概要
てんとう虫コミックス22巻及び、藤子・F・不二雄大全集10巻に収録
これを1粒飲んでから頭の中で何かを思いこむと、実際にその通りに目に見えることができる。
ストーリー
部屋で寝っ転がっているのび太にドラえもんは「ゴロゴロしてひまそうだね」と声をかけたが、のび太は宿題があることや、ジャイアンから野球に誘われていることを口にした。だったらそれらをやるようにドラえもんは言うが、のび太はそれらをやってもどうせ上手くいかないのだから、何もしない方がましだとやる気を見せなかった。
これにドラえもんは「君のそこがいけないんだ!!」と激怒し「気をつけえ!!」と叫び、これにはのび太もびっくりして飛び起きた。そしてドラえもんに畳のへりを歩けるかと言われたので、バカにすんなと歩いて見せると次は外に連れ出され、ブロック塀の上を歩けるか聞かれたが、今度は怖がって無理だった。
これにドラえもんは畳の上をよりも幅があるじゃないかと言い出すが、のび太は塀の上だからと反論。ドラえもんは畳の上だと思えばいいと言うが、のび太は思えるわけないと答えたので、「オモイコミン」を取り出しのび太の口に放り込み、再び塀の上を歩かせようとする。当ののび太は怖がって動こうとしなかったが、ドラえもんに「そこは畳だから」と言われ目を開けると、本当にそこが畳になっていたため、のび太は平気で渡り切ることができた。
だがそこにママが宿題のことを注意しに現れ、のび太はお説教を受けることとなってしまった。そこでドラえもんは再びのび太のくちにオモイコミンを放り込み、スズメがさえずっていると思うよう言いい、のび太はお説教を乗り切ることができた。更にまたこれを使ったことで宿題が一年生レベルに見え、簡単に終わらせることもできた。
そして遊んでこようとしたが、ジャイアンがカンカンに怒ってるとスネ夫が知らせに来て、のび太は「お前のせいでゲーム開始が遅れた」とジャイアンに殴られた。いざ試合が始まるとのび太は飛んできたボールを風船だと思い込んで楽々キャッチすることができ、皆から歓声をかけられ、ジャイアンも「その調子で頑張れよ」と褒めてくれたが、当のジャイアンは向かって来たボールをキャッチできず、「誰にでも失敗はある」と誤魔化していた。
更にその後ものび太は大ホームランを連発し皆からチヤホヤされチームを勝利に導いたが、ジャイアンはストライクアウトでいい所がなかったため、「まぐれあたりでいいきになるなっ」とのび太に掴みかかって来た。そんなことはないと言っても聞いてくれなかったため、再びオモイコミンを飲んでジャイアンをビニール人形だと思い込み、楽々圧勝することができ、ジャイアンはズタボロになって逃げて行った。
これで調子に乗ったのび太はジャイアンでも宿題でも、何でも困ったことがあったら自分に行ってくれと豪語するが、ドラえもんは「あまり大きいこと言わない方がいいよ、薬がもうない!」と残り一粒になったオモイコミンを心配そうに見つめるのだった。
アニメにおける原作との主な相違点
大山版は2000年2月18日に、水田版は2024年3月9日にそれぞれ放送されたが、前者はほぼオリジナルエピソードとなっている。
2000年版
皆がスネ夫のプライベートゲレンデに誘われたが、つい「スネ夫やジャイアンより上手く滑れる」と言ってしまった。かえってドラえもんに相談するが、「自分で努力してできるようになるって気はないの!」と言われてしまう。そして体力のあるなしでできるかできないかの口論になり、その末のび太はいじけてしまう。
そこでドラえもんはのび太に畳のヘリを歩けるか聞き、のび太が歩いて見せると、今度は屋根の上に連れ出し、この上を歩けるか聞く。だが当然のび太は怖がって歩けなかったので、「オモイコミミー」を取り出して装着させた。これでのび太はここが畳の上だと思い込み歩くこともでき、この要領でスキーにも挑んでみることにした。
いざスキー場に着くと、のび太は地面を平らだと思い込み、楽々滑ることができ、一方でジャイアンとスネ夫は転んで雪だるまになってしまった。これに怒ったジャイアンにより今度は雪合戦で勝負することになり、のび太は雪玉を風船だと思って楽々勝つことができた。
そしてロッジに着くと、スネ夫のママから雪下ろしを頼まれ、屋根の上に登ることになったので、ここを平、雪を綿あめだと思い込み楽々雪を下すことができた。その後帰り道でジャイアンとスネ夫からスキー道具を持たされたのび太だったが、これを取りの羽根だと思い込み、調子にのってしずかの分も持ってあげることにした。
だがスネ夫が転んだ際に綱渡りと口にしてしまい、足がすくんで動けなくなってしまい、更にスネ夫がこののび太が怖がっている様子を「東京タワーのてっぺんにいるみたい」と言ったことで、ますます動けなくなってしまった。そしてこの様子をモニターで見ていたドラえもんは「オモイコミミーを外せばいいのに」と突っ込むのだった。