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うわさ

アントニオは誰が自分の体を操っているかなど気にしていない。

世界の旋律を弾くことができれば、それで良い。


概要編集

ヴァイオリニストとは、アプリゲーム「IdentityV」に登場するハンターの一人である。

当初は「パガニーニ」という名前で公表されたが、後に「アントニオ」に修正された。

実在した音楽家のニコロ・パガニーニがモデル。


プロフィール

名前アントニオ
記念日11月27日
趣味音楽鑑賞・酒池肉林な生活
長所ヴァイオリン
嫌いなもの世間の規則・規律を守る几帳面な人
好きなもの赤ワイン・豪遊

容姿編集

第五人格 ヴァイオリニスト アントニオ

童話に出て来る悪い魔法使いを彷彿とさせる黒装束と不気味な笑みが特徴で、長い黒髪で両目が半分ほど隠れている。

ヴァイオリニストの名の通りヴァイオリンを奏でているが、それを持っているのは両手ではなく髪。どうやら自在に動かせるようである。

裂けたような服の模様が付いた両腕は常に垂れ下がっているが、梯子や窓枠モーションなどを見るに動かせないわけではない模様。

左肩にヴァイオリンを支えているため猫背気味で、腕を垂らしたまま歩く姿はまるで亡霊のようである。


性能編集

外在特質(パッシブ能力)編集

  • 戦慄の旋律

アントニオは世界の旋律を弾くことで戦慄の楽章を奏でる。

サバイバーがアントニオのスキルに命中されると複数層の【魔の音】に感染する。


【魔の音】:耳元で響くバイオリンの音がサバイバーの行動能力に影響を与えるため、サバイバーは静かな場所で心を落ち着かせなければならない。1/2/3層の魔の音はそれぞれ移動速度を4%/8%/12%低下させ、解読、治療速度を15%/30%/50%低下させる。

12メートル以内に他のサバイバーがいない場合、サバイバーは瞑想することで自分を落ち着かせ、魔の音状態を解除していくことができる。


形態変化/固有スキル(アクティブ能力)編集

  • 奏鳴曲

アントニオは指定された位置に最初の音符を出し、5秒内に再びスキルを発動し二つ目の音符を出すことができる。二つの音符は繋がって【戦慄の弦楽】を生成する。

ヴァイオリニスト

【戦慄の弦楽】:マップ上に13秒存在するが、発動の瞬間のみダメージを与える。

命中したサバイバーに通常攻撃1回分に値するダメージを与え、さらに魔の音を1層重ねる。

その後サバイバーが同じ弦楽に触れた時は魔の音状態のみ重ねられる。サバイバーは5秒以内であれば弦楽に魔の音を何度も重ねがけされない。

二つの音符の水平距離が24メートル以上の場合、戦慄の弦楽を生成できない。


  • 狂想曲

Violinist Identity V

存在感が1000貯まると使用可能になる。

アントニオは9秒継続する演奏モードに切り替わる:狂った演奏の間、通常攻撃や溜め攻撃の後にすぐ移動することができる。攻撃はモジュールに命中することがなく、同時に【戦慄の音符】を一つ出す。

【戦慄の音符】:地形を問わず前に飛び続ける音符は、命中したサバイバーに1層の魔の音を重ねる。


  • 無窮動

無窮動

存在感がMAXになると使用可能になる。

戦慄の弦楽中心点付近20メートル以内では、アントニオは弓を投げて弦楽を弾き、それを弾かれた反対側に平行振動させ、周期がありすぐに消える弦楽を10本作り出す。

弦楽に命中されたサバイバーは通常攻撃1回分のダメージを受けるが、間隔エリアにいるサバイバーは弦楽によるダメージを受けない。

サバイバーは2秒以内であれば弦楽にダメージを何度も与えられることはない。


長所編集

魔の音による妨害など、搦め手が得意そうなイメージであるが、意外と攻撃にも特化している。

壁を貫通するスキルを持っているため、強ポジに逃げられたサバイバーに対してもある程度追い詰められる。

特に窓から逃げようとするサバイバーや板を先倒しするサバイバーを狙い撃ちしやすい。

スキルによる攻撃では硬直が発生しないので、連続攻撃が可能。救助狩りに強く、うまく行けば救助に来たサバイバーをまとめてダウンさせられる。

趣向の演奏者


短所編集

バフ・デバフをかけるハンターの宿命か、素のステータスが低めに設定されており、いかにうまく存在感を貯められるかが重要になる。

しかしながら狭い判定の攻撃手段で頑張らなければならず、初動はかなり苦戦する。

遠距離攻撃が可能とはいえ、攻撃判定が狭いために「奏鳴曲」を当てるのはかなり難しい。2つ目の音符を生成しても、設置した場所に辿り着くまで攻撃判定が出ないため、先に遠くに飛ばし、2つ目を手前に飛ばすなどの工夫が必要となる。

「狂想曲」を使用すると通常攻撃の判定が伸びるとのことだが、元々が狭い攻撃判定に悩まされているため、スキルを使ってまともになるようなレベルである。

戦慄の音符は壁を貫通し無限の射程で当てられるとはいえ、ダメージ判定はないうえにこちらの居場所をわざわざ知らせてしまうことになるので、遠距離からの攻撃は控えた方が良い。

救助狩りに成功すればスキルも使えてさらに強くなるが、逆に言えば救助されずに見捨てられるとこちらが苦しい戦いを強いられることになる。初動からサバイバーを見つけられず散歩状態が続いてしまう場合も同様である。

総じて使い勝手がかなり難しく、プレイヤーの得意不得意が大きく分かれるハンターと言えよう。

【第五人格】ヴァイオリニスト/アントニオ


サバイバー側の対策編集

大抵のハンターは「戦慄の弦楽」を使う際、1つ目の音符を遠くに飛ばし、2つ目の音符をアントニオの前に出して攻撃する。こうすることで、攻撃判定が出るタイムラグを縮められるのである。

よって、1つ目の音符が飛んで来たら、それとアントニオの間に立たないように移動すること。

また、板倒し・板待機や窓へ向かっての移動は「戦慄の弦楽」で攻撃される危険があるので、アントニオとの距離が近い場合はそれらの動作は最小限に留めるのが良い。板を壊す速度は遅いので、奏鳴曲が使えない隙を狙って先倒しすると距離を稼ぎやすい。

壁を貫通する技を持つためか、監視者を用意している場合が多く、こうなると強ポジに逃げ込んでも危険であるので、なるべく早くその場から離れた方が良い。


存在感が最大値まで溜まると無窮動による連続攻撃が出来て強い反面、存在感が溜まらないと苦しい戦いを強いられる。

アントニオは救助狩りで存在感を稼ぐタイプなので、逆に言えば捕らえたサバイバーの見捨てられると本領を発揮できなくなる。

また、空軍の信号銃で無傷救助が出来れば、存在感を貯められることなく時間稼ぎが可能。

救助されたサバイバーは「危機一髪」状態の際は何度も攻撃を食らわないよう心掛けること。下手に連続攻撃を受けて「無窮動」が解放されたら手が付けられなくなる。


「無窮動」が解放された場合は、「戦慄の弦楽」の線から斜めに移動する形で離れるようにする。

この場合、強ポジは逃げ場が狭まって却って危険な場所と化す場合もあるので要注意。

また、この状況下では救助に特化したサバイバーでもない限り、救助に向かうのは極めて危険。状況によっては見捨ても検討に入れよう。


衣装(スキン)一覧編集

Mini tonis


UR
煉獄の演奏孤月の騎士
【新ハンター】狂想曲UR落書き
この地獄の来客が楽理に込めた意志には、誰も逆らえない。しかし奏者が求めるのは上品な格調の純粋さだけであり、つまらない音に媚びることはない。楽理を求めて人の世から逃げた異類がいると聞き、彼はやっと自分の実力を披露する気になった。騎士は孤月の影をただ守り続け、王子は嘘の水流に溺れる。
民謡歌手
Grand Ending
時に創作の閃きは、1杯の麦酒や、酒の席で始まる1枚の金貨の賭けから生まれる。

SSR
ウロボロス魔の音の反響
ウロボロス无题
肉体と魂のズレによって生まれた凝結物を獲得するために、ウロボロスは絶えず周囲の命を呑み込んでいく。バイオリンの音が反響する中、彼は悪魔との取引の主導権を握った。――遡及シリーズ衣装
自由を求めて
弦の上で跳ねるのはバイオリンの音だけではない。小躍りする魂と、熱狂的な執着もだ。

SR
栄枯の音深淵の符号
第五人格ヴァイオリンまとめ新衣装!!!🥀
彼は樹木の栄枯からインスピレーションを得て、枯れ枝のような髪で生命が枯れゆく音符を奏でている。彼は自身の弦が他人を芸術の天国へ導けないことを深く理解している。
軍楽隊アウト
S21真髄2
トップスターの広報責任者として、彼はメディア大戦の報道、広告、世論は全て武器であり、軍楽における旋律のように正確かつ有効なはずだと思っている。予期していた結果とは異なるが、これはあなた自身の選択である。
トロイメライ
幼少期のトラウマと満足感は個体の発展における原点だ。聴衆たちが熱心に曲調の中から慰めを感じる古傷を探し出した時、彼らの気は緩む。

R
秋風曲
秋風に紡がれし曲が、颯爽と音を鳴らす。
青と金の調べ
青と金の組み合わせは高貴な雰囲気を醸す出す。
緑の声
配色がね
生き生きとした声楽の中には、緑の生命力が満ちている。

初期衣装ボロい服
アントニオ
初期衣装。すべてが自然に見える。服がボロボロだ。本当にただゲームをしただけ?

余談編集

板破壊や窓枠越えにハンターそれぞれにモーションがあるように(あり)信号銃で撃たれた時のモーションにもハンター独自の動きがあるのだが、ヴァイオリニストの場合は両手を地面に叩きつけ、その後髪ではなく手でヴァイオリンを持って振り回す

過去の大会でのBANピックアップ画面の演出として、ハンターBANの際一部を除いて銃で撃たれたモーションをした後に石化するものがあったが、ヴァイオリニストの場合そのモーションのせいでかなり悔しがっているように見えるという意見があったらしい。


キャラストーリー編集

「彼は世界中のリズムを見ることができる。そして至るところに張り巡らされている弦に縛られ、囚われている。」

酒や女、名声に浸ってもヴァイオリニストのアントニオは音楽に対する完璧な追及を諦めはしなかった。彼の演奏は高みへ達したが、才能は衰退の一途をたどった――とあるG線を使った独奏で観客の全員を震撼させるまでは!

聞いたことない旋律もさることながら、そのショーに現れたアントニオの人ならざる姿は、彼の奇妙な伝説を作り上げた。

ある観客は悪魔が現れ、アントニオの肩越しに彼の両手を操って驚きの技法を見せたのだと言いまわっていた。更に恍惚の中、ヴァイオリニストの全身が弓と弦に変わり、髪すらもリズムの中で音符を奏でていたのを見たという観客もいた。

真実は如何なるものか、誰が気にするだろうか?

アントニオは自分の体を操っているかなど気にしていない。世界の旋律を弾くことができれば、それで良い――彼は音楽の操り人形だ。


関連タグ編集

IdentityV 第五人格


エコーズ…絶対違う

ラブ・デラックス…多分これも違う


背景推理(ネタバレ注意!)編集

この先ゲーム内における「背景推理」のネタバレを含みます。























1.天才音楽の才能は常に私の成長と共にあったが、喜びを与えてくれたことはなかった。
少年のカルテ:栄養不良、強硬症…ストレス過多…神経衰弱……狸紅熱……肺炎……筋肉痙攣……
2.艶曲この才能は、かつて失った喜びをどれほど取り戻せるだろう?
窓枠に挟んであった1枚の曲譜:「これは寝泊り用のお金だ。風流事は利欲から遠ざかるべきだ。」
3.ギャンブルによる借金音楽家のプライドはいくらになる?
1通の賭博場の抵当書:ヴァイオリニスト・アントニオの楽器をここに抵当に回す。残りの借金は……
4.誘い3年の自由と引き換えに、借金と悩みを消し去った。
1通の戒告書:……アントニオ先生は金に心を奪われています。姫が彼を宮廷楽団に入れる前に、皇室の名誉への影響を慎重にお考え下さい。
5.名声彼らは私を礼遇し、尊敬する。彼らは私のバイオリンと曲を見上げている。
1通の密書:アントニオの曲は必ず皇室に捧げなければなりません。平民と商人はこの妙音を楽しむ資格がありません。何としても彼を留まらせなければ……皇室のレベルが俗世を超えている象徴として。
6.愛玩物彼らは私を担ぎ上げ、私を鳥籠に閉じ込めた。そして、私のバイオリンを騙し取った。
引き裂かれた1通の手紙:……どうしても去ると言うなら、1本の弦を使って一曲演奏していただきたいです。この神業だけが、あなたの才能がこの宮廷では「もったいない」ほどのものであることを証明してくれるでしょう……
7.危惧この才能こそが、私の鳥籠だったのだ。しかし、籠の外では物欲を捨て、名声を捨て…自分を見失ってしまう…
くしゃくしゃになった1章の独弦曲譜。「演奏するな」というメッセージが記されている。
8.帰還高いところにある耳には、本当に敬意を表すべき音符は届かない。
1枚の国家劇場のバイオリンショーポスター。赤い筆でこう落書きされている:宮廷に頂点から駆逐された失敗者。
9.罠……触れさえしなければ、音は帰ってこない。
1通の密書:彼は以前と変わらず傲慢な様子で、舞台ではあの曲譜を演奏しようとしません。ですが方法はあります。彼のバイオリンの弦を……
10.終曲頂が末路なら、そこから落ちた後は、誰が世界の旋律を奏で続けているんだ?
1枚の新聞:ヴァイオリニストアントニオ、再び殿堂へ登る!G弦の神業による演奏は悪魔が降臨したように会場を震撼させ、全員その奇妙な音色の虜になった!

悪魔の旋律


記念日タスク(1回目)編集

宮廷楽師の1篇の手記

もう夜に入った。約束の期限である3日が過ぎるまでのこの最後の数時間になって、部屋の中からようやくバイオリンの音が響き始めた。それは連続した章節ではなかった。数秒、または数十秒演奏する度に、躍動する音符は突然止まってしまうのだ。息が詰まるような静寂の中、音符が再び繋げられるまで、私の魂は空中に置き去りにされる。

途切れ途切れでも、これは私が人生で聞いた中で最も心に響いた曲だった。それは言葉にし難い世界に浸らせてくれて……世の束縛やルールを全て捨て去り、自由だけが残され、思うままに……

(筆跡は徐々にぼやけていった)

……ついさっき、食事を届けに来た使用人が異様な光景を見たと言いながら怯えた様子で部屋から逃げ出した。「宮廷の劇に出てくる悪魔の仮面がおぞましい姿で地面に落ちていた……アントニオ先生はまるで操り人形のように手足を壁に吊り上げられて……バイオリンの弦と弓が、勝手にその前で演奏していたんだ……」

神に誓う!私は彼の戯言を信じることも、その真相を探りに行くこともしなかった。一時の好奇心で、先生の創作を邪魔するわけにはいかないだろう?

待て、待てよ!?バイオリンの音が、音が完全に止まった――あの奇妙な傑作がついに完成したのか?自分があの先生のような「才能に身を捧げる」境地までたどり着けるとは思っていない。ただ、この作品が完全に上演されることを期待するだけだ……

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