カゲロウプロジェクト
かげろうぷろじぇくと
「私はきっと、明日も忘れない」
概要
じん(自然の敵P)の楽曲には、カゲロウプロジェクトと題して世界観を共有し合い、ストーリーに繋がりを持った作品群がある。
ニコニコ動画にて2011年より公開が始まった。
2012年5月30日にDVD付きフルアルバムメカクシティデイズが発売した。
2012年8月15日にシングルチルドレンレコードが発売した。
2013年5月29日にDVD付きフルアルバムメカクシティレコーズが発売した。
2014年1月1日に今までのMVを集めたDVD、MEKAKUCITY_V’sが発売した。
2014年6月18日にアニメのOP・EDが収録されるdaze/daysが発売した。
2015年4月1日にアニメの挿入歌や新録verの楽曲が収録されたMEKAKUCITY M's COMPLETE BOXが発売した。
2018年11月7日にDVDフルアルバムメカクシティリロードが発売する。
曲・作品
メディアミックス
小説
楽曲を手掛けるじん氏本人による小説。イラストはしづ。
カゲロウプロジェクトの楽曲を繋ぐストーリーが明らかにされている。
- カゲロウデイズ-in_a_daze-(2012年5月30日発売)
- カゲロウデイズⅡ-a_headphone_actor-(2012年9月29日発売)
- カゲロウデイズⅢ-the_children_reason-(2013年5月30日発売)
- カゲロウデイズⅣ-the_missing_children-(2013年8月30日発売)
- カゲロウデイズⅤ-the_deceiving-(2014年3月29日発売)
- カゲロウデイズⅥ-over_the_dimension-(2015年3月30日発売)
- カゲロウデイズⅦ-from_the_darkness-(2016年8月29日発売)
- カゲロウデイズⅧ-summer_time_reload-(2017年12月29日発売)(最終巻)
漫画版
題名は『カゲロウデイズ』。コミックジーン(メディアファクトリー)にて2012年7月号より連載中。作者は佐藤まひろ。
ストーリーは上述の小説版が元となっている。2013年11月号から、じん氏による書き下ろしアナザーストーリーが始まった。
テレビアニメ
短編小説
『メカクシティトーカーズ』が題名
Pixiv chatstoryにて2018年3月から毎週金曜日に連載されている。
監修はじん。アイコンと表紙イラストはあさひまち、構成協力は樋口はるき。
スピンオフ企画のため、本編とは違う物語を進んでいる。
世界観
登場人物
カゲロウデイズ
カゲロウデイズとは、10の蛇の能力によって創り上げられた「終わらないセカイ」のことである。カゲロウデイズには、以下の2種類が存在すると考えられている。
アザミのカゲロウデイズ
メデューサであるアザミが人間の夫ツキヒコとの死別を恐れ、悲しみに暮れていたアザミが、アザミが作り出した能力(蛇)のひとつである目が冴える蛇に「終わらない世界を創り家族と過ごせばいい」とそそのかされ、生み出された。
いわば、平行世界のようなもの。元は、8月15日に死んだ二つの魂を引き込むという特性はなかったが、アザミが、8月15日に死亡した娘のシオンと孫のマリーをカゲロウデイズに飲み込んだ時に、アザミがマリーを蘇らせるために蛇を統括する『目を合体させる能力』をマリーに譲渡した事で、以来その指示を撤回できなくなってしまった。
これに接触し、外に出てくる際に蛇に憑かれ、能力を得ることができる。
ヘッドフォンアクター
カゲロウデイズⅡ-a_headphone_actor-に登場する2P式のポイント制シューティングゲーム。
榎本貴音(後のエネ)が養護学級の担任ケンジロウのせいで予算なしの一週間で学園祭の出し物を準備しなくてはならなくなった時、唯一のクラスメイトである九ノ瀬遥(後のコノハ)の「射的をやりたい」という要望を叶えようとして思い付いたもの。プログラミングはケンジロウが、イラストや背景画は遥が担当し、徹夜の末の一週間で完成させた。景品がケンジロウが学園祭の予算を使って買った高価な標本ひとつだけだった為、オンラインシューティングゲーム「DEAD BULLET -1989-」の全国2位の貴音が最後の客まで景品を取られないように調整するため、2P式の射的ゲームになった。
ゲームの内容としては、ボス(貴音をモデルにした「貴音2号」)が操る人形たちを倒していくもの。貴音たちの住む町をそのまま模写したようなステージで、敵の人形は可愛らしいが、血のエフェクトはかなりリアル。カノ曰く変な射的。
または、楽曲のヘッドフォンアクターのこと。
能力
カゲロウプロジェクトにおける重要な要素の一つ。アザミによって生み出された蛇に宿る「目にまつわる力」であり、その全てが終わらないセカイ=カゲロウデイズを創造した。能力を使用すると瞳が赤くなる。
基本的には8月15日に、片方がもう片方を助けようとしてほぼ同時に死んだ時、カゲロウデイズに接触することができる(これはアザミがはじめてカゲロウデイズに取り込んだシオンとマリーがそのような状況であった為)。カゲロウデイズの中で8月15日を繰り返す中、選ばれた片方が能力のひとつを得て現実世界に戻ることができる。ケンジロウによって人為的にカゲロウデイズに誘導されたエネとコノハはこの条件を満たしておらず、この二人のみ干渉という表現が使われている。
能力には個々の相性があるようで、マリーがアザミに「目を合体させる」能力を与えられたのも、他の9の蛇はマリーに適合しなかった為である。能力の持ち主たちは蛇によって生かされているため、蛇を抜かれると死んでしまう。
アザミが作り出した能力は全部で10種類存在する。なお、メデューサが生来から持つ「目を合わせる能力」と、マリーによって生み出されたシンタローの能力はその中にカウントされていない。
10の能力
目を隠す |
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キドの能力。自分や一定の範囲内にいる対象者の存在感を極限まで薄くし、周囲から認識されないようにする事ができる。能力を緩めると、顔も覚えていない他人くらいの認識で認知される。ただし能力の範囲外の人間と接触すると能力が解除され、能力を使う時に相手が目を離していないと、能力を使ってもその相手には姿が見えたままになる。また長い時を一緒に過ごした家族などには、能力を緩めてしまうと存在を認知されてしまう事がある。 |
目を欺く |
カノの能力。他人に自分の姿を違った姿に見せる事ができる。モモ曰く「騙し絵みたいな能力」。範囲が小さく自分自身にしか反映されないが、相手によって見せる姿を調整する事ができ、また自分自身ではなく完全に別の人物や生き物の姿を見せる事もできる。ただし、実際に対面したことがあり、尚かつ鮮明にイメージ出来る有機物のみに限られている。アザミは不明だが、カノは痛みを感じると能力が解除される。 |
目を盗む |
セトの能力。対象者の情報を読み取る事ができる。これによって動物との会話も可能で、対象者の心を読む事もできる。能力が僅かに発動している時は相手の考えていることを読み取るが、強く発動していると相手の記憶や過去まで読み取ることができる。ただし自分が読み取りたい情報だけを読む事はできないようで、知りたくもない人の心も分かってしまうため、セトもアザミもこの能力を好んで使いたがらない。 |
目を奪う |
モモの能力。「何を」「どうしたら」周りの視線を集められるのかが分かり、また相手の趣味や興味を全て無視して、強制的に視線や注目を集める事ができる。自分自身だけでなく自分が作ったもの等にも反映される。モモは上手く制御できておらず、能力が強くなるにつれ歩くだけでも目立ってしまっていたが、後に制御出来るようになった。「目を隠す能力」を使うと能力が打ち消される。アザミは逆に人の注目が一番集まらない場所を探すために使っていた。 |
目を凝らす |
ヒビヤの能力。千里眼に似た能力で、対象の居場所を探る事ができる。作中ではヒビヤは能力を得たばかりであるため、まだ上手く使いこなせていない。(アニメ版では、ケンジロウのいる部屋を見つけようとして、女湯を覗いてしまった。)アザミは「この世で一番人に注目されない場所」と指定してその場所を探し当てる事に成功している。 |
目を覚ます |
エネの能力。不老不死の精神を得る事ができる。この能力によって肉体を失い消滅しかけた貴音は、精神だけが電子化して残る事ができ、人並み以上の睡眠欲も消失している。また肉体を取り戻したあとも、電子機器が近くにあれば電脳世界に精神を飛ばす事ができる。アザミが寝ずとも良かったのはこの能力があったからだと思われる。アザミの日記に詳細が語られていなかった能力の一つ。 |
目を醒ます |
コノハの能力。自分の身体を自分の理想とする身体に造り変える事ができる。コノハこと遥の場合は自分が作ったアバターの姿になり、常人離れした身体能力を得る事ができた。また致命傷を負っても自動的に「造り直す」ことができる。アザミがまだメデューサではない頃、人間の襲撃と蛇に逢った際メデューサに変貌したのはこの能力があったからだと思われる。アザミの日記に詳細が語られていなかった能力の一つ。 |
目が冴える |
ケンジロウの能力。取り憑いた能力者の願いを叶える。自我を持ち、アザミにカゲロウデイズの創造をそそのかした張本人で、他のどの能力よりも創世に深く関わっている。願いがなければ自我を維持できず、かといって願いを叶えようとしなければ存在意義に反するため、ケンジロウの願いを利用しその願いを永遠のものとするため終わらない悲劇を引き起こしている。アニメでは最終的にヒヨリの能力になった。 |
目をかける |
アヤノの能力。他人に感情や思いを伝えることが出来る、一種のテレパシー。シオンが誕生した時に、アザミが抱いた家族への愛情から生まれた。 |
目を合体させる(あわせる) |
アザミが持つ「10の蛇」を統括するメデューサ本来の能力。現在はマリーが受け継いでおり、蘇ったマリーはこの蛇以外の能力は適合しなかった。アザミはこの能力を失ったため、「8月15日に死んだ命を引き込め」という指示を止められなくなってしまった。 |
番外編
目を合わせる |
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アザミ、シオン、マリーが持つ、メデューサが生まれながらに持っている能力。目を合わせた相手を石に変える事ができる。メデューサの血が薄まるごとに力が弱くなっていき、ハーフであるシオンは相手を石にできるが、反動で命を落としてしまい、クォーターのマリーは一定時間経つと石化が解けてしまう。アザミが生み出した「10の能力」にはカウントされていない。 |
目に焼き付ける |
シンタローの能力。人並み外れた記憶力を得ることができる。アニメのシンタローが産まれるよりも遠い昔のループで、悲劇を終わらせるためにマリーによって宿らされた。目が冴える蛇と同様に自我を持ち、果てしなく繰り返されてきた悲劇の記憶を継いでいる。この能力だけはアザミではなくマリーによって作られたため、アザミの「10の能力」には含まれない。 |
ルート分岐
本作は所謂ループものであるため、様々なルート分岐が存在する。
現在確認されているルートは以下の通り。
楽曲ルート
メカクシティデイズ、メカクシティレコーズに収録されている楽曲から成り立つルート。
ほとんどの曲は第1話、第2話などとナンバリングされているが、時系列通りではないらしい。
某雑誌にて、じん氏より「バッドエンド」だと明言されている。
小説ルート
「カゲロウデイズ-in_a_daze-」を始めとする、じん氏執筆の小説から成り立つルート。
漫画ルートのエンディングから派生したルートである。(漫画では現在2回目のループに入っているが、内容から判断するに1回目のループからの派生と思われる。)
各章には楽曲のタイトルが付けられており、その曲を主軸とした内容になっている。
主人公は如月シンタローであるが、章によってスポットを当てられる人物が変わり、その章の主役の視点で描かれている。
2017年12月29日発売の小説8巻にて完結。詳細は下の関連タグから
なおじん氏は続編を書きたいとのこと
漫画ルート
コミックジーンより連載中の、じん氏原作の漫画から成り立つルート。
楽曲ルートのエンディングから派生したルートである。
第2巻の「カゲロウデイズⅡ-a_headphone_actor-」までは小説とほとんど同じ内容のストーリーを辿っていたが、第3巻の「カゲロウデイズⅢ-the_children_reason-」には入らず異なったストーリーとなった。
セトがマリーと出会った日にそのまま楯山家に連れて帰っており、そこから大きく関係が変わったようだ。
漫画も現在進行形で続行中であり、現在12巻まで発売中。どういった結末になるかは不明。
尚、漫画は13巻で完結とのこと。2019年春発売予定。
アニメルート
アニメ「メカクシティアクターズ」から成り立つルート。
原作者によると、「最も後半に近いループ」とのこと。
最初の方は基本的に同じだが、若干違うところもある(テロリストの姿、セトの登場など)。途中までの大まかな流れは小説ルート・漫画ルートと同じだが、その後はかなり違っている。カゲロウデイズを攻略し、ハッピーエンドで幕を閉じた。
ちなみに、アニメ第4話のOP終了後の、Aパートの3番目のカットの左下に、「2200年10月7日まで」と書かれている工事の看板があるため、時代は2200年近くに設定されていることが判明した。
ROUTE 1
楽曲ロスタイムメモリーに登場するルートの一つ。
小説ルートと類似しているが、同じなのかどうかは不明。
ROUTE XXとは違うということが、シンタローやエネ達の服装、考え方に現れている。
ROUTE XX
楽曲ロスタイムメモリーに登場するルートの一つ。
ROUTE 1とは違うということが、シンタローやエネ達の服装、考え方に現れている。
動画
各リンクはニコニコ動画の本家動画に繋がっています。
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