性の喜びおじさん
せいのよろこびおじさん
その魂の叫びとも言える独白は、
「性の喜びを知りやがって、許さんぞ!」
「俺は女大好きだよ!」
「Weekend Loverのくせに!」
「あんなことこんなこと、ドラえもんみたいにやっとんだろ!」
「月曜日のマンデーに!」
などの独特の言語センスに加え、黒ずくめの短パン姿に十字架のネックレス姿(隠れキリシタン?)、更に西郷隆盛似の彫りが深く鋭い眼光の容姿のインパクトも相まって、ネット上に動画がアップされると同時に、瞬く間に話題となった。
電車の中で(若干危ない思想の)独り言を延々とぼやいている姿が、その場に居合わせた人の携帯カメラによって盗撮され、Twitterに掲載されたものがネットでウケたために有名人になってしまった。
その後、テレビで取材を受けた際、この時は酒に酔っていた上に、イチャイチャしているカップルを目にしたことで、その男に向けての嫌味な発言(本人曰く腹いせ)が、そのまま声になってしまっていたことを明かした。
一方で、話題の人となったことで身元が特定され、盗撮やイタズラに悩まされていた(実際、盗撮していることに気づいた際には憤慨するような言動を見せたこともある)。
普段の生活において、ネットの噂ほど危険な人であるという印象はなく、話しかければ気さくな対応をしてくれるなど、意外に明るく人懐っこい性格の持ち主。YouTuberらの動画に関しては神対応ともいえる出演を多数果たし、上記のようにテレビ出演もしている。
また、その番組内において、元はサラリーマンであり、そこそこの身分の役職であったが、色々な仕事をしてきたもののいずれも長続きせずに現在は失職しており、実家の母親からの仕送りを頼りに生活しているらしいことを明かした。
野外で独り言を言う癖があることは、本人も自覚しているが直らないとのこと。
後に日刊サイゾーで行われたインタビューでも以上の情報が裏付けられ、その奇行は知的障害でなく泥酔から来ていること、酔っていなければごく普通の常識人であることが明らかになった。特に一発屋芸人や売名ユーチューバーに対する見解は、明らかに正常な見識を持つ者のそれである。
ただし、彼女欲しさに酒の力を借りてナンパし、泥酔したまま帰路で喚き散らすという有り様はとても褒められたものではなく、その意味では決して善良な人間とも言えないのだが…。
2017年3月11日午後、東急田園都市線車内で乗客とトラブルになり暴れ、桜新町駅で取り押さえられ(その際に首を絞められたとも)その後死亡した50代の男性が、性の喜びおじさんではないかという噂がTwitterを中心に流れていた。
Twitterでの田園都市線に乗っていたという情報や、性の喜びおじさんが暴れて取り押さえられているという目撃情報などが、噂により信憑性を持たせていたが、その後、ニュース番組でこの様子を撮影した動画が公開され、取り押さえられていた男性と直前に目撃された性の悦びおじさんの服装の特徴がほぼ一致したことなどから、この時点での死亡説は濃厚になった(ただし、警察は捜査上の都合や個人情報保護の観点などから死亡した男性の情報の一切を公開していない)。
なお、一時期死亡推定時刻後に二子玉川で性の喜びおじさんと記念撮影をした内容のツイートが投稿されたため、生存しているのではとの説も出されたが、事件前に撮影した写真を事件後の時間に投稿した可能性もあるため、こちらは生存を証明する確たる証拠にはなっていない。
その後同年6月24日、彼の知人男性(17)が彼が住んでいた住居に建造物侵入容疑で逮捕されるという報道があり、ニュース内で『ネット上で「性の悦びおじさん」の呼び名で知られ、すでに死亡した50代の男性』との表記があったことから、彼の死亡説は確定することになった。