概要
「i-MiEV」とは、三菱自動車が生産していた世界初の量産型電気自動車である。同時に軽自動車規格でもある。
2009年に法人向けリース開始、2010年より一般販売開始、2021年に生産終了。
原型となった「三菱・i」のエンジンと燃料タンクを外した代わりにリチウムイオン蓄電池と電気モーターを搭載、レイアウトはミッドシップMR。デザインはワンモーションフォルムで唯一無二のオーラを放ち、前面はとっとこハム太郎もしくはモルカーにも形容される小動物系である。
内装は2000年代の標準的な仕様。内部空間はハイトワゴンに比べて狭いが後席を倒すとフルフラットになり荷物積載性が増すなど実用性はそれなりにある。
ホイールベースは2550mmと長いが後輪駆動でありタイヤの切れ角が大きく最小回転半径は4.5mと小回りが利く。ミッドシップレイアウトも相まってハンドリングは軽快である。
個性の強さとハイトワゴン人気もあってか売り上げは低調であった。ただし軽規格唯一の後面オフセット対応ボディのおかげか、プジョーiOn/シトロエンC-ZERO/光岡自動車雷駆など国内外OEM実績は多くある。
マイナーチェンジ
2011年:Mタイプ(10.5kWh)登場、ベースグレードをGタイプ(16kWh)へ変更
2014年:GタイプからXタイプへ変更
2018年:バンパー大型化に伴い登録車へ移行、Mタイプ廃止
2021年:生産終了
スペック
一充電での航続距離:164km(16kWhモデル)、120km(10.5kWhモデル)
急速充電器50kWによる充電時間(80%まで):30分/15分
家庭用充電器3kWによる充電時間:7時間/4.5時間
ただし航続距離の短い10.5kWhモデルの搭載電池(東芝SCiB)は耐久性が高く、中古車市場では高値である。電気自動車はガソリン車より動力費が安く(電気代はガソリン代の半額未満)オイル交換も基本不要で年間走行距離が長い人にはメリットも多い。
特に自宅にソーラー発電があり、卒FITなどで電力が余っている一戸建て家庭ならお得に使える。
関連イラスト
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軽EV関連
eKクロスEV:i-MiEVの実質後継機種
ミニキャブ:Minicab-MiEVが存在する
日産サクラ:日産三菱共同開発の軽EVでもある