カード効果
偽りの悪魔神(コードデーモン) バロム・ミステリー P 光文明 (7)
進化クリーチャー:デーモン・コマンド/アンノウン 12000
進化-自分のデーモン・コマンド1体の上に置く。
自分のデーモン・コマンドがバトルに勝った時、カードを1枚引いてもよい。その後、進化でないデーモン・コマンドを1体、手札からバトルゾーンに出してもよい。
T・ブレイカー
概要
エピソード2「大決戦オールスター12」で登場した新たな悪魔神バロム。
今回はなんと純光文明。
これは背景ストーリーにて、新たに降臨した二体のゼニスの一体、「「呪」の頂サスペンス」が配下として「光文明のデーモン・コマンド」を生み出したためである。
味方のデーモンがバトルに勝った時にカードをドローし、新手のデーモンを手札からコスト踏み倒しする能力を持つ。
「悪魔神バロム・エンペラー」に近い容姿ながら、その効果は「死神明王バロム・モナーク」を彷彿とさせる。
「バトルに勝つ」と条件が微妙ながら、やはりデーモン・コマンドの本場は闇。
「威牙の幻ハンゾウ」を始めとする相手のパワー低下効果持ちなど、その気になればいくらでもバトルに勝つ条件を満たせるうえ、自身が光文明であるため「バロム・モナーク」以上に光お得意の「タップキル(相手のクリーチャーを強制的にタップさせ、無防備な状態にしてクリーチャーで討ち取る戦術)」を活用しやすい。
特に同時収録の「凍結の魔天ダイイング・メッセージ」との相性は抜群。
バロム・モナークと比較した際の最大の欠点は「墓地からの再生ができないこと」。
しかし、とりあえずバトルに勝てばドローが一回ついてくるので十分強い。
相手からすれば「自分のクリーチャーをタップキルで狙われ、かといってブロッカーで守ろうとすればやはり強制的にバトルになり、そしてどのみちバトルで負ければ次のデーモン・コマンドが飛んでくる」という悪夢そのもの状況になる。
しかも当然のようにT・ブレイカー持ち。
パワー12000以上のブロッカーがいなければ(といってもそれだけのサイズのブロッカーはなかなかいないが・・・)、相手は「自分のシールド3枚を犠牲にデーモンの展開を防ぐ」か「シールドを守って次のデーモンの降臨を許す」かの二択を迫られることになる。
どう転んでも負けに一直線であり、「バロム」の名に恥じない悪魔的なカード。
漫画では公式発表に先駆けて、「デュエルマスターズ ニューフロンティア」の読みきりで黒城が使用。
「死神戦記ベル・ヘル・デ・バラン」のバトルから「魔城の黒鬼オルガイザ」、「魔刻の斬将オルゼキア」へと流れるように展開し、一気にトドメを刺した。
トドメの瞬間が省略されているが、やはりフィニッシャーはこのクリーチャーだったのだろう。
絵師は、バロム系には珍しく「Ittoku」氏ではない。光文明だからだろうか。
イラストを手掛けたカトラ氏曰く
「今回の絵は、自分の中で今まで詰め込みたかったモチーフをパーツパーツに埋め込むことが出来た1枚だと思います。そうしながらも絵に統一感が出せているのはもちろんバロム様のおかげですw 」
とのこと。
背景ストーリーでの扱い
アンノウンの「ライオネル」は、死闘の中でレジスタンス「ゴールデン・エイジ」のエース「鬼丸」と拳で語り合ったもの同士、友情を結ぶことになる。
しかし、それをアンノウンに対する裏切りと断じ、新たに二体のゼニスがクリーチャー世界に降臨する。
そのうちの一体、数多のクリーチャーの怨念より生まれた「「呪」の頂サスペンス」は、その呪いの力により光文明のデーモン・コマンドを生み出し従え、「「俺」の頂ライオネル」との戦いで疲弊したゴールデン・エイジの主力部隊に強襲をかけるのだった。
そしてついに、デーモン・コマンドの王たるバロムまでもがアンノウンとして復活したのである。
命名について
「ミステリー」とは本来「謎」や「神秘」と言う意味だが、この場合は小説のジャンルの「ミステリー」と思われる。
他の光のデーモン・コマンドの命名を包括し、その支配者としてふさわしい。