FAIRYTAIL
ふぇありーている
作品名 | FAIRY TAIL |
---|---|
ジャンル | 少年漫画・魔法・冒険・ファンタジー・バトル |
作者 | 真島ヒロ |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | 週刊少年マガジン |
レーベル | 講談社コミックス |
掲載期間 | 2006年35号 - 2017年34号 |
巻数 | 全63巻(いくつかの番外巻は除く) |
魔導士ギルド「妖精の尻尾(フェアリーテイル)」に所属する主人公ナツを中心に、様々な依頼が来る中での彼らの活躍を描く物語。
作者が以前連載していた『RAVE』でも使われていた用語がいくつも出てくるが、あくまで小ネタのスターシステムで設定は大きく異なる。
仲間達との友情や信頼、家族の愛情を全体のテーマとし、熱い魔法バトルや笑えるギャグシーン、感動のドラマを主軸とする、まさに少年漫画の王道を行く展開となっている。
原作者の真島ヒロ自身「ぶっちゃけ先の事はあまり考えてない」と公言している通り、良くも悪くも勢いとノリでひたすら突き進んでいく。この手の漫画にしては各章もそれ程冗長化せず展開がサクサク進み、後半以降は主人公達の立場も揺れる舟のようにコロコロ変動する程。
回想内の事件を除き、敵でも味方でも滅多に死者が発生しない不殺主義の漫画でもあり、あの時死んだと思われていたキャラクターが実は生きていたという所謂死ぬ死ぬ詐欺が多々見られる。
だからこそ、本当に死亡・退場したキャラクターの多くは読者の心に印象深く刻まれる。
元々のアイディアは乗り物に弱い少年が様々なものを届ける運び屋として成長していくというものであったが、そこから「様々な仕事を請け負う魔法使い」というアイデアに派生し、連載案を読みきりとして発表した「MP(マジックパーティー)」の一部設定を引き継いだ作品となった。
主人公のナツは初期の段階では読み切りの「FAIRY TALE」の主人公と同一デザインの予定であり、その後主人公を人間にするに当たって角が取られ、幾多の髪型と服装のデザイン変更を行い現在のナツが完成した。
真島ヒロ作品の中ではお色気シーンが多め。
また、13巻以降にはカバーをはずすと設定資料や没カットなどが描かれている。
いくつかの番外編や外伝も展開し、最終回後にはもはや続編と呼ぶべきスピンオフ作品の『FAIRY TAIL 100 YEARS QUEST』がマガポケで連載され、こちらもコミックス化、さらにはアニメ化まで決定した。
世界中に幾多も存在する魔導士ギルド。そこは、魔導士達に仕事の仲介等をする組合。
立派な魔導士を目指す少女・ルーシィは、ひょんな事から炎を食べ、吐き、そして纏う滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)ナツと出会う。
彼の仲介によりナツの所属するギルド「妖精の尻尾(フェアリーテイル)」に加入することになるのだが・・・
なんとそこは、ルーシィの想像を超えた荒くれ者達が集まるギルドだった!
問題児だらけの「妖精の尻尾」だが、様々な依頼をこなして行くなかで、彼らは次第に魔導士としても人間としても成長していく。
本作の主人公。炎の滅竜魔法を操る。
相棒の空を飛ぶ不思議な青猫。魚が好き。
本作のヒロイン。星霊を呼び出し操る星霊魔導士。
氷の造形魔法を操る。隙あらば服を脱ぐ。
鎧を身に纏った紅い髪の女魔導士。鎧や剣を自在に召喚する。
詳細や他の登場人物に関しては、リンク先やFAIRYTAILの登場人物一覧を参照。
ギルド
ようは組合、組織のこと。各ギルドによってそれぞれ紋章が定められており、ギルドのメンバーはその紋章を自分の体や衣服に入れている。なお、依頼主やギルドのメンバー以外でも食事や買い物などの用事なら誰でも出入りは可能。
一口にギルドと言っても様々な種類が存在し、ナツ達が所属する魔導士のギルド以外にも、商業ギルドや傭兵ギルドなども確認されている。
魔法
魔力を消費して炎や氷など、あらゆる現象を起こす異能。
魔法には大きく分けて二つあり、覚えて身につける「能力(アビリティ)系」の魔法、アイテムを持って使う「所持(ホルダー)系」の魔法とそれぞれ呼ぶ。店で売っている魔法の殆どは後者の所持系の魔法であり、能力系と比べて比較的手軽に行使できる反面、そのアイテムを失うと使用できなくなる。ただし所持系魔導士が能力系魔導士に実力が劣るという訳ではない。
評議院
魔法界全体の秩序を保つためにルールを取り決めている機関で、簡単に言えば警察のような役割を持つ組織。
当初は体面を保つためにエルザを一時的に逮捕したり、「楽園の塔」の一件ではまんまと騙されてエーテリオンという魔法兵器を使ったり(一応却下したり躊躇ったりする描写はあったが、その理由が「使えば未来永劫非難されるから」というあくまで自分達の世間体を気にしてのもの)、まるで俗人の集まりのように描かれていた。
その後は議員の大半を入れ替え、前のような失敗を繰り返さないために強硬な姿勢を取るようになる……が、やはり大して活躍していない。
と言っても、暴れん坊のナツが名前を聞いただけでビクッとなったり、何だかんだ魔法界のルール自体は結果的に守られているので、一応ちゃんと仕事はしている模様。
2020年2月に、累計発行部数は7200万部を記録していると発表された。
日本国内もそうだが何より海外人気も凄く、特にフランスでは非常に評価が高い。2018年に単行本がフランスだけで770万部も売り上げている。
TVアニメ版
全3期の全328話の長期シリーズとなっており、数少ない原作完結までやり切ったアニメ。
第1期は2009年10月から2013年3月まで放送し、原作第1巻から第35巻までが描かれた。
それから1年の休止期間を経て2014年4月から2016年3月まで第2期が放送され、続きの第36巻から第49巻まで描かれた。
原作完結後の2018年10月から2019年9月までファイナルシーズンが放送され、第49巻末から第63巻最終巻まできちんと描かれた。
概ね原作通りに進むが、話が一区切りついた合間に番外編の話やアニメオリジナルのエピソードを持ってきているのが特徴的。
原作では省略された戦闘シーン、または設定のみで描き切れなかったストーリーが追加されたり、本編の裏で起こっていた出来事を詳細に表現したりなど、非常に見応えのある内容になっているため必見。
監督は石平信司、シリーズ構成は十川誠志、キャラクターデザインは竹内進二、音楽は高梨康治。
制作は全てA-1Picturesが担当しているが、実はシーズンによって共同制作会社が違う。
第1期はサテライトが、第2期からはブリッジが、そして第3期からはCloverWorksも協力している。
OAD
単行本26・27・31・35・38・39・55・58・59巻の全9巻の特装版として挿入された、オリジナルアニメーションDVD。
別雑誌に掲載された番外編などを原作に、発売時点までのテレビアニメの設定が追加されており、テレビでは控え目だったお色気描写が盛り込まれている。中には、真島ヒロがアニメの絵コンテに初挑戦したオリジナルエピソードやアニメのある話をより詳細に描いたもの、あの『RAVE』とコラボした話を広げたものなど、ファンなら見逃せない内容が盛り沢山である。
劇場アニメ
劇場版は全2作が公開された。
2012年8月18日に公開。原作者の真島ヒロが全面参加し、ストーリー原案からビジュアルデザイン、ゲストキャラクター原案、イメージコンセプトを担当した。
2013年2月15日には第36巻の特装版にこれのDVDと、また映像特典として前日譚となる『はじまりの朝』も収録。またBlu-rayは2013年5月24日に発売された。なお、単行本付属のDVDにはファンからの要望により、日本語字幕が収録されている。ゲスト声優としてますだおかだと吉木りさが出演した。
キャッチコピーは「守りぬく!! 出会えた奇跡を!! 仲間の笑顔を!!」「オレたちは、永遠に仲間だ!!」
2017年2月22日に公開。原作者の真島ヒロが総合プロデュースを手がける完全オリジナルストーリー。
完全にパラレル時系列だった『鳳凰の巫女』とは違い、こちらは原作の第51巻と第52巻の間に位置する話となっている。
キャッチコピーは「その力は、希望か破壊か-」「妖精たちの最終章 始動」。
両作品とも海外でも公開され、高い評価を得ている。
舞台化
『ライブ・ファンタジー「FAIRY TAIL」』というタイトルで、2016年4月30日から5月9日にかけてサンシャイン劇場で、7月1日から3日にかけて上海 藝海劇院でそれぞれ上演された。「ニルヴァーナ編」をベースとするストーリー。
- 『FAIRY TAIL PORTABLE GUILD』(フェアリーテイル ポータブルギルド)
- 『TVアニメ FAIRY TAIL 激闘!魔道士決戦』
2010年7月22日にハドソンよりニンテンドーDS用ゲームとして発売。
- 『FAIRY TAIL PORTABLE GUILD 2』(フェアリーテイル ポータブルギルド 2)
2011年3月10日にコナミからPSP用ゲームとして発売。
- 『Original story from FAIRY TAIL 激突!カルディア大聖堂』
2011年4月21日にハドソンよりニンテンドーDS用ゲームとして発売。
- 『FAIRY TAIL ゼレフ覚醒』
2012年3月22日にコナミからPSP用ゲームとして発売。
- 『FAIRY TAIL』
2020年7月30日にコーエーテクモゲームス(開発:ガスト)よりプレイステーション4及びニンテンドースイッチ用ゲームとして発売された(因みに、2度発売延期している)。ジャンルはRPG。
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