概要
韓国で引用される糞由来の酒とされるが、地方によって差がある民間療法の一種に過ぎない。このため、汲み取り式便所に竹を差込んで、竹の中に排泄物が詰まって出てきたものにお酒を混ぜて飲む方法や6歳の子供の大便に水を混ぜ、丸1日発酵させ、炊いた白米と酵母、糞尿を混ぜて酒にする等様々な製法がある。
一部界隈ではこれの存在を以って「韓国には食糞文化がある」などと吹聴する向きもあるようだが、典型的なネットde真実案件であり、信憑性は低いという見方もある
ただし、光海君治世中である1613年に刊行され、李氏朝鮮の第一の医書とされる『東医宝鑑』において、鳥肉や獣肉で食中毒になった時は人糞汁、 毒キノコ中毒には人糞一升、重病者に人糞を食べさせることが秘宝とされていた。
漢医典に記される人中黄と呼ばれる甘草の粉末を人糞に混ぜたり、竹筒に入れた甘草の粉末を肥溜めに漬けて作成する漢方薬と成分や制作手法的には似たものであり、もっとも、こっちにしろなぜ効能があるかは科学的には解明されていない代物である。
いずれにしろ、伝統酒とはいえ「骨折・打撲・腰痛に効果がある」と信じられてきた民間療法に過ぎないので、韓国ですら1960年代から飲む人が減って衰退傾向にある。
ちなみに、インドネシアにはコピ・ルアクという、マジもののうんこから作られるコーヒーが存在する。ただし、原料は人糞ではなくジャコウネコの糞である。
また、人中黄以外にも漢方典や古代チベット医典には秋石、人中白など牛や人の糞尿を利用した糞尿薬が多く掲載されている。