プロフィール
武器名
蜘蛛切 (くもきり)
鬼切 (おにきり)
圧し切長谷部 (へしきりはせべ)
妙法千五村正 (みょうほうせんごむらまさ)
蛇之麁正 (おろちのあらまさ)
概要
シリーズ第一作目から登場しているプレイアブルキャラクターの一人。
尾張の大名・織田家の当主。自らを「第六天魔王」と称し、天下に覇をとなえる戦国の魔王。
史実における織田信長が持つ強力な畏怖のイメージを強調されてデザインされ、その後はナンバリングを重ねるごとに、同時に時代の先を見据えた変革者としてのイメージが併せて描かれている。
性格
合理的な完璧主義者で、時に周囲の人々を凍りつかせるような冷徹さも併せ持っている。
口数は少なく、何を考えているのか解からない不気味な雰囲気を醸し出している。
そのような性格や雰囲気を持つため、よく知った者以外にとっては、近寄りがたい印象を抱かれる。
思想的にも、この世の思想や観念的な物に捉われる事のない超越した考えを持っており、
そうした旧態依然の考え方であっても、不要と考えれば一言「無価値」と切り捨てる。
また乱世の業をその一身で背負うような思想も持っている。
口癖は「無価値」、「是非もなし」など。
シリーズ当初は終始低音で淡々とした口調であったが、『3』以降は独特の区切りや抑揚の付いた、やや珍妙な喋り方になった。基本的に冷徹かつ冷酷であり、時折不敵な笑みこそ見せるものの、感情を荒らげることは殆どないが、一部のシナリオにおいては他者の死を哀悼し一筋の涙を落とす場面も。
また、悪のカリスマらしく不気味な高笑いをするが、妹であるお市との会話から察すると、どうやら素でこの笑い方になっているようで、『無双OROCHI2』の陣中会話では自分を観察しようとするお市をからかったり、綾御前とはじめて出会った際は妻の言っていた「てるてる坊主」の意味を理解して爆笑したりしている。
『1』のストーリーでは、「戦国の魔王」のイメージの元、冷酷に描かれている。
逆らう者には一切容赦をしない。また扱いも他のシリーズよりも最終ボス的な扱いが強い形となっている。
『2』以降のストーリーでは、魔王としてのイメージはトーンダウンして、時代の変革者としてのイメージが強くなっていった。
『2』においては、生死の価値観を問うような場面が多く、明智光秀との関係はより深く描かれるようになった。死に価値はないが、他者の生には背負う価値があると述べた事も。
『3』のストーリーでは、常に新しい時代に突き進むような時代の変革者として強く描かれるようになり、その思想はより哲学的な方向へ進み描写された。
『4』のストーリーでは、再び『1』のような他者を圧倒する魔王的存在としての面が大きく描かれることとなった(特に浅井・武田の章)。また、時代の変革者、哲学的な方向も増えたが、今作ではさらに戦国の世を楽しむような描写が増え、特に己と対する者、己を越える者を望んでいる等、全体的に外伝における強敵(とも)の一人に感化されたかのような部分が増えた。
『無双OROCHI』シリーズでは、シリーズ第一作目においては戦国連合編の主人公的な扱いとなり、多くの英傑達が敗北していく絶望的な世界観の中で数少ない魔王・遠呂智に対抗する強い意志と打倒する策を抱き、行動を起こす。その後のシリーズにおいても、遠呂智をはじめ、仙界の者達からも一目置かれる「人界の魔王」として、曹操達と共に人類側随一の傑物として活躍する。
容姿
黒髪の長身で、髪は茶筅髷(ちゃせんまげ)に結い、口元に口髭や顎髭を生やしている。
衣装は、シリーズを通して、黒や紫を基調とした西洋の鎧を着ている。
全体的に、同社で発売されている『信長の野望』シリーズをベースにしたようなシルエットだが、同作に比べると「魔王」のイメージを強調した禍々しいデザインとなっている。
『1』では、「戦国の魔王」を彷彿とさせるようなイメージで作られており、
鎧は体にフィットした造りとなっており、肩当や脛当て等は一応あるが、
覆う部分は少なっている。下半身に至っては海水パンツのような形状となり
太股は大きく露出している。それらを黒いタイツの上に着込んでいる。
そのため逞しいボディラインを確認することができる。
赤く襟の高い大きなマントを羽織っており、マントの先は禍々しく先割れしている。
また首元にあるマントの留め具は家紋である「五木瓜紋」となっている。
クリア特典であるユニーク衣装は作中のムービーで敦盛を舞う際に着用していた、右肩を露出した紫色の裃姿となっている。
『2』では、正統派な西洋甲冑の姿となった。前作とは違い全身を覆うような鎧となり、ボディラインは確認できなくなった。
特徴的な部分として、両腰、背面には、草摺(くさずり)があるが、前側には草摺がなく、鎖帷子のように鎖が紡がれている。
マントの印象もガラリと変わり、上は台形状のマントとなり、そこから独立して2本のマントが派生しており、さながら羽のようにも見える。
マントの首周りは、黒い羽根が入れらており、マントの中心には家紋の「五木瓜紋」の意匠がある。
『3』では、前作まであったマントは無くなり、スッキリとしたシルエットとなった。
マントの代わりに青い西洋風の陣羽織を鎧の上から羽織る形となった。
また胸の中央部分に家紋の「五木瓜紋」が入っている。
『4』では再びマントが復活。マントの構成は『2』にも似ているが、赤と紫のグラデーションがかかったより禍々しい色合いとなっており、デザインも蝙蝠の羽をおもわせる。甲冑は黒をベースに各所に金色の装飾がなされ高級感が増している。
また、本作では顔のデザインに微修正が入り、野望シリーズに近いアゴ周りがやや太めのデザインとなった。一部ではこの人の全盛期に似ているという声も。
バトルスタイル
武器は「妖刀」と銘打たれているが、その外見は衣装の甲冑に違わず西洋剣のようなデザインとなっている。
禍々しい紫色のオーラを放つ妖刀で、袈裟切りなど織り交ぜつつ相手を斬り伏せていく攻撃スタイル。
最初は緩慢な攻撃スピードだが、途中から猛スピードになる。
チャージ攻撃では、その場で浮かび上がり地上にオーラを放つ攻撃、相手を空中に上げ高速で数回斬りつけ地面に叩き落とす攻撃、錐揉み状で高速で突っ込んでいく攻撃、オーラを溜めて自分の周囲のオーラを放つ攻撃など一見の価値がある攻撃アクションを行う。
特殊技では、剣に通常よりさらに毒々しいオーラを送り込み攻撃強化を行ったり、自身の周りにバリアを張ったりと、戦闘補助系の能力を発動する。
その他のキャラクターとの関連
現在、無双武将化している濃姫、お市、明智光秀、羽柴秀吉(豊臣秀吉)、柴田勝家、森蘭丸、前田利家、前田慶次らは織田家所属の武将として登場している。
その他、徳川家康、浅井長政、松永久秀といった他家の大名とも同盟を結び、家臣同然に命令を下すことも。
明智光秀とは、光秀自身を高く評価しているが、その反面弱さも見抜いている。
シリーズ通して深く関わることとなる。
『2』では信長の章のラストにて光秀を倒すが、その死に涙する描写があった。(外伝シナリオでの家康との戦いでは光秀の遺志を尊重し武将を殺すなと命令していて味方した明智残党軍の明智秀満と斎藤利三の助勢を許すなど、考え方に変化が出ており秀吉曰く分かりやすくなったとのこと)
森蘭丸とは、蘭丸の事を「お蘭」と呼び、ひた向きに尽くす姿を評価している。
反面、自らに依存する蘭丸にそれを指摘する事もある。
また、3猛将伝で追加された彼のストーリーでは一つ忘れている事があるとガラシャを助けに行くことを許すという心憎い事をしている。(ただし2の濃姫の外伝シナリオでは…)
前田慶次とは、最初こそ織田信長の元にいたが、信長のやり方が気に入らず出奔した。
その後は上杉軍に近い関係となったため、関連性は薄れてきている。
お市とは、兄妹の関係であり、信長の命により浅井長政の元に嫁ぐこととなる。
その後、夫である長政が兄・信長と敵対した為、お市も夫に従い兄妹で敵対する事となった。
濃姫とは、最初濃姫は信長を見極めて、場合によっては殺害するつもりで嫁いできた。
しかし、共に戦場を駆けている内に、互いに愛し合うようになり、最終的には夫と共に死ぬことも厭わないほどになり、二人の関係は言葉では言い表せないほど深い仲となった。
徳川家康、浅井長政とは同盟関係にある。しかし、浅井家の盟友である朝倉を攻め際、義をとって、信長と敵対する道を選び、結果滅ぼされてしまう。
また、家康とは2の外伝シナリオで対決して敗北し縛についたが信長自ら助命した。
『無双OROCHI』シリーズでは乱世の傑物つながりで曹操とは良きライバル関係となり、無印で客将となった縁で関平との親交も持ち、意外なところでは小喬との絡みまで用意されている。
遠呂智にも自らを倒し得る存在として一目置かれ、後の作品でも特別友好枠に入っており、信長もまた、遠呂智の数少ない理解者の一人となっている。
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