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阪急宝塚線の編集履歴

2016-03-26 04:34:32 バージョン

阪急宝塚線

はんきゅうたからづかせん

阪急電鉄の路線、梅田ー宝塚間を走る。正式名称は「宝塚本線」

歴史

1910年(明治43年)に阪急で初めての路線として、箕面有馬電気軌道梅田-宝塚間、及び石橋-箕面間を開業させている。宝塚線系統の路線的には既に最初に完成していたが、当初の計画では会社名通り、有馬方面への延伸も計画されていたが難工事が予想されたことなどのため中止された。また、京阪野江への延伸も計画されていたが大阪市の反対などにより中止されている。当時は沿線にほとんど人が住んでいない状態であったが、それを逆手にとって、創始者小林一三は沿線開発を積極的に勧め、結果人口が増えて利用客も増える、という図式を作り上げ、他私鉄(東急西武など)の模範ともなった。


一方で最初に開業したとあって、線形が悪く、最初はそれでも利用客が少なかったので対応できたが、人口が増えるにつれてそれが問題視されてくる。後に出来た神戸線京都線(こちらの建設は大半が京阪)に比べ、車両も小型で輸送力が低く増加する乗客数に対応できず遅延が常態化、遂には庄内事件が起きることになる(詳細は検索してください)。


これをきっかけに車両の大型化が進むが、線路の悪さは現在にまで続いており、競合するJR宝塚線の普通列車にすら、急行やかつて設定した特急が大阪-宝塚間の到達時間で負けている。十三~池田間は高架化や曲線改良工事などにより、2000年以前と比べると当時よりはいくらかスピードアップしてはいるものの、宝塚駅から乗り通すのであれば阪急神戸線と今津線を乗り継いだほうが実は早い。


1997年に能勢電鉄への乗り入れを開始し、2014年には相互乗り入れとなった。


種別

特急日生エクスプレス

停車駅:梅田・十三・石橋・池田・川西能勢口・能勢電鉄妙見線(平野・畦野・山下)・日生線(山下・日生中央)

宝塚本線最優等種別で、通常は平日ダイヤのみの設定。朝ラッシュ時に日生中央発梅田行が、夕ラッシュ時に梅田発日生中央行が、それぞれ7本ずつ運行される。なお、2009年春以降は、春・秋の行楽期の特定の土曜・日曜・祝日にも臨時列車として運転されている(基本は午前の日生中央発梅田行き2本のみ)。通常、4月下旬に開催されるつるやオープンゴルフトーナメント決勝ラウンドの土曜・日曜日の朝には日生中央行き2本が臨時運行される。春行楽期の臨時と同時間帯で運行されるため、上下の日生エクスプレスがすれ違う。


1997年11月改正で運転を開始した。開始当初は平日3往復のみであったが、能勢電鉄沿線の乗客が川西能勢口駅で福知山線JR宝塚線)川西池田駅へ逸走するのを少しでも食い止める施策として、2003年8月改正から平日7往復になった。また同改正より、池田駅が停車駅に加わっている。2015年3月改正までは梅田行きの一部が、川西能勢口駅で増結し10両編成で運転されていた。

通勤特急

停車駅:梅田・十三・豊中・石橋・池田・川西能勢口

2015年3月21日の宝塚本線ダイヤ改正で新設された種別。平日朝ラッシュ時に川西能勢口発梅田行を5本(16分間隔)運転する。現在の通勤急行から実質上の種別変更で、停車駅は池田・石橋・豊中・十三。編成は10両編成で最後部(宝塚方)の車両には宝塚本線では初の女性専用車両を設定する。能勢電鉄妙見線妙見口発川西能勢口行の妙見急行が川西能勢口で当列車に接続する。

急行

停車駅:梅田・十三・豊中~宝塚間の各駅

終日運行の代表的種別であり、日中に梅田駅 - 豊中駅間で通過運転を行う唯一の種別。基本的に梅田駅 - 宝塚駅間で運転されるが、平日深夜には雲雀丘花屋敷行きも存在する。昼間時間帯については当時設定されていた特急・快速急行に置き換えられていたこともあるが、2006年10月28日のダイヤ改正から昼間の運転が復活している。宝塚線の優等列車としては最も古く、1932年10月に登場した。かつては十三駅 - 石橋駅間無停車で豊中駅と蛍池駅は通過していた(石橋駅 - 宝塚駅間は各駅停車)。1986年12月改正で、豊中駅に平日ラッシュ時の一部をのぞき急行が停車するようになり、1997年11月改正で豊中駅にすべての急行が、2003年8月改正で蛍池駅に急行が停車するようになった。


正月ダイヤをのぞき日中は、梅田駅 - 雲雀丘花屋敷駅間の普通列車と雲雀丘花屋敷駅で接続する以外追い越すことはなく、基本的には上下線共に先行逃げ切りで運転される。

準急

停車駅:梅田・中津・十三・曽根~宝塚間各駅停車(箕面線直通列車は曽根~箕面間各駅停車)

平日の朝ラッシュ時に宝塚発梅田行、箕面線箕面駅 - 梅田駅間相互直通、および梅田発雲雀丘花屋敷行を運転している。梅田行のすべての列車が曽根駅で普通に連絡する。かつては現在の急行の停車駅と三国駅に停車し、基本的に箕面線直通列車を中心に運転されており、一部の列車が雲雀丘花屋敷駅まで運転されていた。1997年11月改正で、通勤準急運行開始と代わる形で一旦運行休止となったが、2000年6月改正で復活した。その後、2003年8月改正で、箕面線直通列車が無くなり、岡町駅・曽根駅・中津駅に停車するようになったが、2015年3月21日のダイヤ改正で通勤準急が準急に統合されたことに伴い、箕面行準急が復活した。

普通

停車駅:各駅停車

各駅に停車する種別で、梅田駅 - 雲雀丘花屋敷駅間の運転が中心(正月のみ昼間梅田駅 - 宝塚駅間)。その他早朝・深夜には梅田駅 - 宝塚駅間、平日夕方ラッシュには梅田駅 - 箕面線箕面駅間を運転する列車もあり、朝ラッシュや夜間には池田駅や豊中駅を終点、川西能勢口駅を始発とする列車もある。平日の昼間と土曜・休日は毎時6本の運転。平日のラッシュ時以外は後続の急行よりも終点まで先着する。かつては曽根駅 - 梅田駅間の区間列車もあった。なお前節の通り急行が豊中駅 - 宝塚駅間で各駅に停車するため、雲雀丘花屋敷駅 - 宝塚駅間は早朝・深夜・正月の日中をのぞいて運転されない。


駅一覧

凡例

●:停車,レ:通過,‖:運行せず,↑:上りのみ運行

一覧表

阪急宝塚線(梅田~宝塚)

駅番号駅名読み特急日生エクスプレス通勤特急急行準急普通乗り換え路線
HK-01梅田うめだ
  1. 阪急京都線
  2. 阪急神戸線
  3. JR京都線
  4. 神戸線
  5. 大阪環状線(JRは大阪駅)
  6. 東西線(北新地駅)
  7. 阪神本線
  8. 大阪市営地下鉄御堂筋線
  9. 大阪市営地下鉄谷町線(東梅田駅)
  10. 大阪市営地下鉄四ツ橋線(西梅田駅)
HK-02中津なかつ阪急神戸本線
HK-03十三じゅうそう
  1. 阪急京都線
  2. 阪急神戸線
HK-41三国みくに
HK-42庄内しょうない
HK-43服部天神はっとりてんじん
HK-44曽根そね
HK-45岡町おかまち
HK-46豊中とよなか
HK-47蛍池ほたるがいけ大阪モノレール大阪モノレール線(本線)
HK-48石橋いしばし阪急箕面線
HK-49池田いけだ
HK-50川西能勢口かわにしのせぐち
  1. 能勢電鉄妙見線
  2. JR福知山線(JR宝塚線)(川西池田駅)
HK-51雲雀丘花屋敷ひばりがおかはなやしき
HK-52山本やまもと
HK-53中山観音なかやまかんのん
HK-54売布神社めふじんじゃ
HK-55清荒神きよしこうじん
HK-56宝塚たからづか
  1. 阪急今津線
  2. JR福知山線(JR宝塚線)

宝塚方面と神戸・京都方面で乗り換える場合、京都線が止まらない中津と京都方面で乗り換える場合は、十三で行う(中津・梅田での乗り換えは折り返し乗車となるため別途運賃が必要となる)。十三から宝塚方面への乗車の際も梅田で折り返す場合は別途運賃が必要となるが、淀川花火大会開催時は特例として梅田での折り返し乗車が認められる。

阪急・能勢電鉄川西能勢口ではJRへの乗り換え案内はされないが、逆にJR川西池田では阪急・能勢電鉄への乗り換え案内が実施される。

使用車両

宝塚線所属

神戸線とは共通の形式となっている(運用は独立)。以前は2000系に対し2100系、3000系に対し3100系と区別されていたが、6000系以降は完全に共通化している。8両編成の内、1000系、8000系すべてと6000系の一部が能勢電鉄乗り入れ対応。神戸線所属車両を借りることもある。

1000系 9000系 8000系 7000系 6000系 5100系

能勢電鉄所属

宝塚線所属車両と同様に運用され、能勢電鉄線内には日生エクスプレスでしか入らない。

6000系

関連タグ

阪急京都線 阪急神戸線 阪急箕面線

JR西日本 福知山線JR宝塚線

能勢電鉄

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