概要
正式名称は『日本が戦ってくれて感謝しています -アジアが賞賛する日本とあの戦争-』となり、サブタイトルが付いている。2013年に産経新聞出版から出版された。
軍事ジャーナリストである井上和彦氏が、航空自衛隊の連合幹部会誌である『翼』にて連載していた、自身がアジア諸国を探訪して取材していた紀行記を書籍化したものである。
井上氏によれば、これまでどれだけアジア諸国を旅して回っても、日本のマスコミ・メディアが声高に叫んでいる「反日の声」や、戦後の学校で教わるような「侵略の歴史」にも、今もってお目にかかったことが無いのだという。
それどころか、彼らは日本や日本軍に対して敬意を持って賞賛し、感謝さえしているほどであり、逆にどうすれば日本の侵略を恨む声に出会えるのかと訴えるほどであった。
そのインパクトのあるストレートなタイトルや、反日を叫ぶ中国や韓国とは全く違った東南アジアや南アジア諸国の証言や歴史認識を明確に描いた内容が話題を呼び、徐々に部数を伸ばしていき、10万部を超えるベストセラー書籍となった。
『翼』に連載されていた文章を読んだ、国語学者の故・金田一春彦氏からの手紙より
「感激いたしました。どうぞこのような文章を一人でも多くの日本人が読んでくれることを願っております。(中略)ここういう文章を読むと元気が出て、八十八才(当時)の老齢が少し若返ったような気がいたします。ほんとうにいい文章を読ませて下さいました。伏して御礼申し上げます」
更に2015年には、本作の大好評を受け、戦後70年の節目であることもかねて、第2弾『日本が戦ってくれて感謝しています2 -あの戦争で日本人が尊敬された理由-』が発売された。
余談
主にインターネットで番組放送を行っている保守系の放送局『日本文化チャンネル桜』における、井上氏がコメンテーターを務める番組『防人の道 今日の自衛隊』において、この著書のタイトルを冠した安全保障講座のコーナーでも、アジア諸国紀行の親日秘話を語っていた。
インド
フィリピン
パラオ
他にも複数存在。
関連書籍
同じくアジア諸国と日本の関わりを主題にした作品。