概要
圧力によって縮める事。pixivにおいては、人間などが直方体や球体の形に畳まれる形状変化系のイラストが多め。
対義語としては膨張が存在するが(例:等温圧縮⇔等温膨張)、「圧縮する」が他動詞的であるのに対し「膨張する」は自動詞的であるため、どちらかといえば収縮が膨張の対義となっている。
TCGにおいては、山札から不要なカードを減らすなどして、キーカードを引きやすくする行為を指す。
物理的圧縮
バネなどの弾性体の場合は「ひずみエネルギー」として蓄えられる。気体の場合、圧縮すると、そのために費やされた仕事が熱に変換されるため加熱されるが、沸点は上昇し、液体になり易くなる(融点は下降する事もある)。
データの圧縮
コンピュータにおいては、デジタルデータのサイズを、その性質をそのままに縮小する処理を意味する。ストレージや通信帯域の有効活用などが目的である。
ユーザーは意識することはほぼないだろうが、今時のOSには主記憶装置(メモリ)やVRAM内のデータにも圧縮をかけることによってメモリ不足を回避する仕組みが備わっている。
完全に元の情報を復元できる場合は可逆圧縮、そうでない場合は非可逆圧縮と呼ばれる。データの欠落が許されない文書やプログラムを圧縮する場合は可逆圧縮でなければならないが、音声や動画や静止画像ではJPEGやMP3やMP4などの非可逆圧縮がよく使われる。少々の劣化は人間の視覚や聴覚には感知できないからである。
関連する概念
デジタルファイルの場合、圧縮したデータを元の形式に戻す事は本来は「伸長」や「展開」あるいは「抽出」と言うが、俗に「解凍」と呼ばれることが多い(圧縮することを「凍結」とは呼ばないのでこの呼称は変なのだが)。
圧縮の類義語、あるいはしばしば混同される概念に「エンコード」「アーカイブ」がある。
エンコードとは「符号化」を意味し、データ化することや異なるデータ形式を相互に変換すること全般を指している。「圧縮」だけでなく「解凍」もエンコードであるし、音声を録音するのも、ファイルを暗号化することも、テキストデータの符号化形式をShift-JISからUTF-8に変更する(あるいはその逆)のもエンコードである。
アーカイブは複数のファイルを一体化することを意味し、本来は圧縮とは別概念なのだが、ZIPやLZHなどのファイルアーカイバはアーカイブ化と一緒に圧縮をかけているので、「圧縮アーカイブ」と呼ばれる。tarなどの無圧縮アーカイブ形式もある。
関連タグ
物理学 力学 変形 凝固 集束 短縮 縮小 応力 収縮 弾性 凝縮 濃縮 凝固 液化
圧 圧迫 圧殺 圧死 萎縮 伸縮 潰す 締め付け プレス 冷凍 凍結 密集 窮屈 略語
圧縮袋 エーテル圧縮 コンプレッサー 閉じ込め 封印 箱化 球体化 平面化 形状変化 状態変化