Ys
いーす
あるファンタジー世界において、赤髪の冒険家アドル・クリスティンの長年にわたる冒険譚を描いたARPGシリーズ。
20年以上に渡って続くファルコムの看板作品の一つでもある。
現代を舞台とした同社の関連作のAVG『アステカⅠ・Ⅱ』のずっと未来、1987年の第1作『イース』から始まり、2023年までに10の本編と、1以前に当たる物語でアドルが主人公でない番外編となる『イース・オリジン』のシナリオがゲーム化されている。
また、過去にはライセンス提供によって本作の世界観を利用した派生作品も他社から発売されている。
このタグがつけられている場合は、1987年の第1作(無印)を指す場合もあるが、以後発売されているイースシリーズの総称を指すことが多い。
『Ⅰ』、『Ⅱ』、『ワンダラーズフロムイース(Ⅲ)』はPC-8801、『Ⅳ』はスーパーファミコン (SFC) とPCエンジン (PCE) SUPER CD-ROM2 、『Ⅴ』は SFC 、『Ⅵ』、『イースオリジン』は Microsoft Windows (Win) をオリジナルプラットフォームとしており、『Ⅶ』はプレイステーション・ポータブル (PSP) 、『Ⅷ』はプレイステーション・ヴィータ(PSVita)、『Ⅸ』はプレイステーション4(PS4)での発売。また、1998年の『イース・エターナル』を皮切りに、初期三作はファルコムの手によってWin向けのリメイク版が開発されている。
『イースⅠ・Ⅱ』のように、PCE版やFC版等家庭用ゲーム機にも移植され、それがきっかけで、パソコンユーザーだけでなく、家庭用ゲーム機ユーザーにも広くその名を知らしめることになった。
また、ゲームにおけるメディアミックスの初期の成功例ともいわれ、OVA化、小説化、ゲームブック化、漫画化、などもなされている。
本編にあたる作品は、すべて主人公アドルが晩年に記した回想録(百冊以上)を元にしたもの、というメタフィクション的な設定がなされている。その為、翻訳者(ゲームメーカー)によって全く違うイースを楽しめる。
各作品のナンバリングとシリーズとしての時系列は完全にバラバラで、公式の順序としては、
- 1,2『失われし古代王国』序章・最終章(アドル17歳)
- 10『北人の失楽園』(17歳)
- 4『セルセタの樹海』(18歳)
- 3『フェルガナ冒険記』(19歳)
- 5『砂の都ケフィン』(20歳)
- 8『ゲーテ海案内記』(21歳)
- 6『翼の民を求めて』(23歳)
- 7『アルタゴの五大竜』(23歳)
- 9『バルドゥークの檻』(24歳)
となる。
イース Ancient Ys Vanished
対応する回想録 | 『失われし古代王国』序章 |
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リメイク | イースエターナル |
エステリアでの冒険を描いたシリーズ第1作。リメイク版からイースのマスコット的存在であるピッカードが登場し、イース世界に定着する。
イースⅡ Ancient Ys Vanished The Final Chapter
対応する回想録 | 『失われし古代王国』最終章 |
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リメイク | イースⅡエターナル |
天空の地「イース」での冒険を描いたシリーズ第2作。
ワンダラーズフロムイース
対応する回想録 | 『フェルガナ冒険記』 |
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リメイク | フェルガナの誓い |
フェルガナ地方での冒険を描いたシリーズ第3作。リメイク版フェルガナの誓いの成功により固定客が定着し、イース人気復活のきっかけとなった。
イースⅣ
対応する回想録 | 『セルセタの樹海』 |
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リメイク | セルセタの樹海 |
森林地帯セルセタでの冒険を描いたシリーズ第4作。最も翻訳者(ゲームメーカー)の解釈が多く4作品とも登場人物は半数以上同じにもかかわらず展開は全くの別物となっている。
現在(2019年時点)のイース史実はファルコムが手掛けた『セルセタの樹海』とされている。