概要
この文書は「発信者を公開せず、情報のみを提示する文書」というものであり、内容は特定の組織あるいは団体内部に関するものや、政治や経済、特定の事件(特に未解決事件などの謎が多いものなど)の不可解な状況などに対する「あなたの知らない真実」などが多いとされる。これらの文書の信憑性という面では疑わしい点も存在するものである。
これらの文書は一般的に発行者が不明もしくは不詳(マスコミの報道で例を示せば~筋であるとか某~といった記述)であるが、研究や調査の結果、発信者や作成者、元ネタやなどが明らかとなったものも存在する。
また、これらの文書は発行者を偽って発表されること(このようなものは偽書と呼ぶ)があり、時に脅迫などの犯罪を目的とした「コラージュにより作成された手紙」にも使用されたりする。
状況
これらの文書が発行される意図はいくつか存在する。
- 内部情報のリークのため、匿名にせざるを得ないもの
その企業や団体の不祥事などの告発のため、「誰がその情報を流したのか」が明らかとなった場合「不利益な措置」が取られることを防止するため、情報提供者の秘匿するためにこの形態をとるもの。
- 出所を明らかにできない情報
ソースがはっきりしないが確実という情報や、出所を明らかにすると問題があるような情報をあえて流布するために「噂」という形で情報を流すことがある。
この発信方法に関しては一流ではないメディアがよくやり、そのまま忘れ去られたりするが、その後その情報は真実であった、という事例も存在する。
たとえばid=72680からの情報、という場合、通常一般人、よく知る人物にとっては電波であるため全く信頼性がないが、発信元を明確にせず漠然とpixivユーザーの噂等として流布させることにより結果として信頼性を増やす効果を期待させる。
これは有名な人物であっても用いることがあり、ソースロンダリング(不確かなソースを転載を繰り返すことにより、よりまともなソースとすること)と組み合わせて特に発信者の主張の補強のため用いられる。
発行者および関係者が自分たちの都合がいいように印象操作するために行われるもの。
この場合基本的に内容自体は真実である必要はなく、本来の発行者の推論に過ぎない内容や誇張が含まれる、あるいは一部虚偽を含む内容であることがある。
- 相手に対する印象操作
これは敵対する相手に対するネガキャンであり、相手にダメージを与えたり貶めるために行われるものである。
この場合も基本的に内容自体は真実である必要はないが、ある程度の真実を含んだほうが全くの虚偽よりも信憑性は増す。
この種の文書は特に選挙など人を選ぶ際にばらまかれやすいといわれる(甲州選挙などという言葉も存在している)。
流布の状況
この種の情報はかつては壁などの人の見るところに直接書いたり、ビラなどの形式により流布された(落書とも呼ぶ)。
しかし近代以降の通信手段の増加などにより、郵便、電話やFAX、メール、Webサイト、電子掲示板、SNS、ブログなど様々な手段が用いられる。
具体的に上げればチェーンメールやまとめブログなどが使用されることがある。
信憑性
これらの文書の信憑性は発行者および発信者の意図による。例えば不祥事に対する内部告発のための文書の場合、当事者の思い込みや特定予防のための故意に混入される虚偽の内容などを除けばおおむね内容は真実であるとおもわれる。
ところが、信頼性のない情報をごまかすため、あるいは相手を貶める目的などで発表されるこの種の文書の場合、真実である必要はなく、全くの虚偽である、という場合も存在する(いわゆるフェイクニュースなどと同じである)。
また、特に虚偽の内容の文書に関しては信憑性を増すために情報の発信元を偽装する場合もある。例えば「堀江貴文氏から自由民主党の関係者に充てたメール」であるとか、「田中義一内閣総理大臣が昭和天皇に対し極秘で上奏した文書」であるとか、「ユダヤ人の会議(シオニスト)の決議文」などが存在する。
実例
この種の文書の例としては以下のものがあげられる。これはピクシブ百科事典に存在するもののみ。
関連項目
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