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2ch脳の編集履歴

2018-10-25 09:30:38 バージョン

2ch脳

にちゃんのう

2ch脳(にちゃんのう、2ちゃんねる脳、2ちゃん脳)とは、電子掲示板サイト『2ちゃんねる(5ちゃんねる)』上において広く蔓延している、一部ネット・SNS利用者の行動や言動の総称。

概要

いわゆる「○○脳」の一種であり、電子掲示板サイト『2ちゃんねる(以下、5ちゃんねる)』の利用者、その中でも特に熱心に利用している者達に多い考え方の傾向を表す。

当初は比較的ポジティブな呼称だったが、次第にコミュニティの悪影響を受けた者達のことを指す、比喩的かつネガティブな蔑称へと変わっている。


21世紀に入り、『電車男』や『ニコニコ動画』、まとめサイトの影響で5ちゃんねるの風潮がネット・SNS全体に広がったため、「2ch」脳という限定的な表記を避け、『ネット弁慶』や『1bit脳』など、近年ではマクロな視点を取り入れた、同義の名称を用いられることもある。


なお2ch脳とされる人達は、匿名性を利用して以下のような特徴の書き込みをする事がほとんどであり、匿名により攻撃性が増すことを、心理学用語で『ペルソナ効果』『オンライン脱抑制効果』と呼ばれる。

かといって実名や顔写真でやれば問題解決に至れるかと言えばそうでもなく、現に実名と顔写真が多く出回っている『facebook』や海外のネット・SNS上でも以下の症状は見られるので、一枚岩な問題ではない。


もっとも、偽名や偽写真を使う事も可能なので反証としての説得力はやや薄いが、根本的な解決を求めるなら、ネット・SNS上の法整備や、さらに重い厳罰化を求める他なく、個人のネチケットや情報リテラシーといった、個々のモラル向上を求めるしかないのが現状である。


主な特徴

批難的な意見しか述べず、斜に構える

端的に言えば「あまのじゃく」「ひねくれ者」とも言い、あらゆる物事に対してまず否定・ネガティブから入り、肯定・賛美を一切認めない。

情報を揃えた建設的な意見ですら「専門家気取り」「エセ業界人」と一蹴したり、中立的なコメントであっても「信者」や「アンチ」だと、二元論(後述)な考え方をする。


よく勘違いされるが、批判」と「批難」は全くの別物であり、「批判」は物事の良否を考え、相手に敬意を表して思いやる評価方法であるのに対し、「批難」は相手の気持ちを考えず、一方的な誹謗中傷・バッシング・ネガティブキャンペーン罵詈雑言を書き込むことである。


情報源がインターネット上に書かれた内容

ネットde真実』とも言われ、5ちゃんねるまとめサイト、個人のTwitterなどのネットの伝聞を情報源とし、ネットの情報を真の常識と思ってしまう(「ネットで叩かれているから駄作クソゲー」など)。

不確実でも都合のいい周辺情報は信用するなど、『メディアリテラシー』が欠如し『確証バイアス』の状態に陥っていることも多く、情報の鵜呑みはデマ拡散など、深刻な風評被害の原因になる。


他者に対しては威圧的・攻撃的

自分が気に入らない人間や風潮、叩く対象に対して肯定的意見が出れば徹底的に叩き、「こいつ〇〇だろ」などといったような、差別的・人格否定的なレッテル貼りを多用したり、中には話が合わないだけで障害者アスペ在日認定ネット右翼(左翼)扱いにするなど、横暴な事をする者もいる。

また、上から目線で相手を見下し、マウントを取って優劣を付けたがるなど、非寛容で許容の心がないのも特徴で、もし現実世界ではおとなしい性格だった場合は、いわゆる『ネット弁慶』と呼ばれる状態になる。


しかし彼らを批判する際に、「君たちは2ch脳だ」と言うのはダブルスタンダードになってしまうため、そもそも『2ch脳』という呼称自体を積極的に用いるのは好ましくない事は留意しよう。


極端な目線(二元論)でしか語れない

正義」「神ゲークソゲー」「名作駄作」「信者アンチ」「人格者・異常者」といったように、良いか悪いかだけの極端な考えでしか物事を語れず、勧善懲悪を好む傾向にあり、近年ではこれを『1bit脳』と呼称される(プログラムの2進数は「0」と「1」のみで判断するため)。


議論・ディベート経験が少なかったり、脳の異常や障害、まとめサイトの見出しが極端で煽ったものが多いなどが原因として挙げられ、実社会で生活すれば、「(全てではないが)世の中の人やモノには良い面もあれば悪い面もあり、曖昧かつ複雑である」事を多くの人は理解し、気付くのだが、彼らにはそれが見えてこない。


倫理面・モラルが壊滅的になる

『疑似的なサイコパスソシオパス)』と呼ばれる状態に陥り、人として最低限やってはいけない行為・言ってはいけないタブーを平気で破り、最悪「特定されなければ違法ではない」という考えを持つようになる。

これによって一斉逮捕されたのが『スマイリーキクチ中傷事件』である。


犯行予告や犯罪自慢、悪質デマがその一例として挙げられ、まとめサイトなどは収益目的により、センセーショナルさや過激さを求めて、道徳面が欠如した見出しや文章になっている場合も少なくなく、これに影響されるケースもありうる。


なお似たような言葉に『バイトテロ』があるが、これはネットに影響されたとは言い難い部分があり、厳密には異なる。


他人の不幸・失態を必要以上に大喜びする

上記の倫理面・モラルの件にも通じるが、「他人の不幸は蜜の味」と言う言葉があるように、

  • 「ざまああああああああああ」
  • 「○○冷えてるか〜?wwwww」
  • 「○○息してる〜?wwwwww」

といった文言で相手を煽ることも多く、主に犯罪で捕まった無職や貧困層、実生活に恵まれない社会的弱者、SNSで炎上した者がターゲットにされる事が多い。

これらの波に呑まれ、自身も同じように傾倒した場合は『サイバーカスケード』と呼ばれる状態になる。


自分の言動には無責任

上記のような行動をしながら、いざ自分達に矛先が向けられると責任を持たず、他者に自己責任を押しつけ、時には被害者意識をあらわにする事も少なくない。

彼らのような人達を問題視する記事・メディア報道に対しては、「マスゴミも同じことやってる」「つまりテレビですね」などといった発言もよく見られる。


2013年にはとある岩手県議員が炎上したことを苦に自殺をしたとされるが、その際もメディアで取り上げられた出演者のコメントを槍玉に挙げ、マスコミに責任転嫁を繰り返した者が数多くいたことから、これらの問題の深刻さを物語っている。

詳細は『ネットイナゴ』を参照。


現実にネットの用語・習慣を無理矢理持ち込む

ネット・SNSのみならず、日常ですらネット用語を会話の中に混ぜる場合もあり、ネットに疎い者ならまだしも、知っている者からすれば良い気分はしないだろう。

近年では淫夢語録がネット・SNS中に蔓延し、元ネタを知らないが故に日常で使う人もいる事もあってか、こちらも問題視されている。


煽り荒らしの姿勢が常態化する

自分に対する正当な批判を「不当な誹謗中傷」などと都合良く解釈し、自分からの誹謗中傷は「真っ当な批判」と主張する。

このように自分は2ch脳に陥っているという自覚がなく、これが常態化すると、薬物のように相手を誹謗中傷する事にやめられない『誹謗中傷中毒』になる。


なお重ねるように、「批判」と「批難」は全くの別物である。


2ch脳になる原因や心理

先述の概要や特徴でいくつか述べた通り、2ch脳になる、もしくはなりやすい人は、

  • 他人に影響されてすぐ騙される。よく言えば純真、悪く言えばおつむが弱い。
  • 物事を論理ではなく、感情をまず優先して考える。
  • 自分に自信がない、または自尊心が低く、何かしらのコンプレックスを持っている。
  • 逆に自意識過剰で、自分の意見が正しいと信じて疑わない自己中心的な性格。
  • 議論・ディベートの経験が少なく、他者と真剣に意見交換する機会に恵まれていない。
  • 人格障害、精神病などで、相手に思いやりを持つ事が困難な状態。

などが挙げられ、これらはネチケットを理解したり、論理性や思考力、行間を読む鍛錬の習慣を身につける事で、2ch脳を脱却・克服したり、予防する事がある程度可能である。

なお通説として、「国民の8割はバカである」というものがあり、ある意味では2ch脳に陥りやすい人は、その8割側の人間なのかもしれない。


対策

ネットイナゴと同じように、自身が絡まれた場合は無視やブロックを行い、悪質であった場合は気休めでも運営に報告するのが良いとされ、良かれと思って助言や注意、話し合いの解決を求めると、さらにエスカレートをしてしまい危険である。

あまりに粘着された場合は、証拠を揃えた上で警察に届け出をする事も検討した方が良いだろう。


世の中には一定数、どうしようもないほどの非常識で言葉は通じても話は通じない、違う世界に住んでいる人達がいると思い、冷静にかつ毅然に対処する事が求められる。


関連項目

2ちゃんねる 荒らし ネット弁慶 ネットイナゴ モラルハザード エナジーバンパイア


関連リンク

2ちゃんねらーは何故嫌われるのか その問題点

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