概要
漫画「ドラゴンボール」のエピソードの一つ。時代設定はエイジ753の5月7日からエイジ756の5月7日までの丸3年間。敵対勢力はピッコロ大魔王ら魔族。
(但しこれは天界修業編と第23回天下一武道会編を含めた場合の年数であり、実質的にはたった3日間の出来事である。)
ギャグテイストの強い牧歌的な冒険バトルものだったのを、シリアスバトルものに一気に路線転換した最初のシリーズ。
主人公の親友の突然の死に始まり、次々と主人公の関係者そして不可侵的存在だったはずの神龍までもが殺されていくという絶望的な展開、本気で世界征服を始めた初の悪役、異形のボスキャラクターとその衝撃の正体、そしてその生まれ変わりの登場、主人公の急激な成長と電撃結婚などいろいろとイベントが目白押しの一編となっている。(世界征服を企む悪役は今までもいたが、全員本当に実行する前に悟空達に倒された為、そこまでシリアスな状況にはならなかった。)
無印どころかドラゴンボールシリーズ全体で見てもそのシリアスさは群を抜いており、後にも先にもここまで絶望要素の揃った話はトランクスの未来世界を除くと存在しない。
アニメではこの「ピッコロ大魔王編」を一つの区切りとしており、次の「サイヤ人編」からは『ドラゴンボールZ』のタイトルで放送した。
ドラゴンボール集英社公式サイトでは第22回天下一武道会と天界修業編、第23回天下一武道会もこのピッコロ大魔王編の一部扱いされているため、便宜上ここに追記する。
あらすじ
第22回 天下一武道会編
最後のドラゴンボールはピラフ一味が所持していた。
全てのドラゴンボールを探し終え、四星球を取り戻し、占いババの助力もあり全てのドラゴンボールを揃えて桃白白に殺されたボラを生き返らせ、レッドリボン軍との因縁に一旦決着をつけた悟空は3年後の天下一武道会に備え修行の旅に出ることを決意する。
そして3年後、天下一武道会でブルマ、亀仙人やクリリン、亀仙流門下となったヤムチャなど、いつもの面々と再会する中、彼らの前に鶴仙人とその門下である鶴仙流の武闘家天津飯と餃子が現れる。
亀仙人にとって鶴仙人はかつての同門であり、同時に力を欲して“暗殺拳”に手を染めた赦しがたい因縁の相手でもあった。
優勝宣言を謳う鶴仙人と弟子たちを前にして、亀仙流も黙っちゃいられない。
亀仙流vs鶴仙流、因縁の対決の果てに大会優勝を掴むのはどっちだ――!!
ピッコロ大魔王編
2度目の天下一武道会でまた優勝を逃すも準優勝という好成績を残した悟空。
次の大会での優勝を誓いつつ、仲間たちと語らうひと時を楽しんでいた。
だが、事件は起きた。
悟空の忘れた如意棒を取りに選手控室に向かったクリリンが一向に帰ってこないのだ。
不安に駆られた悟空たちが控室に向かうと、そこには何者かの滅多打ちに遭い死亡したクリリンの姿があった。
近くで気絶していた実況アナウンサーから、謎の怪物がクリリンを斃しドラゴンボールを奪って逃げたことが語られる。
親友を殺された怒りと悲しみから、悟空はブルマからドラゴンレーダーを借り、亀仙人からの忠告を振り切って殺害犯の追跡を開始する。
一方、控室の片隅でウーロンが「魔」の文字の入った紋章の描かれた一枚のビラを拾う。
それを見た亀仙人は、若き日の忌々しき記憶を思い出し戦慄する。
そして亀仙人はおもむろに紋章の持ち主のことを語り始めた。
その者の名は「ピッコロ大魔王」。
かつて世界を震撼させ、恐怖のどん底に陥れた恐るべき魔族の王だという。
亀仙人が若き日に地上に襲来し、激戦の末に亀仙人と鶴仙人の師である武泰斗が、秘術「魔封波」を以て命がけで封印したはすだった。
しかし、封印されたはずの魔王はピラフ一味によって復活させられていたのである。
世界中で殺され続ける腕利きの武術家たち。
魔王によって集められるドラゴンボール。
全ての謎が結び付くとき、世界の命運を賭けた最大の決戦の火蓋が切られる。
果たして悟空たちは、魔王を倒して世界を救うことができるか――!?
天界修業編
ピッコロ大魔王を倒し世界を救った悟空はピッコロ大魔王に殺害された神龍を蘇らせるために神殿へと向かう。
神殿はなんと、カリン塔の真上にあり如意棒は神殿に行くためのアイテムだったことが判明する。
神殿に到着するとそこにはミスター・ポポなどの怪しげな人がいた。
果たして悟空は神龍を蘇らせることが出来るのであろうか。
第23回天下一武道会編
神殿での修業を終え、大人の姿でクリリン達と再会する悟空。
この天下一武道会には神様が予言していた通り、マジュニアというピッコロ大魔王の生まれ変わりが出場していた。
果たして悟空はマジュニアに勝ち、世界を救うことが出来るか――!?
新たな登場人物(順不同)
第22回天下一武道会編
孫悟空の関係者
その他
天界修業編
第23回天下一武道会
別表記
関連タグ
物語の流れ
※各編のタイトルは「ドラゴンボール集英社公式サイト」の表記に従う。