内容にデート・ア・ストライクのネタバレが含まれます。閲覧にはご注意ください‼
概要
原作:橘公司、作画:鬼八頭かかし(一部のキャラのキャラデザも手掛けているらしい)、キャラデザ:つなこ
小説『デート・ア・ライブ』の外伝漫画で変〇ヒロ××…もとい折紙と彼女を慕う新人隊員の岡峰美紀恵の2人を主人公とし、美紀恵視点で物語は進んでゆく内容となっており、AST側と3人の元SSSメンバーたちで構成られたテロリストたちとの新型CR-ユニット『アシュクロフト』を巡る争奪戦と、『アシュクロフト』に隠された衝撃の真実とその背後に蠢くDEM社の陰謀の謎を追って、成長してゆく新人隊員岡峰美紀恵の物語を得描いたストーリー構成となっている…!?
ってあれ?主人公が折紙ではなく美紀恵になっている気が…?
流石にへ…、折紙一人だけでは話を構成するのには無理があったか…。
時系列的には本編の2巻と3巻の間に起きた事件という事になっており、本編では殆ど目立った活躍をみせないASTについて深く掘り下げられた構成となっており、ASTの活躍や折紙の普段の変態行…じゃぁなくて、普段の日常や意外な一面を垣間見ることが出来たり、本編では現在の所ただのモブキャラである美紀恵の大活躍が拝めたり、DEM社が裏でやっている非人道的な行為。
そしてラスボス?であるアイザックの狂気の一端が見られたりなど、本編の補完的内容が随所に散りばめられた内容になっている。
また、後々どえらいことになってしまった折紙についてのさり気ない伏線なんかも張っていたりする。
主な登場人物
※説明のない人物はそれぞれのリンク先を参照されたし。なお、CVはアニメを参照している。
主人公
岡峰美紀恵(CV:佐藤奏美)
SSS
AST
ミルドレッド・F・藤村(CV:小笠原早紀)
???
エドガー・F・キャロル
本作オリジナルキャラの1人にしてストライクで起きた一連事件の元凶の1人。
詳しい詳細はDEM社の取締役の項目にて。
その他
五河士道(CV:島崎信長)
夜刀神十香(CV:井上麻里奈)
四糸乃(CV:野水伊織)
岡峰虎太郎
岡峰重工の社長にして美紀恵の父親。
自他者に対し、非常に厳しい性格の持ち主であり、過程よりも結果が全てという信念も持っており、精霊を倒すという事が未だに出来ずにいるASTを役立に立たない飾り物と思っている。
自身の期待に応えることが出来ることが出来ず、何かに掛けてドジを踏んでばかりの美紀恵を「役立たず」と冷たく当たり放逐したため、彼女にとっては最大のトラウマ要因となっており、ただの冷たい冷酷な父親のような印象を受けるが、実際には娘の事を誰よりも愛しており、娘に冷たく当たっていたのも、エリート揃いの岡峰一族に恥じないように我武者羅に努力し、現在の一位にやっと漕ぎ着けたはいいが、結局何も残らなかった、自身と同じ道を歩ませないよう、ワザと娘に冷たく当たり、自身を恨むように仕向け、娘を岡峰一族から少しでも遠ざけようとする彼なりの不器用な愛情表現であった(ようはただのツンデレオヤジ)。
ASTという危険な職種についた娘の事を知り、一度はもう一度自身の傍に置き、一から鍛えなおそうと考えるが、ASTに入隊して心身ともに成長した彼女を観て考えを改め、彼女と和解、ASTに残量することを認め、彼女たちに協力することになる。
なお、彼の頑固な性格は娘にちゃかし受け継がれている模様。
登場する主な兵器
リング・ローゼス
ミネルヴァ・リデルが纏うDEM社製のワイヤリングスーツ。
閃攻形態(ストリングスタイル)と呼ばれる極限まで細く編まれた鋼線状のワイヤーを相手に巻き付け、ズタズタに引き裂いてしまう恐るべき武器を兼ね備えている。
また、このワイヤーの切れ味はミネルヴァの手により調整することができ、相手を縛り上げ、拘束することも可能。
名前の由来はおそらくマザーグースの子供たちが手をつなぎ、輪になって歌う唄『リング・ア・リング・オー・ローゼズ』。
アシュクロフトシリーズ
ストライク本編のキーとなる新型CR-ユニット。
全部で5機存在しており、それぞれ一つ一つに違った特殊機能を搭載しており、更に厳重なセキュリティが掛けられているため、一度装着者の認証が完了すると、専用の解除キーを使わない限り、認証者以外は使用できない仕様となっている。
また、通常のCR-ユニットとは比較にならない程の高性能を持っているものの、それぞれが一点の能力に特化しているために、普段使用している軍事用のCR-ユニットに比べるとバランスが悪く弱点が大きいという欠点がある。また、力の処理が追いつけなくなった場合、装着者の脳を補助として使い、力を処理するため、アシュクロフトの機能を使い過ぎると、装着者自身の脳に深刻なダメージを与える危険性を秘めている。
それぞれのシリーズは以下の通り
アシュクロフト1号機<アリス>
少女の名を冠する防制随意領域の組成に特化したアシュクロフトシリーズのプロトタイプ。
その防御性能は<ジャバウォック>の随意領域を阻害する結界を無効化することが可能な上、応用すれば相手を結果以内に閉じ込め相手を拘束することすら可能である。
岡峰工業がDEM社から制作を受けもち保持していたが後にASTに渡り、折紙が正式装着者となる。
アシュクロフト2号機<ジャバウォック>
鏡の国のアリスに登場する悪竜の名を冠するアシュクロフトシリーズの一機。
随意領域を阻害する結界を作り出す機能が搭載されており、対精霊用というよりは対ウィザード用に特化した機体であり、魔術師同志との戦いにおいては恐るべき脅威となる。
アシュクロフトシリーズの本来の開発目的を如実に表した機体ともいうべき存在でもあり、その他、隠された機能として他のアシュクロフトと一方的にリンクしてその能力を使う機能が備わっているため、<ジャバウォック>以外のアシュクロフトシリーズを使用すればするほど、その効力が<ジャバウォック>装着者にフィードバックされ、<ジャバウォック>の装着者が強化される仕組みとなっている。
3号機の<レオン>、4号機の<ユニコーン>、5号機の<チェシャー・キャット>の3機と共にASTへと配備される予定であったが、セシル率いる元SSS隊員たちで構成されるテロリストたちに強奪され、彼女たちのリーダーを務めるセシル本人が正式装着者となる。
その後、彼女たちの抹殺と、奪アクシュロフトとアクシュロフトに関する機密事項が記された書類を奪還するためDEM社から派遣された狂戦士ミネルヴァ・リデルに奪われてしまった。
アシュクロフト3号機<レオン>
獅子、あるいは勇敢を意味する言葉の名を冠する遠隔攻撃に特化した機体。
元SSS隊員たちで構成されるテロリストたちの1人であるレオノーラ・シアーズにより
強奪。レオノーラが正式装着者となる。
アシュクロフト4号機<ユニコーン>
一角獣ともいわれる幻獣ユニコーンの名を冠する近距離攻撃に特化した機体。
ユニコーンの一本角を模した槍を使った高速のスピードで相手を貫く突進攻撃は驚異の一言に尽きる。
他の3機と共に元SSS隊員たちで構成されるテロリストたちの1人であるレオノーラ・シアーズにより強奪され、彼女の正規装備となる。
アシュクロフト5号機<チェシャー・キャット>
不思議の国のアリスに登場するチェシャ猫の名を冠するアシュクロフトシリーズの一機。
装着者の回復処理能力と敵の装甲の防御性を無視して相手を切り裂くネコの爪状の近距離型の武器である装甲透過装備『キティファング』が配備されており、外見的にもネコを思わせる耳やシッポが配備されている(決して製作者の趣味か?とか突っ込んではいかない)。
但し回復機能を備えているといっても実際には、相手から攻撃を受けるとすぐに応急処置を瞬時に行い、痛覚を遮断して戦闘を続行するための機能であり、本当に傷を回復している訳ではなく、肉体への負担を先送りにするだけのものであるため、一歩間違えれば装着者が死ぬ危険性を秘めている。
また、他の機体と違い、装着者に<チェシャー・キャット>に関する説明やその機能説明を行うベルというナビゲーションAIが搭載されており、正規装着となった美紀恵を随所でサポートする。
しかし、ただの兵器と思われたCR-ユニットであるアシュクロフトシリーズやベルにはある恐るべき秘密が隠されていた‼
以下ネタバレ
アシュクロフトシリーズの恐るべき真実。
それはアクシュロフトの開発に当たって各ユニットの中枢部であるコアには分割されたアルテミシアという名の少女の脳内情報が使われており、これにより装着者はアルテミシアの高い随意領域の能力を使用することが出来るという狂気の沙汰としか思えない非人道的な方法により開発された代物であったことが物語の中盤に明かされる。
本来の開発コンセプトは対精霊用などではなく、エドガーがウェスコットからDEMの社長の座を奪うため、それらの障害となるウェスコットシンパが大勢いるDEMの暗部組織『第2執行部隊』の対魔術師用の顕現装置であり、彼はその成果を持ってウェスコットを追い落そうと考えていた。
しかし、更に真実を語るならば、アルテミシアに異常な執着を持つ元SSSのナンバー2であったミネルヴァ・リデルが彼の野心を利用し、自身がアルテミシアになるために、彼女がアシュクロフトシリーズのコアにアルテミシアの脳内情報が使用されるように仕向け、更にアルテミシアの全てを手に入れるため、アシュクロフト2号機<ジャバウォック>にアシュクロフトと一方的にリンクしてその能力を使う機能を備えさせ、<ジャバウォック>以外のアシュクロフトシリーズを使用すればするほど、その効力が<ジャバウォック>装着者にフィードバックされ、<ジャバウォック>の装着者が強化される仕組みを取り付けさせていた。
その他、人間の頭脳をモデルとして制作された為か<ジャバウォック>には随意領域阻害能力以外に顕現装置単独での行動が可能というエドガーやミネルヴァすら把握できなかった隠れた機能をも兼ね備えており、最終局面にて初期型5機に分散されていたアルテミシアの怒りに共鳴し彼女の明確な意識が残っていた<チェシャー・キャット>以外の4機が合体し、アシュクロフト集合体という怪物を生み出すといった常軌を逸脱した性能をも垣間見る。
なお、この『アシュクロフト』、本編には一切登場はしないものの、実は本編でも結構重要な役割を果たしており、このCR-ユニットの開発によりDEM社は不倶戴天のにっくき敵、ラタトクス機関の母体となっているとされるアズガルト社に匹敵する技術力を手にすることになり、アズガルトとの技術力の差をかなり縮めることに成功。
DEMという狂気の集団を更により厄介な組織へと昇華する一つの要因になってしまい、また後に開発された後続機であるβ型はアスガルド社製の顕現装置しかできなかった不可視迷彩が可能となり、DEM社の空中艦に搭載されているという事態までに発展してしまった。
その他(ネタバレ注意)
友達であり仲間でもあるセシルを殺そうとしたミネルヴァの行為により、激しい怒りの感情に支配されたアルテミシア感情から生み出された怪物にして本作のラスボス。