概要
善悪の図式が曖昧で冒険物語というよりは歴史絵巻を垣間見るような大河ドラマに近いスタンスのシナリオ、細かく条件を指定することでAI以上の応用力を以って戦ってくれるガンビットシステムなど、歴代の中でも一癖も二癖もある異色作。
オフラインではあるが、システム面の作りはむしろ前作のFF11に近い。
また、ナンバリングタイトルでありながら外伝作品のFFTと同じイヴァリースを舞台背景に持ち、構成する要素の端々にFFTを含めた過去作のエッセンスが散りばめられている。
敵と戦ってもギルを殆ど落とさず、代わりに落とすおたからを売却してギルを入手することになる。特定の宝を売ると交易品が入荷される。交易品でしかてに入らないアイテムは強力な効果ばかり揃っている。
特定のエリアで様々な条件を満たすとレアモンスターが出現する。これに関するイベント「ハントループ」も開催している。
尚、ナンバリングタイトルでこの作品がファイナルファンタジーシリーズの生みの親である坂口博信氏が最後に関わった作品であり、FF13以降坂口氏は一切関わっていない。
2007年8月9日に海外版にシステム面での変更を加えた『ファイナルファンタジーXII インターナショナル ゾディアックジョブシステム』が発売。
オリジナル版では自由度が高過ぎて、あまりやり込みプレイをしないライトプレイヤーでは逆に中途半端になりがちだったキャラクター成長システムである「ライセンスボード」を、プレイヤーが選択した特定の役割(ジョブ)に特化して育成できるようにわかりやすくしている他、それに伴って戦闘の難易度にも調整が加えられている。また、桁違いの攻撃力・回避力を持つ透明武具も追加されたが、それらは特定のアクセサリを装備しであるトレジャーを調べると超低確率で手に入る激レアアイテムとなっている。
続編としてDS『ファイナルファンタジー12 レヴァナントウィング』(2007年4月26日発売)が存在する。
2017年にHDリマスター版である「ファイナルファンタジー12ゾディアックエイジ」が発売予定。
ストーリー
その国で暮らす少年ヴァンは、赴任してきた大国の執政官に一泡吹かせるべく、物盗り目的で王宮に忍び込む。
それが国を、歴史を巻き込む大きな流れになるとも知らず———。
登場キャラクター
プレイヤーキャラ
主人公。空族に憧れる青年。宝物の魔石を巡った事でバルフレアに同行する。普段はバルフレアの影に隠れているが性能は力も魔力も高く標準的。続編では色々と主人公として覚醒する。
「この物語の主人公」を自称する空族。性能でもスピードが速い。
バルフレアの相棒でヴィエラ族。ミストの影響で苦しみ出す。
ガブラスの策略により大逆犯として捕らわれてしまった将軍。
ヴァンに誤解されながらも謎の女性の正体を掴むべく動向する。HPと力が高いパワータイプ。
ヒロイン。プロローグでラスラと結婚するも戦争ですぐにラスラを失い、彼女が暗殺されたと噂を聞いて「アマリア」と仮名を着ける。魔力が一番高いだけでなく他の能力も高い為、プレイヤーからの人気は高い。フィギュアも販売されている。
もう一人のヒロイン、ヴァンの幼馴染みで真面目な性格。太陽石作りに一時ヴァンに協力し、すぐに別れるもバッガモナンに捕らわれてしまうが、ラーサーに救われ、ヴァンと再会する。魔法攻撃が得意。
ヴァンの兄。
いわゆるチュートリアルキャラで最初に彼を操作することになる。ガブラスの騙しうちで命を落としてしまい、イヴァリーズの未来をヴァンに託した。
NPC
敵キャラクター
ドクター・シド
ジャッジ・ドレイス
キャロット…Hモブの一体。とても臭い息による足止めと驚異による火力アップで多くのプレイヤーを苦しめる。
ディアボロス…Hモブの一体。ピンチになるとカタストでこちらの物理攻撃に対して無敵になるが、逆にそれ以外の厄介な技を使って来ないのでHモブの中では最弱。インターナショナルでは戦術の貧弱さが嘘のように色々と強化され、名実共にHモブとなった。
ギルガメッシュ…シリーズお馴染みのキャラクター。本作で初めてボイスを発するようになった。彼とのバトルではビッグブリッジの死闘のアレンジ版が流れる。
関連イラスト
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