概要
この団体は特定秘密保護法に反対していた学生活動組織「SASPL」を母体とし、安保関連法案(平成17年9月に可決された平和安全法制のことであり、自衛隊法、周辺事態法、船舶検査活動法、国連PKO協力法等の改正による自衛隊の役割拡大および存立危機事態への対処に関する法制の整備を目的とした法律の案、今まで制限が多かった自衛隊の海外での活動の枠を広げるための法案である)反対を主旨として首都圏の複数キリスト教系私立大学の学生を中心として結成され、特に東京でのデモや行進、国会議事堂前での抗議活動で有名である。
「デモはカッコイイと思わせる」のがモットーで、理想の民主主義を語る熱いスピーチの映像をネットに流し、新しい運動スタイルを目指すことを目的としているらしく、演説にラップを取り入れたり、洋楽ロックのCDジャケット風のTシャツをデザインしたりしている。
現在安保法案は成立したため、今後は反原発などに合流する予定をTwitterで明らかにした。
仕組み等
この団体は東京の本部のみで200名以上の組織員が存在するといわれるが、建前として特定の代表者は置かないとしている。
ただし広報などのため数人の主要学生メンバーが実名を公表した上でフロントマンとして活動しており、中でも代表的なメンバーとしてメディア露出も多く、実質的な代表としての立場にある奥田愛基(父親は以前から息子共々メディアに出ていた社会運動家の牧師である奥田知志)氏が挙げられる。
当初この団体をマスコミは「あまりつながりのない大学生たちが自主的に立ち上がった!」ともてはやした。しかし彼らは高校生以前に既に社会活動に参加しメディアの取材を過去に受けていた者も多い。彼らが取材に応じた新聞などの公開記事やメンバーのSNSの公開発言などから実際には主要メンバーの多くが同じ出身高校であり、その高校がいずれも「左翼色の強い教育」「学力よりも特定思想を優先した教育」「宗教色が強く、漫画やネット等も禁止の全寮制」「キリスト教私大に宗教推薦枠を持つ」等の特徴的な教育方針を持つ学校ばかりであったことが明らかとなっている。
またメンバーのうち数人は親が社会活動家や地方の政治家といった家庭の出身(親子である事実も公開情報で容易に解る)であり、公開されている経歴からかなり裕福な家庭であることが容易に推察できる者も多く、上記の出身校と合わせると平均的な高校生であったとは言い難い。
このことから「柵のない普通の大学生団体」と言う謳い文句が実態に即しているのかは疑問視する声が出ている。
またこの団体を民主党、社民党、共産党などの党員が演説等でバックアップしている。特に民主党は「正式に今後も共闘、連携を強化する」と発表している。
また、SEALDs公式twitterで社民党、民主党、共産党等の参加が決定した街宣デモを宣伝しており特定政治団体とのつながりは疑いどころか言い逃れの効かない事実となった。
問題
この手の市民団体の常ではあるが、根拠の乏しい印象操作じみた言論や具体的な展望の無さ、活動の先鋭化が問題点として指摘されることが多い。
主張に関する問題
まず安保関連法案に対しては「戦争法案」というレッテル貼りを多用していたずらに民衆の不安を煽り、中指を立てるなどヘイトスピーチのそれや彼らに近い低俗な言動に走っているといわれ、その割には
この法案の問題点などは具体的に指摘せず、安全保障に関して「具体的にどうすべきか」という彼らの意見が一向に見えてこないことからその活動理由にも疑問が多い。
これについては当初から「素人集団が自己満足や自己陶酔目的で騒いでるだけなのでは?」といわれかねない状況であった。
この団体の主張が彼らの知識不足や曲解に立脚していることを指摘されることも少なくない。特に団体の顔扱いである奥田愛基氏に関しては、フジテレビの「みんなのニュース」(9月9日放送)に出演した際に政権への明らかに的外れな言いがかりや偏見を披露し、田﨑史郎氏(政治評論家、時事通信社の記者を経て現職、経歴を見る限り左派のようである)に一言で論破されるという醜態を複数回に渡って晒したことで一時話題となった。
活動の先鋭化
特定の代表などが存在せず責任の所在がはっきりしていない、更に所謂組織的な自浄にあたるプロセスを持たないため、彼らの支持者や同士の言動がエスカレートする傾向にある。
デモについて
この種のデモの参加者人数に関しては通常主催者側の人数と警察などが発表する人数に齟齬が存在し、主催者側はかなり多く見積もることが知られている。
現に平成27年8月30日に行われた国会議事堂前の反安保法案および反政権デモにおいては警察発表で三万人(BBCによる報道では「数千人程度」とされたが、実際には「単位の複数形 + of ~」で、漠然と「多数」を表す時を示す「thousands of〜」の誤訳に由来する誤った情報である。)行進を十万人以上などと発表を行い、参加人数を桁ひとつ下げた人数が大体本来の人数と言われた。
しかし、「警察発表三万人」にしても国会前のごく一部の地域だけを計測して周囲の公園や通りに溢れたデモ参加者を計測していなかった旨判明している。また日刊ゲンダイによると当日の周辺5駅のうち4駅の降車人数が約9万人でありほかにバスで来た参加者もいるため主催者側が正しいと思われると発言している。
もっと言えば警察発表は一時に集まった最大人数であり、主催者発表は開催期間に参加した累計人数であるため、この程度の齟齬が出ても不思議ではない。
またデモ参加者の実に4割が共産党支持者であることが産経新聞の調査で明らかになっており、共産党系組織・あるいは動員による所謂サクラも疑われている(参考までに、他の野党がだらしないおかげで支持率は上昇しているとは言っても世論調査での共産党支持率は5%と民主党の半分以下である)。
余談
- "SEALDs"の略称は Students Emergency Action for Liberal Democracy s とされ、英語の盾(shield)ともかけている、ただし一部の人たちからはおそらくはアメリカ海軍特殊部隊"NavySEALs"もしくは映画アベンジャーズに登場する組織S.H.I.E.L.D.の模倣扱いされている。
- 同じ学生運動として仲間となりそうに見える戦争法粉砕!法政大学文化連盟にはぼろくそ言われているようである。
有名人の反応
- 有田芳生氏はこの団体と仲がよいらしく、なんら組織との関連はないとtweetしている。
- 小林よしのり氏は奥田愛基氏と対談し、悪い評価ではなかったらしいが、どうもこの団体側から嫌われている模様である。
- 堀江貴文(元ライブドア社長)氏は「このままいくと連合赤軍のようになるかもしれない」と彼らの活動に、一貫して警鐘を鳴らし続けている
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