概要
『ファイアーエムブレム 風花雪月』で初登場した兵種。
名前の由来は英語で墓碑銘を意味する語。ただし英語版ではMortal Savantと訳されている。
性能
剣と魔法を扱う最上級兵種のひとつで、資格を得るには剣術と理学(黒・闇魔法)の両方で高い技能レベルを得ている必要がある。
四本の刀を背中に担いだ鎧武者のような容貌で、モブ兵は鬼の面を被っている。
さらに魔法使用時には忍者のような動きをするなど、本作でも特に和風のモチーフが多く使用された兵種。
兵種スキルとして「剣の達人」(剣装備時、攻撃+5)と「黒魔法の達人」(黒魔法装備時、攻撃+5)という物魔両方の達人スキルを併せ持つ唯一の兵種であり、移動力も魔道士としては高め。
高い攻撃性能で守備が高い敵にも魔防が高い敵にも幅広く斬り込んでいける万能兵種に見えるが……?
実はこのエピタフ、残念ながら最上級兵種の中でも特にパッとしない兵種として挙げられやすい。
その大きな要因は育成の難しさ。
本作には、剣と理学の両方を必要とする兵種はエピタフ以外に存在しないうえに、最上級兵種へのクラスチェンジ条件の開示時期は、上級までの兵種に比べて遅く設定されている。
そのためエピタフという兵種の存在を知ったときに、すでに剣術と理学、両方の技能レベルが高いユニットを用意できている初見プレイヤーはあまりいない。
エピタフの存在を知ってから剣士ユニットの理学や魔道士ユニットの剣術を急いで鍛えても、実働期間はそこまで長くならず、かけた手間に対してリターンが少ないというのが実情。
物理剣士としてはソードマスターやアサシン、魔道士としてはグレモリィやダークペガサスといった、エピタフよりも低い育成難易度で汎用性や特化した攻撃性能を持てる兵種の存在も向かい風。
無双 風花雪月では
クラスチェンジのルートが固定となっている本作では、剣士→傭兵→ソードマスター→エピタフという経路でクラスチェンジすることになる。
その結果、原作でソードマスターを得意兵種としていたフェリクスとカトリーヌ、新規参戦のホルストら三名の得意兵種として設定された。
原作同様にフェリクスとカトリーヌは力に偏重した成長率を持つが、ホルストは力と魔力がどちらも高水準にまとまっており、明確にエピタフ向きのユニットとしてデザインされていることがわかる。
またローレンツとリシテアの二名は、エピタフをマスターすることで天賦スキル「魔法武器の達人」を入手可能。
これはすべての攻撃を自身の魔力と相手の魔防で計算するという効果を持っており、原作ではロマン構成でしかなかった、リシテアと英雄の遺産・雷霆の組み合わせが、ついに実用的なものになった。
本作は「魔法を使用できる物理兵種」が特に強力なゲームバランスとなっているため、エピタフも強兵種のひとつに数えられる。
汎用兵種の競合相手としてはトリックスターと踊り子が存在するが、踊り子は三すくみ有利な役割対象が斧使いではなく魔道士に設定されているため差別化可能。トリックスターは全兵種でもトップクラスの攻撃速度を誇る強兵種だが、操作のしやすさではエピタフに軍配が上がる。
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