概要
勇者王ガオガイガーに登場する敵対勢力。またはゾンダーメタルによって変貌した生命体を指す言葉。
ゾンダーメタルを植え付け生機融合化させ、最終的にはそれをプラント化し開花させることでゾンダー胞子を大量生産し、最終的に惑星だけでなく宇宙の生命体そのものをゾンダー化させる『機界昇華』を目的にする。
頭部のみの前線司令官パスダーを筆頭に、機界四天王ピッツァ、プリマーダ、ペンチノン、ポロネズらによって構成されており、彼らの所有するメタルを、人間のストレスを媒介に寄生させ、巨大ロボ化させて使役する。彼らもまたゾンダー化した存在だが、微妙に異なっている。基地内では常に画面が明滅しているため、目に痛い。
彼らは所謂ゾンダーの先遣隊であり、彼らの最上位種として機界31原種が存在する。
一応は断っておくが、『機械』ではなく『機界』である(無知な人間が居るもので…)。
ゾンダーロボ
ゾンダーロボとは、ゾンダーにされた人間(生物)が物体と融合する事によって誕生するロボットの総称。ロボットの姿と能力は、基本的に融合した物体がベースになっており、素体の精神状態が姿形や能力に影響を与える場合もある(EI-02等)。状況に応じて姿や構造を柔軟に変えて対処する能力を持つ。名称はGGG側による個体名で、エクストラ・インテリジェンス(地球外知性体)+認定No.(出現順)の意味である。
但し、01、26~29は厳密にはゾンダーロボのカテゴリーではない。
ゾンダーロボ一覧
EI-01
詳細はパスダーを参照。
EI-02
粗大ごみが集約したゾンダーロボ。通称:馬ゾンダー。取引に失敗し埋め立て地で暮らしていた元業者の小宝山金蔵が素体。
右手からは電子レンジを結集した荷電粒子砲、左手からは冷蔵庫による冷凍ビームを発射。背部の扇風機で空を飛び、都庁を目指す為に体を列車形態にする。胸部からはペットボトルをロケットのように飛ばすミサイルを発射可能。柔軟に構造を変えることから二年ぶりにエクストラ・インテリジェンス(EI)の呼称が持ち上げられた。このゾンダーだけは四天王協力で生まれたもの。
余談だが、顎の部分に小さな顔がついている。
ガオガイガー初陣の相手。
全長60m、重量100t
EI-03
クレーン車を肉体にしたゾンダーロボ。プロレスラー・ボンバー死神が素体。レスラーらしくパワーファイトを得意とし、ガオガイガーのファイナルフュージョンを一度は妨害した。武器は両腕が変形した鉄球で、EI-02に比べ凶暴性が高い。
EI-04
三重連結した機関車のゾンダーロボ。鉄道マニア山野口が素体。両手と腹部から燃える石炭を発射。
ガオガイガーに倒されるが、護がベイタワー基地にいた為に逃亡した。
EI-05
スペースシャトルのゾンダーロボ。逃亡した山野口をピッツァが唆し融合させた。
各部のブースターを吹かせて猛スピードで突進する攻撃を得意とし、両肩のブースターからは荷電粒子砲を発射可能。
EI-06
ロードローラーのゾンダーロボ。渋滞でイラついたトラック運転手がプリマーダの手によりゾンダー化。
大きなローラーで渋滞で列をなす車を押し潰し、その残骸を取り込んで巨大化する。中央部のショベルで攻撃。ディバイディング・ドライバーの調整が難航し市街地で戦闘。氷竜と炎竜が川に落としヘル・アンド・ヘヴンで倒した。
EI-07
タンカーのゾンダーロボ。船を座礁させ失意のどん底に陥った船長がペンチノンの手によってゾンダー化。
多数の船舶を取り込み、数10tのガソリンを体内に吸収しているため、迂闊に攻撃できない。武器は頭部からの火炎弾と両腕の触手。
EI-08
300系新幹線のゾンダーロボ。不正な土地買収を行った弁護士御手盛金之輔がポロネズの手によってゾンダー化したもの。
強力な電磁波を発生し暴走ながら線路を走った。
黒い新幹線型勇者ロボとは一切関係は無い。
EI-09
雲形(正確には近くを横切った飛行船)のゾンダーロボ。社会生活に疲弊した男が素体となっている。「如何に攻撃されないか」というコンセプトを目的に誕生させたものであり、戦闘能力は低いが、黒雲は関東地方全域を覆うように増幅させ暗雲は夜の様に暗い。しかし、周囲はプラズマを放っており火器攻撃をすれば忽ち爆発してしまう。この為成長は著しく、体内には多量のゾンダー胞子を蓄えていた。
EI-10
バイク型ゾンダーロボ。人間に戻る事が可能でストレスを増幅させながら育成した狡猾な存在である。その実体はピザ屋のデリバリーアルバイトを担当する山葉いすず。分身を生み出す能力を持つ。
EI-11
潜水艦型ゾンダーロボ。艇長に選ばれなかった候補の船員がペンチノンの手によりゾンダー化、潜水艦りゅうぐう9000と融合。スーパーメカノイドすら侵入できない深海10000mへ潜る事が目的。
自衛隊の潜水艦を取り込むことで魚雷攻撃能力を得た。
EI-12
獅子王麗雄の教え子だった野崎通がゾンダー化し、粒子加速器イゾルデと融合した姿。強力な粒子ビームが武器であるが、強力な電磁波が勇者たちの最大の驚異である。
EI-13
ジェットコースター型ゾンダーロボ(後にウッポくん型ゾンダーロボに変化)。海洋遊園地ウォーターポリスの着ぐるみマスコット「ウッポくん」(厳密に言えば演者)がポロネズによりゾンダー化された姿。護を人質に取ってギャレオンを誘き出して倒そうとする。武器は長い尻尾による叩きつけと締め付け攻撃、額からのニードルビーム。ウッポくんロボの形態では怪力を使った攻撃を行う。
一時は誘き出したギャレオンを長い尻尾で締め付け拘束するも、ボルフォッグのシルバークロスで頭部を切断された。その後頭部はウッポくんを模したゾンダーロボに変形、現れたガオガイガーとパワーファイトを繰り広げた後、海中に没した所でヘルアンドヘブンを受けて撃破された。
EI-14
兵士型ゾンダーロボ。通称「ゾンダーソルジャー」。指揮官になる夢を抱く米軍補給部隊兵士・デイブが、自分の夢を同僚に笑われて自身の僻みが増幅され、それに付け込んだピッツァによってゾンダー化した姿。
ゾンダリアン最大の障害である護を消す任務を帯びており、輸送機を使ってガイガーを誘き出し、護が観光に向かった箱根山中一体を電磁波を撹乱させる霧に包ませてGGGに感づかれないようにした。しかし事前に護の護衛を担当したボルフォッグに気付かれる。
肩からのキャノン砲、爆弾にもなるコンバットナイフ、左腕のヘリコプターによるプロペラとバルカン砲、腰の手榴弾が武器。素体となったデイブがプレイしていたシミュレーションゲームの腕を生かし、一度に多くの戦車(M7マッコーリフ)や戦闘ヘリ(AH-69アナコンダ)を輸送機から遠隔操作し、様々なブービートラップを設置して護たちを苦しめた。
卑怯な戦い方しかできなかった為、ビッグボルフォッグに返り討ちに遭う。センサーを無効化させる霧も超竜神が放ったイレイザーヘッドにより消滅、残った武器で最後の悪掻きを試みるも、ガオガイガーに一方的に叩きのめされヘルアンドヘブンによって倒された。
EI-15(TVシリーズ)
(画像左側)
GGGに逆恨みした犬吠崎がペンチノンによってゾンダー化した姿。
詳細はEI-15にて記載。
EI-15X(PS版)
PSのゲームに登場したもう一つのEI-15(正確に言えば最初のEI-15)。シャチのヴァルナーがペンチノンによってゾンダーロボにされた姿。これにより人間だけでなく動物もゾンダー化する事が明白になった(時系列において)。
護によって浄解されるが、食欲減退による体力低下と戦闘によるダメージで死亡(但しGストーンサイボーグとして蘇生)、EI-15のナンバーが外された。
EI-16
列車砲型ゾンダーロボ。浪人生堀口五浪がポロネズによってゾンダー化され、列車砲カール・グスタフと融合。群馬県榛名山付近にある破棄された線路上に潜伏し、正午に各地の有名大学を砲撃し多数の負傷者を出した危険きわまりない存在。これ以降殺傷能力を極力持たない者が多くなる。
弾丸の口径は80mmで、その砲撃はあの戦艦大和の主砲を上回る威力を持つ。ゾンダー化によって連射性能もアップし(本来のグスタフは弾丸を充填するには最低15分は必要)、即座に第2射を行った事で超竜神を大破に追い込んだ。
また、線路もゾンダーロボの一部であり、後ろを取ったガオガイガーを拘束して砲撃で倒そうとした。しかし砲撃をディバイディングドライバーに防がれ、ブロウクンマグナムを砲塔にぶち込まれ撃破された。ゾンダー核はビッグボルフォッグが無事回収している。
EI-17
タイヤ型ゾンダーロボ。食いしん坊の男性(EDクレジットではナニワのデブと表記)がプリマーダの手によってゾンダー化された。
驚異的な弾力でGGGの攻撃を無力化するが、真の目的は外に出ることが不可能な超次元ポッドを生成しガオガイガーをディバイディングフィールドに閉じ込め圧壊させることにある(但しこれではブラックホールをも産み出せるパワーによって発生するもので周辺だけでなく、地球とその周辺が消滅する)。
EI-18
マジシャン型ゾンダーロボ。宇宙開発公団のメンバーである安藤弘ニがゾンダー化された姿。手品を彷彿とさせるトリッキーな攻撃を得意とする。
その正体はマイクロゾンダーの集合体で、真の目的はヘルアンドヘヴンを利用しグランドノヴァを発生させ核分裂の熱エネルギーを使いゾンダーメタルプラントを産み出す事にあった。
他のゾンダーロボと違って何かと融合したという明確な描写が無く、核は剥き出しのまま地下下水道に隠されていた。
EI-19
理科室ゾンダーロボ。護が通うカモメ第1小学校の教頭がペンチノンによってゾンダー化された姿。
ソンダリアンの天敵である護を付け狙う。武器は硫酸入り試験管ミサイルと触手。また、ホログラフを出す事も出来、これでボルフォッグを欺くことに成功した。しかし、護たちの反撃でホログラフに揺らぎが発生し、ゾンダーの位置を看破されてしまった。
EI-20
女性物理学者・平田昭子がプリマーダとポロネズによってゾンダー化され、重力制御システムと融合し誕生したゾンダーロボ。超重力と反重力でガオガイガー達を苦しめるが、ゴルディーマーグには通用しなかった。ハンマーヘルアンドヘヴンにより光にされる。
EI-21
爆撃機型ゾンダーロボ。爆撃機シミュレーターを乗りこなしていたミリタリーマニアの男がピッツァによりゾンダー化され爆撃機と融合した姿。無数の退役戦闘機とミサイルを取り込み、その空爆の威力は凄まじいものである。
脅威となるヘルアンドヘブンとゴルディオンハンマーを封じるべくゴルディーマーグを高空から落下させ、ガオガイガーのブロウクンマグナムを破壊し、必殺技を封じることに成功した・・・のだが、落下したゴルディーマーグが殆どダメージを受けておらず、ハンマーヘルアンドヘブンで撃破された。ゴルディーマーグの耐久力を侮ったのが敗因だった。
EI-22
ヒトデ型ゾンダーロボ。「天気予報が当たらない」という理由で責められた天気予報士の女性がペンチノンによってゾンダー化して気象衛星を取り込んだ姿。人工的に作り出した台風と竜巻が武器。
EI-23
アイスクリームの店員がゾンダー化されゾンダーロボになった姿。EI-24と合体することで二倍の戦闘能力を得る。2体が発生する超音波は、干渉することであらゆる液体を沸騰させる事が可能。これを利用して勇者ロボとGGGベイタワー基地を破壊しようと目論んだ。
前述の超音波で勇者ロボの体内に流れるGリキッドを噴き出させ、ガオガイガー達を行動不能に追いやるものの、ブームロボ形態になったマイク・サウンダース13世が放ったサウンドウェーブで戦況が逆転、ハンマーヘルアンドヘブンで合体したEI-24共々撃破された。
EI-24
駅員がゾンダー化されゾンダーロボになった姿。EI-23と合体することで二倍の戦闘能力を得る。能力はEI-23と同じ。
EI-25
水上飛行機型ゾンダーロボ。父親を事故で亡くしたトオル少年がピッツァとペンチノンによってゾンダー化し、形見である水上飛行機「シーダート」の模型と融合した姿。通常空間と並列空間を自由に行き来できる能力を持ち、先端の吻とミサイルが武器。ゾンダリアン最終作戦の陽動及び時間稼ぎとして活躍した。
EI-26
ピッツァが超音速機HSTと融合した姿。音速のスピードで自衛隊偵察機を撃墜し、ガオガイガーを苦しめた。バルカン砲、口からの竜巻突風、腕のエッジが武器。地盤が隆起したことで発生した乱気流を利用してガオガイガーに組み付かれ、至近距離からのブロウクンマグナムを受けダウン、その間にゴルディオンハンマーを受け倒された。
EI-27
ペンチノンが護衛艦はるなと融合した姿。地下水道でボルフォッグと対峙する。巨大クローアームと連装砲が武器。ガンマシンをも倒し、援護に来た多次元諜報潜水艦を取り込もうとしたが、自爆装置によって破壊。自身は脱出しようとするも、シルバーブーメランを突き立てられ相討ちになる。
EI-28
ポロネズが山手線と融合した姿。プリマーダと共に超竜神を迎え撃つ。プリマーダと同時に走ることでコントラフォールを発生させ、ゾンダープラントを大量に作り出した。猛スピードで繰り出す突進の威力は高い。超竜神がプリマーダを環状線に引き込んだ結果、彼女と正面衝突して大爆発を起こした。
EI-29
プリマーダが首都高を走る自動車群と融合した姿。ポロネズと共に粒子加速器の役割となり、コントラフォールを発生させゾンダープラントを大量に作り出した。突進の他、リボンの様な帯を伸ばして敵を叩きつける技を持つ。超竜神によって環状線に引き込まれ、ポロネズと正面衝突してしまった。
EI-30~EI-71
脊髄原種が万里の長城を訪れていた観光客をゾンダーに変化させた姿。球体、立方体、正三角形と別れている。オービットベースを破壊するための準備を守るため融合し多頭砲台になり勇者たちを翻弄させるものの、撃龍神の双頭龍で全て捕らえられる。その内の一人はバイオネットのエージェント、シュバルツ・オイレも入っていた(但し、浄解後、組織に抹殺されている)。
EI-72
腕原種がGGGをよく知る大河に寄生させた。試作型CRと融合し、虎の容姿となる。PS版に登場。
EI-73
腕原種がガオガイガーの能力(同時にガイの戦術)を熟知する火麻を素体にしたもの。試作型CRと融合し、豹の容姿となる。PS版での登場。
この2体はシンメトリカルドッキングのように左右で合体し同時に取り込んだ新型Gツール「ゴルディオンモーター」の力でゴルディオンハンマーの活断ウェーヴを減衰と消去する力を持つ。
情景が凄まじすぎす為に周辺住民の情報の多くが錯綜してしまい真実を知っているのは事実を知っているGGGの面々と赤の星の戦士たちのみである。
黒いキングジェイダー
正式名称不明。素体はソルダート師団の生き残りJ-019。赤の星の機界昇華から逃れたジェイアーク級超弩級戦艦ジェイバトラーを肉体にした。基本能力は変わらないが、自己再生を持つものの、生体コンピューターであるトモロが居ない分、身体的に負担がかかる。
EI-74
放送局型ゾンダーロボ。テレビ局プロデューサーが腕原種によってゾンダー化し局施設と融合した姿。ガガガッチの放送を四六時中流し木星圏へ移動する原種の陽動に使われた。配線型の触手と電磁波攻撃が武器。初野華を人質に取り、護やガオガイガーを苦戦させた。
EIナンバーを持つ最後のゾンダーロボでもあるが、バイオネットはその組成や技術の一部を解析して、擬似ゾンダーと言えるメタルサイボーグを開発した。