概要
繁殖や生活の都合で季節によって住む場所を変える(これを「渡り」という)鳥のこと。日本でいえばツバメや白鳥などが有名。
また比喩表現として住むところを転々としてる人を指すことも。
日本を基準にして、夏渡ってきて冬には東南アジアなどの南方に渡る夏鳥と、冬に渡ってきて夏にはシベリアなどの北方に渡る冬鳥に分けられるが、その他の例もある(ツバメが夏鳥、白鳥は冬鳥)。
また必ずしも外国と日本を行き来するとは限らず、移動ルートが国内に限られるものもいる(これを漂鳥といい、ウグイスやヒヨドリなどが挙げられる)。またスズメやカラスなど「渡り」を行わないやつは留鳥というので覚えておこう。
注意
長距離を移動するんだから栄養をつけさせたい、そう思ってパンくずやトウモロコシの粒などを与えた事がある人も中にはいるだろう。
だが野生動物に餌付けをする行為は生態系のバランス崩壊や衛生面での環境悪化の原因になるうえ、「わざわざ移動しなくても安定してエサが摂れる」という認識が根付いて渡らなくなってしまう恐れがある。
不用意な「優しさ」は時に害を与えることもあるので、静かに見守ってあげよう。