概要
愛知県知多市出身の元プロ野球選手。
ポジションは投手。右投右打。
現役時代は中日ドラゴンズに所属。球界を代表するセットアッパーとしてドラゴンズの黄金期を支えた。
2008年ごろからセットアッパーを中心にチームの主力として活躍。
2010年にはリリーフのみで、12勝3敗、47ホールド、防御率1.68と驚異的な数値を記録。
ホールドおよびホールドポイントに関しては当時の日本記録を塗り替えた。
2011年には2年連続で最優秀中継ぎ投手に輝き球団史上初のリーグ連覇に大きく貢献。
シーズン通算でも、7勝2敗10S、防御率0.41、45ホールド・52ホールドポイントと驚異的な成績を残した。
その活躍が認められセ・リーグMVPに選出された他、シーズンを通じて先発登板が一度もない投手としては両リーグ通じて初となるゴールデングラブ賞を獲得した。
天は二物を与えるのか…。
しかしながら、2009年からの3年間で218試合に登板し、回跨ぎの機会も少なくなかったことから、登板過多や酷使の影響を心配する声も根強かった。
現に2011年の時点で平均球速が前年より3キロほど落ちるなど、勤続疲労の影響が見え隠れしている。
2012年は調子を落とし登板数も29試合に留まった。
その後も故障もあり精細を欠くシーズンが続く。
2017年10月1日には史上3人目の通算200ホールドを達成。しかしその頃には選手としての限界を感じ始めていたと後に語っている。全盛期の輝きを取り戻すことはできず、2018年9月26日、現役引退を表明。引退後も球団に残って投手コーチをしている。
人物
球界屈指のイケメン。
愛称は「浅尾きゅん」「きゅん」「たっくん」(本人は「きゅん」と呼ばれるのを嫌がっているらしいが…)。チームメイトからは「タク」と呼ばれている。
その容貌と謙虚な態度に加え、高校時代から長く付き合っている彼女との結婚、来世は「卑弥呼」になりたいと答える天然さで男女共に人気がある。また端正な顔立ちからファンからの人気も高く、TV番組では「ジャニーズ系」と言われることも。
現役引退の際、涙はなく終始笑顔のまま引退会見は臨み、最後の最後までイケメンであった。
選手としての特徴
最速157km/hの直球とフォーク、縦スライダーを織り交ぜ打者を打ち取る本格派。
投球割合こそ少ないが、パームボールも彼の代名詞となっている。
さらに投球だけでなく、牽制やクイックモーション、フィールディングにも長けており、前述の通り2011年には中継ぎ投手としては史上初となるゴールデングラブ賞を受賞した。