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仁川アジア大会の編集履歴

2018-08-23 20:19:04 バージョン

仁川アジア大会

いんちょんあじあたいかい

2014年に韓国・仁川で開催された第17回アジア競技大会。

概要

2014年大韓民国韓国仁川広域市で開催された、第17回アジア競技大会。2014年9月19日から10月4日までの日程で行われた。


実施競技は、2011年東京で行われたOCA総会で決定され、オリンピック競技28競技(ゴルフラグビー含む)、独自競技8の合計36競技で行われた。


トラブルの続出

「簡素、効率化」を掲げた大会ではあるが、とんでもないトラブルが相次いで起こり、アジア各国から非難が殺到した。以下は、その不祥事の一覧である。


選手村

  • 日本サッカー代表の宿泊施設例では、大会後、分譲マンションとして利用されることが前提となっており、25度を超える気候の中でエアコンなし、22階のフロアなのにエレベーターが機能せず、エレベーターの不具合で、居室のある22階まで階段での上り下りを余儀なくされ、さらに風呂の排水施設が不完全といった建設途上の建物が割り当てられている。
  • サッカー日本チームの練習場は、ピッチの状態は良好であったが、視界を遮るものがない状態であり、ロッカールームは使用できず、着替えはピッチ脇のテントの下。練習後にシャワーも利用できず、テントの下で汗を拭いてから引き上げるという日々を送っていた。手倉森誠監督は「シャワーも浴びずに帰るのは高校生以来だな」と嘆き節だった。
  • 選手の部屋にはエアコンがないため、就寝時の暑さによる体力の消耗を防ぐために窓を開けるしかなかった上に網戸がなく、体中を蚊に刺される選手が相次いだため、日本選手団は急きょ自腹で大量の蚊帳を調達し、選手に配布した。
  • 自国開催の韓国のサッカー代表チームはトラブル続出の選手村に入らず、パジュのナショナルフットボールセンターで合宿を実施。宿舎から練習場は目の前という充実した施設で準備を進めた。練習グラウンドまでバスで片道約40分かけて移動した日本とは雲泥の差だった。
  • 中国の男子バスケットボール選手たちは粗末でサイズもまちまちな部屋に宿泊し、部屋が足りないからかキッチンに置いたベッドで寝る選手もいた。

食事

  • 8年前に開催されたカタールドーハアジア大会の食事は最高と評価され、海産物や肉類や果物は何でも取り揃えてあるほかに、24時間レストランは選手に向け開放していた。一方、仁川アジア大会では「食事の種類はきわめて少なく、キムチばかりで肉料理は全然ない。毎日キムチを食べて栄養不良になった」と不満を示した選手もいる。「メニューの半分はキムチ、肉は見当たらない」「選手の栄養面を満足させられる食事が提供されていない」「メニューの数は多いように見えるが、半分はキムチだ」といった指摘がみられた。
  • テニスコートの脇には食べ残された弁当が山積みになっており、量が少ないのに食べ残されているということは、よほど味が悪いということだと取材中の記者は語っている。
  • 中国競泳男子の孫楊選手を指導する張亜東氏は、「選手たちが食べるビュッフェは肉が少なく、かわいそうなほどだ」と話した。
  • 9月20日、フェンシングが行なわれた高陽(コヤン)体育館では、弁当が予定時間より2時間半も遅れて到着したため、イラン選手団は食事をとれないまま出場した。
  • 9月22日、選手用の弁当からサルモネラ菌が検出され、大会組織委員会は用意した76個を全て廃棄処分し「大規模な食中毒を未然に防いだ」と発表した。サルモネラ菌は、21日に仕出し業者が準備した弁当の肉から検出されたもので、射撃、フェンシング、重量挙げ、セパタクローを含む競技の出場選手らがこの弁当を希望していた。選手たちには代わりの軽食(パンと牛乳)が用意されたが、配られたのは数時間も後のことだった。結局昼食を食べなかった選手もいたという。 同日、アーチェリーの試合会場では、大会の組織委員会が賞味期限が切れた昼食を提供し、ボランティアやスタッフなど260人がこれを拒否した。
  • アジアオリンピック評議会の魏紀中終身名誉主席は「すでに複数の代表団から食事の問題でクレームが来ている。食事の時間に間に合わない場合には、選手1人に1個の弁当が支給されるが、これがまずいだけでなく、先日はサルモネラ菌も検出された」と述べた。

コンドームの無償配布

  • 組織委員会は大会が閉幕するまでに合計10万個のコンドームを無料で配布する計画だったが、19日に開幕するまでの3日間だけで毎日5000個もなくなり、組織委員会関係者は配布しているコンドームはパッケージに大会のトレードマークがプリントされており、中も見えないことから選手たちはそれをコンドームだと知らず、記念品と勘違いして持ち帰った可能性があると話している。

日程別

9月16日

  • ホッケーの日本男子選手が、韓国の女子高校生に日本ホッケー協会のバッジを渡したが、2本のスティックの下に太陽を描いた協会のバッジのデザインが旭日旗を連想させたとして問題視された。仁川市の富平女子高校で練習していた選手たちが、女子高校生約20人に記念品としてバッジを渡したところ、不審に思った生徒が教師に連絡。学校側は18日、大会組織委員会に問題として報告した。日本ホッケー協会の宮野正喜広報・マーケティング委員長は「コメントのしようがない」と困惑。9月23日に組まれた日本対韓国の試合は、混乱なく終了した。
  • 中国メディア騰訊(テンセント)は、韓国メディアの報道を引用し「記者会見の会場には机も椅子も十分に用意されていない。ましてや、ノートパソコンの電源やネットの回線もない。無線LAN(Wi-Fi)は通っているものの、そのパスワードは公開されていない。記者たちは携帯電話で記事を送ることしかできない」として、大会組織委員会の準備不足を厳しく批判した。

9月19日(開会式)

  • 開会式は、3分の1以上が空席という中で行われた。加えて、通常スポーツ関係者が務める最終聖火ランナーが9年ぶりの芸能活動となるイ・ヨンエであったことにも批判があがった。また、自国選手が登場する競技以外ではチケットの販売率がほぼ0であるとみられている。これについて組織委員会は「セウォル号の事故と2014 FIFAワールドカップの1次リーグ敗退などでスポーツへの関心が落ちたため」と説明しているが、 ガラガラの競技場などで大規模な赤字が出れば、仁川市が「財政危機地方自治体」となる可能性があるため、ソウル市などの大きな市場で入場券の販売に力を注ぐよう求められている。
  • 仁川市は、予算の不足分を北朝鮮美女軍団の誘致で巻き返そうとして失敗していたとされる。
  • 韓国のテレビ局SBSは、開会式会場に入場してきた日本選手団を紹介する際に「周辺国と深刻な問題がある国」とテロップを入れて放映した。また、日本選手団が入場する際には会場全体から強烈なブーイングがおきた。

9月20日

  • 大会のシンボルである聖火が9月20日の深夜に約10分間消えてしまうというハプニングが起きた。
  • バドミントンの試合中に停電が発生した。
  • 重量挙げ女子48キロ級の表彰式では運営側がインドネシア国旗の用意を間違え、インドネシア人選手が持っていた国旗を借用する騒動があった。
  • 野球タイ代表チームが練習中、暗くなっても照明灯が点灯しなかったため球場側に点灯を要請したところ、「管理担当者が帰ったので」という理由で断わられた。

9月21日

  • バドミントン男子団体準々決勝の日本対韓国戦で、田児賢一が第1ゲームを先取した後、2ゲーム以降に不可解な向かい風が吹いて逆転負けした。第1ゲームでは無風だったが、第2ゲームでは向かい風が吹き、コートチェンジした第3ゲームでは風向きが変わるはずだが何故か再び向かい風であった。空調の変化があったとされ、日本は大会運営にエアコンのコントロールについて質問を出している。隣のコートで競技中であったインドネシア選手も風の影響を受けて大逆転負けを喫し、日本チームに対し「おまえらがコートを移動したら風向きが変わった」と語った。日本チームコーチは「韓国にとって、タイミングが良すぎた」ので抗議したが、韓国選手も、風の影響で試合をしづらかったと語っている。韓国のイ・ヨンデ選手は、試合前に3~4日程度練習する機会があったため風に順応できたとしている。韓国側は、電力消費量を抑えるために空調を1時間稼働させた後は30分停止させる措置を取っていたと説明し、操作を否定した。その後の調査で、2カ所の扉が開けっ放しになっていたことが原因であるとの分析もなされた。
  • バドミントン女子団体戦の『組み合わせ抽選』でも疑惑が浮上した。女子は団体世界一を決める5月のユーバー杯で中国が優勝、日本が準優勝しており、普通なら中国と日本が第1、第2シードになるはずだが、両国は準決勝で対戦する同じブロックに入れられ、韓国は逆ブロックに入っていた。日本チーム関係者は「抽選は完全な密室で行われた。知らないうちに終わっていた」と明かした。
  • 柔道会場の仁川市桃源体育館に、大韓柔道会のナム・ジュンヒョン会長が入館証のない知人3人を連れて入ろうとし、警備関係者たちと押し問答となった。ナム会長は「ここでは俺が王だ。柔道会の会長は試合を中断させることだってできる」と大声を張り上げ、仁川中部警察署の幹部2人に対し数回にわたって悪口を浴びせた。警察は「侮辱容疑」で立件し、ナム会長を刑事告発した。
  • 水泳男子200メートル自由形で萩野公介が金メダルを獲得したが、萩野が表彰台に上がると観客はブーイングを浴びせた。


9月22日

  • 男子フェンシングフルーレでは太田雄貴が準決勝で韓国の選手と対戦し、14-14に迎えた最終局面で太田の突きでランプが点灯し、「勝ちだと思った」と手のひらを上に向けて絶叫。しかしビデオ判定でポイントは取り消され、その後14-15で韓国選手に敗れた。太田は「後から冷静に考えれば違う見方もあると思った。」「アウェーの雰囲気なのは分かっていた。相手がよく研究していて、癖を見抜かれていた」と判定を受け入れた。
  • 女子エアライフル団体では競技が終了し、金:中国、銀:イラン、銅:韓国と結果が出たが、中国チームが重量超過の違反をしていると指摘され、一時中国が失格となりメダルが取り上げられ他の国のメダルが繰り上げになる事態となったが、中国チームの抗議により判定は覆り、そのまま受賞となった。この件に限らず、自国選手の勝ちにこだわりすぎる運営に対しては「小細工して勝っても、評判を落とすだけだ」といった批判が中国・台湾などから起きており、「今回のアジア大会は、もっとおかしなことが起きると思う」との声もあがった。
  • バドミントン女子決勝の中国対韓国で、「打つとすぐにアウトになり、こんな風経験したことない」「追い風の中国の打球をアウトにするために、韓国選手が羽を握り付けてる」など中国側から不満が続出。試合は3-0で中国が勝利し、中国メディアは「韓国人の空調戦術が失敗した」と報じた。

9月24日

  • 大会予算が2600億円に対して競技場などの建設に2100億円を投じてしまったため、運営費用が500億円となってしまい、選手村や各国メディアなどから苦情の声があがっている。中国紙・揚子晩報は「あらゆる方面からツッコまれる『ツッコミ大会』になった」と報じた。
  • SBS (韓国)は「待遇がひどい」と訴えるボランティアが大挙離脱していると報じた。一方のボランティアの側も、スター選手との記念写真で持ち場を離れるといった質の低さが指摘されている。カバディの会場では、ボランティアがカジノを設置し除名された。大会組織委員会は記者会見を開き、ビーチバレーボール会場でボランティアスタッフがカードゲームをしたりカバディの運営進行員が賭博をしていた点など、大会スタッフらの問題行為を謝罪。カードゲームをしていたボランティアは解雇し、カバディの運営進行員については連盟に対して再発防止と人員の交代を要請した。
  • 馬場馬術の試合で、韓国は音楽を使ってライバルとみられる日本や台湾の馬の演技を妨害した。中国人審判によると、音楽による妨害は日本選手に対してよく行われていたという。この試合では中国の選手も影響を受けており、演技が始まった後、馬は緊張していていくつかの動きで点数が低下したと述べた。
  • バスケットボール女子で、カタールイスラム教徒の女性の頭を覆うヘジャブの着用を認められず、24日に予定された1次リーグ初戦のモンゴル戦を放棄した。
  • 自転車競技男子スプリントで金、銀メダルを獲得した中川誠一郎河端朋之が、決勝レース後、トラックレーサー(トラック用自転車)からブレーキの付いたロードバイク(ロード用自転車)に乗り換えてウイニングランをしたため、大会組織委から罰金50スイスフラン(約5800円)の罰金処分を受けた。世界選手権などでは大目に見られることが多いが、厳密にいうとルール違反となる。

9月25日

  • ビーチバレーの会場では、現場控室としての「仮設テント」はあるが、空調もなく蒸し風呂のようだった。軽食や冷たい水も置いておらず、更衣室は150メートル離れており、一部の選手は観客からも見えるテント内での着替えを余儀なくされた。カタール代表の男子選手は「最悪だ。世界のどこの大会に行ってもこんなひどい会場はない」と怒りをぶちまけた。

9月26日

  • 競泳の日本代表選手冨田尚弥が、韓国メディアの高級カメラを窃盗したとして現地の仁川警察から事情聴取を受けた。事情聴取に対し冨田は「カメラを見たら欲しくなってしまった」などと話し、上野広治総監督は記者会見で「大変残念に思う。二度とこのようなことが起こらないように競技力向上、人間力向上に努めていく」と述べ、選手は選手団からの追放処分となっが、その後2014年11月6日に、冨田は名古屋市内で会見を開き、カメラを盗んだ事実はないと訴えた。韓国で盗んだとされる時間にはアリバイがあることが発覚し、2名の代表選手がアリバイ証言したとのこと。中瀬ゆかりは、「不可解ですよ。みな言うことが違って、薮の中ですね。JOCも(テープを)見た人が会見すべきでしょう」と述べている。
  • テニスの男子シングルスの日程について、大会組織委員会の調整不足により、中国で開催するチャイナオープン、東京の楽天ジャパンオープンと重なるため、ハイレベルの選手が大会終了前に仁川を離れざるを得ない状況に陥った。アジア大会での結果は男子プロテニス協会(ATP)に承認されない上、ATP加盟の選手がアジア大会への出場を理由にエントリーした試合を欠場すれば、3年間の出場禁止で10万米ドル(約1100万円)の罰金を科されるため。
  • テニスのセンターコートに、学生たちが団体観覧で訪れていたが、プレー中に一部の学生らの騒音で競技場は非常に騒がしくなり、試合をたびたび中断した。観客ばかりでなく大会関係者さえも、選手たちがラリーをしている間も席に座らず移動を繰り返し試合の邪魔となり、大韓テニス協会の関係者は「どうか座るように」と要請を出した。試合中の移動を制止する女性ボランティアに対して逆上する観客もいた。「観衆統制がうまくできない。自分たちにむかって『何様のつもりだ』と大騒ぎをする観衆が多い」とボランティアは語った。場内放送も効果がなかった。韓国メディアは、大会が組織委員会の未熟な進行とボランティアたちの逸脱行動で非難を受けており、観客がそれを助長しないよう求めた上で「テニスはあと3日間の日程を残しているだけだ。この期間だけでも成熟した観衆意識を見せてくれることを願う」と報じた。

9月28日

  • サッカー男子準々決勝の日韓戦で、韓国側のゴール裏に安重根の肖像が描かれた1メートル四方ほどの旗が掲げられた。日本選手団の田嶋幸三副団長は、大会組織委員会に再発防止を求める意見書を提出。組織委員会は、「スポーツの試合会場で政治的な面が出ることは望ましくない。」と再発防止を約束した。田嶋は、抗議を見送り意見書提出にとどめた理由について「前回とは次元の違うものだと考えている」と東アジアカップ2013の際との差を指摘した上で「協会間でこういうことが起こらないようにずっとやってきて、一定の成果があったと思う。」「君が代へのブーイングもなかったし、ホームチームの応援の範囲をまったく超えていない」と28日の試合を評価した。
  • 陸上女子100メートル決勝前の28日の夕方、組織委は審判員らを派遣して雑巾でトラックの水たまりを除去した。2009年世界陸上競技選手権ベルリン大会で使用されたタンデムローラーや、2014年の英連邦競技大会で採用された特殊吸水乾燥装置などを購入していなかった。韓国メディアは「21世紀に入りすでに14年経ったが、アジア大会組織委は20世紀のやり方を踏襲している」「水たまり除去に使われるタンデムローラーはネットでも検索でき、1台あたり約100万ウォン(約10万円)だ。仁川アジア大会の施設建設に4900億ウォン(約500億円)かかったが、100万ウォン節約したせいで、組織委は審判員らに雑巾でトラックをふかせた」と報じた。

9月29日

  • サッカー男子で八百長疑惑が持ち上がり、アジア・サッカー連盟(AFC)がアジア・オリンピック評議会(OCA)とともに調査に乗り出した。疑惑は、スポーツ賭博を監視する会社が試合結果を見越して異常なオッズの動きがあることを指摘したことから発覚した。
  • クリケット男子で、クウェート代表とモルディブ代表の試合が雨で中止となったが、順延や期日変更は行われずコイントスによって勝敗が決められた。その結果、クウェート代表の勝利となり、ベスト8入りを果たした。順延または期日変更をしなかった理由について、組織委はノーコメントとした。勝ち進んだクウェートは「初めてこれほど大きな大会に出場し、初めてコイントスで勝負を決めた」と話している。
  • 陸上競技男子1500mの表彰式後の記者会見において、大会組織委員会はアラビア語ができる通訳を用意していなかったため、各国記者たちの抗議が殺到した。プレスマネージャーは「記者の中にアラビア語ができる人はいないか」と尋ね、アラビア語が出来る中国人記者が試みたが英語が出来ず失敗。最終的には金メダリスト(カタール)と銅メダリスト(イラク)がアラビア語と簡単な英語で自ら通訳した。プレスマネージャーは「組織委員会では、アラビア語の通訳を1人も割り当てられなかった。スタジアム全体を対象に探したが、アラビア語ができる人がいなかった」と語ったが、組織委員会は「規定上、記者会見では韓国語と英語を公用語とすることを各国に予告している」と釈明し、「30日からは陸上競技のアラビア語通訳、体操競技のロシア語通訳を配置した」と説明した。
  • バドミントン男子シングルスで優勝した中国の林丹が、試合後の会見で「今回は特別な戦いだった。コートではこれまでの選手生活で感じたことのない向かい風を経験し、とても鍛えられた。 ありがとう韓国、ありがとう仁川」とコメントした。


9月30日

  • 東亜日報は、30日の男子サッカー準決勝で韓国に敗れたタイのサッカーファンが憤っていることを伝えている。タイのファンは審判の不公正な判定により韓国がペナルティーキックを得たと非難している。
  • 卓球の女子団体準決勝の日本シンガポール戦の試合直前に福原愛が卓球台の異常に気付き、修正を要請した。報道によれば台が斜めになりネットの高さも均一ではなかったという。新華社通信は史上最も不可解な卓球台と報じている。
  • 陸上男子十種競技では、2種目目の走幅跳で右代啓祐が記録を低く測定されたとして映像を見せての抗議を行ったが、認められなかった。
  • ボクシング男子バンタム級のモンゴル選手と韓国選手との試合において、モンゴル選手の優勢ともみえる試合だったが、3-0で韓国の勝利となった。この試合に対して朝青龍はTwitter上において激怒し、「こんな感じですが、モンゴル選手負けた」と上記の韓国選手の流血の姿の写真を出し、疑惑の判定と指摘している。
  • ボクシング女子ライト級では、インドの選手のサリタ・デビが韓国のパク・チンアと対戦し、乱打戦でデビがやや優勢の試合を進めたように見えたが、3-0で韓国の勝利となった。これに対しインドのコーチ陣は抗議したが受け入れず、翌日の表彰式においてもデビは号泣して、銅メダルを受け取りを拒否し、自ら敗れたパクに対して銅メダルを手渡しして去った。拒否した理由としては「世界中のスポーツ選手、男女全員のために、スポーツ界の不正に対して抗議したもの」「今後も競技を続けていくために、屈辱的な記憶を去らなければいけない」としている。

10月1日

  • SBS (韓国)は、2007年4月17日にクウェートで行われたアジア大会招致の最終プレゼンテーションで、大統領である盧武鉉(当時)の映像を加工し流していたと報じた。通常、アジア大会誘致希望国が最後のプレゼンをする場合、国の首相や大統領の肉声で「政府が大会を積極的に支持する」というコメントを入れるのが慣例だが、当時盧武鉉は平昌オリンピックの招致に力を入れ、仁川アジア大会の招致には反対していたため、仁川市長の安相洙(当時)は「ピョンチャンが誘致されれば、政府と国民が積極的に支援します」という大統領のコメントからピョンチャンの名を外し、プレゼンの動画を編集した。
  • レスリングイランと韓国の試合で、イランが優勢の中で周りから物言いがつき試合継続。試合中盤では韓国側に高得点が加算されて大逆転。結果、韓国の勝利となり、イラン選手は試合後の整列を拒否した。
  • 陸上三段跳びで、中国の鄧麗娜の足跡が誤って消される問題が発生した。鄧はジャンプを終えて成績発表を待っていたが、いくら待っても発表されなかったため、問い合わせたところ、砂場をならす係員が「反則がとられた」と誤解して麗娜の足跡を消していたことが分かった。その後、やり直しをしたが、今度は自動測定装置が故障。結局、昔ながらのメジャーによる方法で測定し、ようやく成績を出すことができた。

10月2日

  • 男子ボクシングで、フィリピンのマーク・アンソニー・バリガが勝利を確信する内容で試合を終えたが、軍配は韓国のシン・ジョンフンに上がった。この判定にフィリピン・ボクシング協会のリッキー・ヴァルガスは「この国では、地元選手への有利な判定が一般的になっている」と述べた。
  • 男子サッカー決勝で、サッカー北朝鮮代表が審判の判定に何度も抗議した。延長後半終了直前に韓国DFイム・チャンウのゴールで0-1となり敗れたが、決勝ゴールの直前に韓国FWイ・ヨンジェのシュートに北朝鮮DFの手が触れていた。北朝鮮側はPKを与えるべきだったと抗議したが、サッカー協会の関係者は「PKを与えることもできたが、アドバンテージを適用して中断しなかった」と説明した。
  • 大会役員や報道記者の「入場証」を不正に借用して摘発された件数が、9月27日までに60人にのぼることが報道された。


10月3日

  • 女子ハンマー投げで優勝した中国の張文秀がドーピング違反で失格となり、金メダルを剥奪された。4位だった綾真澄は繰り上がって銅メダルを獲得した。

10月4日 (最終日・閉会式)

  • 夜に行われた閉会式において、選手入場のさいに音響設備から白煙がもうもうと上がる事故が発生した。すでに入場を終えた選手たちはその光景を見て呆然としたが、現場のスタッフがすぐに緊急処理を行って、故障した機器を搬出したこともあり、大事故には至らなかった。

……どうしてこうなった


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