼女と一緒に街に帰ることにしたのだ。
しかし、エレベーターの中で突然この世のものとは思えない存在に彼女が連れ去られてしまう。ドアの向こうに広がる異世界。もがき苦しみ助けを求める彼女。アレックスは何もできなかった。
サミーを救えなかった後悔を取り戻すため、アレックスはアンダーグラウンドなサイトを通じて個性豊かな仲間を集めることに。
――世界の真実を知るための冒険が今始まろうとしている。
登場キャラクター
アレックス
物語の主人公。大学を卒業して就職探し中。
ある日、買い物用のメモを猫に取られてしまい、その後を追ってついた廃墟でサミーと出会ったことで物語が動き出す。レコード盤を武器に戦う。
サミー
アレックスが廃墟で出会った女性。
序盤で何者かに連れ去られてしまい、消息を絶ってしまう。
アレックスの仲間
- マイケル
- ヴェラ・ワイルド
- ローリー
- クラウディオ
- ショーンドラ
- エッセンシア2000
評価
親記事を見れば大体お察しかもしれないが、多くの人からクソゲー認定されており、クソゲーオブザイヤー2019ノミネート作品にまで選ばれた怪作。
このような評価になった要因としてまず、ストーリーが意味不明ということが挙げられる。あらすじはまだ興味をそそられる内容だが、ストーリーが進むに連れ、だんだん意味不明になっていきクソシナリオへと成り果てる。例を挙げると、アレックス達はラスボスを倒すために40日間の特訓に励むが、肝心のラスボス戦は全て負けイベであり、特訓の意味がまるでなくなる。
次に戦闘のテンポの遅さ。戦闘では、キャラごとに設定されたアクションコマンドをこなすことで攻撃できるというシステム。これだけ読めば普通に面白そうに感じるが、肝心のアクションコマンドの入力時間が致命的に長く、せっかくの良さが無駄になってしまっている。
また、アップデートを繰り返したにもかかわらずバグも多く見られ、総じて「良いところは良いけどどこか惜しい作品」となってしまった。
関連動画
余談
こんな作品ではあるものの、本作は色々な意味でゲストが豪華なことで有名。
1人目は『VA-11_HALL-A』の主人公ジル・スティングレイ。この縁もあり本タグが付いているイラストの多くは彼女のものになっている。
2人目は『undertale』などで知られ、MOTHERシリーズ好きで有名なTobyfox氏。本作に楽曲を提供している。
もちろん、この2名は許可を得ての参加である。
問題はここからである。
3人目は茶髪の三つ編みでキャラクター名に「エアリス」と表示される女性。主人公の深層意識の中になぜか現れ、「Ⅶ」と書かれた墓の前で祈って(?)いる。
4人目は作中のとある町の外れにあるとある墓を調べると書かれている、「岩田聡 1959年12月6日 - 2015年7月11日」。任天堂も過去に似たようなことはやっていたとはいえ、流石にあんまりである。
この2名は無許可の出演である。