概要
初出作品は『真・女神転生デビルサマナー』。
神話内の役割もあって、基本的に種族「死神」やアルカナ「DEATH」に属し、『真・女神転生Ⅲ』や『デビルサバイバー2』では「魔王」に分類される。『真・女神転生Ⅴ』では「破壊神」として登場。
金色の石棺から角のある頭部と、ひび割れた(或いは血管や神経が剥き出された)腕を覗かせた姿で、3Dデザインでは魔法使用時にのみ棺の蓋が開く仕様になっている。口調は姿通りの“古風”の場合もあれば“おこさま・小僧”だったりと、作品によっては異様なまでの違いを見せる。なお、『ペルソナ2』のみ棺桶から上体を起こした手に大鎌を持つ骸骨というデザインである。
ゲームでは最上位の悪魔として女神転生・ペルソナいずれのシリーズでも頻繁に登場する。「魔」や「知」を始めとした高い能力値を誇り、往々にして呪殺・万能属性の高位スキルを所持している為に、敵としても味方としても強力な存在である。
各作品での活躍
真・女神転生Ⅲ
『女神転生シリーズ』におけるモトの方向性を決定づけた作品。
同作で初めて実装されたプレスターンバトルシステムは敵味方の使用スキル・防御相性等によって行動回数を変動させ、より有利な状況の構築を目指す駆け引きを生み出した独自の戦闘システムだが、同時に行動回数を増加させる「獣の眼光(点滅状態のプレスマークを2個追加)」等の敵専用スキルを生み出し、多くのボス悪魔に実装された。
そして作中のトウキョウ議事堂で固定ボスとして登場するモトは、「獣の眼光」によって行動回数を増やし、「マカカジャ(能力上昇スキル)」を最大までかけた後、再び『獣の眼光』を使って「メギドラオン(万能属性スキル)」を連発し、プレイヤー側にターンを回す事なく全滅させることがあった。
その暴れ狂う様はモト劇場(モトによる暴走劇をプレイヤーが見てるだけの意)と評され、死と不毛をもたらす神性さながらに、多くのメガテニストを戦慄させた。
最終盤(カグツチ塔402F以上の領域)では雑魚敵としても出現し、外道シャドウと協力した上記コンボの亜種(モトシンフォニーと呼ばれる)を盛大に演じてくれる。相変わらず容赦しないお方。
リマスター版真・女神転生Ⅲ発売に際して行われた『真3HDベストオブ悪魔』にて9位にランクインしており、このリマスター版においてもモト劇場は健在である。
真・女神転生 STRANGE JOURNEY
エネミーサーチCで出現するモトに悪魔会話を行った際の台詞に「死が奏であう劇場の中で」なる文句が存在する。
なお、今作のモトがドロップする“死神の粘土板”から開発できる銃装備のメテオドラグーンは万能属性スキル(フライシュッツ、モーンバレット)と衝撃属性スキル(猛風撃)実装、防具のメソテースベストは呪殺属性無効性能持ちであり、いずれもモトの使用スキルと防御相性を強く引き継いだ装備である。
真・女神転生ⅣFINAL
真Ⅲに引き続いてプレスターンバトルが採用されている今作では、東狂でエンカウントする死神モトは「守護者の眼光(プレスアイコン3つ追加)」を所持している。なお、東狂のモトはメギドラオンの代わりにアンティクトン(敵全体に万能属性特大ダメージ&ニヤリ時全能力低下)を飛ばしてくる仕様である。
D×2真・女神転生リベレーション
高位召喚の★5枠。流石に弱体化してはいるもののターン開始時プレスターンアイコンを1つ増加+使用者の攻撃力を上げる「死が奏であう劇場」とメギドラオンのお陰で相手を選ばずに攻撃が出来る。
余談
金子一馬氏による公式イラストでは、頭部に角を2本有しているが、真・女神転生Ⅲから作成されたモデルは(棺に収用されている兼ね合いからか)頭部の角が1本になっている。
棺の蓋のレリーフは、古代文明の神は宇宙人であったというオカルト説を図案化したものである。