概要
ゼイユの所属する3年2組のクラス担任。キタカミの里で実施される林間学校の引率担当も務める。
知的でどこか妖艶な雰囲気を漂わせた女性だが、その一方で非常に好奇心旺盛な性格。
「かがやかしい、かがやいている」が口癖で、物事に対して称賛をする時などによく用いている。
ブルーベリー学園の教師であるが優秀な研究者でもあり、テラリウムドームの上空に設置されている「テラリウムコア」の開発にも関わっている。
シアノ曰く、コアの管理は「ブライアちゃんにまかせっきり」とのことで、巨額の資産が投じられたドームの設備の管理を任されるほど信頼されていることが窺える。
また、テラスタルにも関心がある様子で、パルデアの大穴への立ち入り許可を申請しているが未だ叶っておらず、パルデアリーグやアカデミー関係者と交渉している段階に留まっている。教師の本分を全うする傍ら、手がかりとなる情報を集めている模様。
ゼイユとのやり取りから察するに彼女自身はポケモントレーナーではない様で、劇中でバトルすることは出来ず、危険への対抗力も全くない。
容姿
ウェーブがかった金髪のショートカット、まつ毛の長いつり目と縦長の赤い瞳、ポケモンがテラスタルする時の光を模した大きなイヤリング、タイトなパンツスーツを着込んだ凛々しい麗人。
所謂ボンキュッボン体型で、タートルネック、コルセットも着用しているためさらに胸が目立つ。そのため大人向けな作品も数多く存在しているため、検索の際には注意。
アニメ版
アニポケ・第8シリーズ
CV:嶋村侑
- レックウザライジング編第71話「てらす池の出会い」
リコ達ライジングボルテッカーズが向かったキタカミの里でレホールから紹介されて出会った教師。
スカーレットブックの著者であるヘザーの子孫。オカルト扱いされた彼の正しさを証明すべく研究を続けており、現在は研究をまとめた本の出版に向けて準備している。リコのテラパゴスを興奮しながら観察していたが、以前にも目覚めたテラパゴスに出会ったことがあるとのこと。リコ達と互いにテラパゴスに関する情報交換を行い、エリアゼロでの研究に進展があれば連絡することを約束し別れた。
普段は大人しいミロカロスが襲ってきたのは、てらす池の成分によるものだと分析している。
関連イラスト
関連項目
チェレン:イッシュ地方の教師繋がり
表記ゆれ
ネタバレ注意
※以下はポケットモンスタースカーレット・バイオレット『ゼロの秘宝』のネタバレが記されています。
林間学校の引率を担当するブルーベリー学園の教師として、林間学校のメンバーに選ばれた主人公とアカデミーのロビーで出会う。
そこで、スカーレットブック/バイオレットブックの著者であるヘザーの子孫であること、スカーレットブック/バイオレットブックに記された謎のポケモン「テラパゴス」を見つけ、ヘザーの正しさを証明することが夢であることを語る。
彼女はスカーレットブック/バイオレットブックの原本を所持しており、出版時に黒く塗り塗りつぶされたページを読むことが出来る。「円盤のポケモン?」の正体がテラパゴスであることも彼女の口から明かされる。
その後、集合したアカデミーの生徒達と共にキタカミの里に向かう。
乗り物酔いをした生徒を介抱するためにバス停に残り、主人公にスイリョクタウンへ行って到着を知らせるよう依頼する。
中盤、鬼が山山頂のてらす池に水質調査に現れ、別の目的で先に来ていた主人公たちと偶然鉢合わす。曰く、てらす池の水はテラスタルエネルギーと同じ波長を持っており、この理由を解き明かしパルデア地方以外でのテラスタル現象を確立することができればテラパゴスに一歩近づけるとのこと。
ゼイユからは神聖な場所に立ち入ったことに苦言を呈されたが、「管理人からは許可は取っている」とのこと。
そして全ての生徒がオリエンテーリングを終えた日の朝、パルデアの大穴関係で何らかの進展があったと告げ、林間学校の終了を前にゼイユ・スグリを連れて一足先にブルーベリー学園へと帰っていった。
オリエンテーリングの進行はキタカミの施設を管理している管理人が担当するため、キタカミの里まで生徒たちの引率を終えた後は、上記のてらす池の調査時を除いて宿泊先である公民館に待機している。オモテ祭りで食べたフルーツ飴の感想を聞けるため、主人公の見ていない所で外に出てはいたようである。
林間学校中にキタカミの里で発生していたオーガポンにまつわる騒動にも関わってこない。オーガポン騒動中に公民館で話しかけても、「てらす池に沈んでいた結晶……君はホームで見たことあるかな」と返されるのみである。
以上のことからもわかる通り、林間学校の引率担当と紹介されたが碧の仮面では出番がそこまで多くはない。
ファイナルトレーラー公開後に発表されたキービジュアルで不敵な笑みを浮かべている様子が描かれており、プレイヤーの間で「テラパゴスを利用して何か良からぬことを企んでいるのではないか?」等、様々な憶測を呼ぶこととなったが、その本性は単なるテラスタルバカだった。
さらに、普段は前述通り体調の悪い生徒を気遣うなどの一面も見られるのだが、自分の興味のある事柄が関わると完全に周りが見えなくなってしまう性格であることも判明する。
中盤でブルベリーグチャンピオンのスグリに勝利した主人公やゼイユ達を教室に呼び、エリアゼロを調査しテラパゴスを見つけるためのメンバーを募集していることを語る。その際、敗北したスグリが側にいるにもかかわらず、主人公の勝利を「かがやかしい功績」と祝福するという配慮に欠けた行動を取ってしまうが、自覚し反省している。
その後、主人公らと共に憧れのエリアゼロに突入すると年長者でありながら終始はしゃぎ倒しており、ゼイユはもちろんメンタルが不安定だったスグリからも「危なっかしくて目が離せない」とまで言われる始末。
彼女が「テラパゴス」にここまでの執着を見せる理由は、「碧の仮面」で語られた通り。
ゼロの秘宝である「テラパゴス」を目の前にしてからは完全に自分の世界に入ってしまい、主人公への勝利に執着するスグリにテラパゴスをテラスタルさせた結果、テラパゴスの暴走を招いた。残念ながら本人は上記の通りポケモントレーナーではないため、主人公とゼイユ、そしてスグリが共闘しテラパゴスを食い止めた。
流石に事態収拾後は頭が冷え、教師の本分を忘れ去っていたことを皆に謝罪していた。
「それは本当にそう!
先生 テラスタルバカ なんだから もっと 大人として 自覚しなさい!」
「返す言葉も ないよ……」
大空洞から戻った後、大空洞で体験した出来事や考察をまとめた「ゼロの秘宝」という本を書き上げ、それを主人公に渡す。出版にあたりオモダカにも許可は取ってあり、事件の詳細及び主人公やスグリ達の個人名は伏せてあるとのこと。
さらに大空洞で採取した結晶をテラリウムコアに組み込んだことによって、コアの性質が変容し野生のステラテラスタイプポケモンが出現するようになった。この事を彼女は「テラスタルの研究がはかどる」と大喜びするのだが、多くの学生が過ごすドームに未知のテラスタイプのポケモンが出現する危険性について考えているか怪しいあたりやはりテラスタルバカの性分は治っていないということだろうか…。
パルデアから遠く離れたブルーベリー学園でテラスタルを使えたり、野生のテラスタルポケモンが出現する理由も以前からテラリウムコアにパルデアの土やてらす池の水を注入していたためと判明する。
「ゼロの秘宝」を受け取った後、テラパゴスを手持ちもしくはボックスに入れた状態でてらす池に行くと、あるイベントが発生する。
なお、番外編で再登場して学園に戻ってきたゼイユとスグリと異なり、ストーリーを終えると二度と姿を現さなくなる。
一緒に写真を撮りたい場合は、大空洞への出発前のエントランスロビー・ゼロラボの前・大空洞の探索中などで済ませよう。ただし、ED後の教室ではカメラアプリやロトリぼうを使った撮影は不可なので注意。
リーグ部に特別講師で招いたオモダカとの会話で「ブルーベリー学園で魅力を感じたトレーナーは誰か」という問いに「ゼイユ」と答えると彼女のことが話題になり、彼女がゼイユと学外に遠征していたことを把握されていた。
関連項目(ネタバレ注意)
ウォロ:同じく、自身の好奇心の暴走が原因で世界を脅かしかねない程の惨事を引き起こしたポケモンシリーズの人物。
余談
- 名前の由来は地中海周辺や東アフリカに分布するツツジ科エリカ属の常緑低木エイジュの英語名ブライア(Briar)と考えられる(ちなみに彼女の祖先であるヘザーはエリカ属の英名からきており、先祖子孫共々同じエリカ属に共通する名前になっている)。ポケモンの人間キャラクターの名前は各言語で由来に応じて変更される事が多い中、彼女の名前は概ね全ての言語で似た響きを保っている。
- 碧の仮面で初登場した際、ジニア先生から「イッシュ地方の学校の教務主任さん」と紹介されたことから、ブルーベリー学園がイッシュ地方に存在する可能性が示唆されていた。その後、メディアによる「藍の円盤」先行体験会で正式にイッシュ地方に存在するということが明かされた。
- ファイナルトレーラー後のキービジュアルから、配信前は一部のプレイヤーの間で本作の黒幕ではないか?と疑われたりもしたが、結果的に「悪人ではないが興味の対象を目にすると周りが見えなくなってしまうダメな大人」というのが実態であった(上記のように、助手として同行しているゼイユからもそのことを指摘されており、本人もそのことをある程度は自覚しているようである)。
- その本性から、プレイヤーの間ではレホール先生とよく比較されることも。
- ただし、手持ちのポケモンを所持していてバトルにもある程度慣れており、尚且つクラベル校長という最強のストッパーがいるレホール先生と違い、ポケモンを持っていないのに危険なエリアゼロに行こうとする、ブルーベリー学園に止めてくれる同業者や上司がいないため一度暴走しようものなら手がつけられなくなるなどと、謂わば「ブレーキが完全にイカれたレホール先生のifの姿」と言うべき存在である。
- なお、レホール先生が特別講師としてブルーベリー学園にやって来れるようになるのと入れ替わるような形では、上記のようにブライアはゲーム内に一切登場しなくなるため、残念ながら作品内で両者の絡みを見ることは叶わなかった。
- 一方で、アニメ版では面識があることが明かされている。やはり研究者気質の教員同士色々と気が合ったのだろうか?
- 作中での暴走振りばかりが目につくが、一方でキタカミ姉弟と主人公の友情を目にして「一瞬一瞬がかがやかしい子どもたちの時間は大人からするとまぶしすぎる」と意味深な台詞を述べたり、主人公たちの活躍を見て「輝いていたね」と評する等、大人の目線から子どもを応援したいという気持ちはちゃんと持っている模様。
- センタースクエアにいる生徒の会話を聞く限り、少なくとも学内での評判はそこまで悪くはないことが窺える。自分の興味が絡まない場合はきちんと教員としての職務を全うしてはいるようだ。
- テラパゴス(ステラフォルム)との戦闘において、「テラスタルシールド」のことを「バリア」と言っている。
- アニポケでは上述のとおり、リコのテラパゴス以外の個体を以前にも見たことがあると語っていたため、原作での出来事を体験しているのではないかと考えるプレイヤーもいるがその真相は不明。