概要
哺乳綱食肉目イタチ科カワウソ亜科に属する小型~中型の哺乳類の総称。漢字では「川獺」と表記する。
海辺や沼・湖・流れの緩やかな川に棲息し、泳ぐ事が巧み。ほとんどの種が家族単位の集団で生活する。
最大種は海棲のラッコで、体長130cm、体重45kgに達する。
南米に生息するオオカワウソは中型犬程の体躯を持ち、気性は非常に荒い。彼らはジャガーを脅して獲物を分捕り、ピラニアを常食とし、時に小型のワニをも喰らう。
近年コツメカワウソを中心として水族館・動物園のアイドルとして頭角を現しているが、その一方で毛皮を狙った狩猟・ペット目的の密猟および密輸、水質汚染や開発の為世界各地で個体数が激減している。
これはコツメのみならず、カワウソ全般が直面している問題である。
妖怪・河童のモデルと言う説もある。また、カワウソ自身が人を化かすという伝承もある。
種類
- ツメナシカワウソ属…サハラ以南のアフリカ、インド、東南アジア
- ラッコ属…北太平洋沿岸
- ノドブチカワウソ属…サハラ以南のアフリカ
ノドブチカワウソ
- カナダカワウソ属…南北アメリカ
カナダカワウソ ミナミウミカワウソ
オナガカワウソ チリカワウソ
- カワウソ属…ユーラシア大陸、サハラ以北のアフリカ
ユーラシアカワウソ スマトラカワウソ
(ニホンカワウソはユーラシアカワウソの亜種。)
- ビロードカワウソ属…インド
ビロードカワウソ
- オオカワウソ属…南アメリカ
獺祭
キャラクターの名前はそっちで。
カワウソが、捕らえた魚を川岸に並べる習性から、「先祖をまつっている」と解釈され、「獺祭魚」という語が生まれた。
「礼記」に「獺魚を祭りて然る後虞人澤梁に入り」とある。
晩唐の政治家、詩人である李商隠は作中に豊富な典故を引いたが、その詩作の際に多くの参考書を周囲に並べるように置いた。上記の比喩から、自ら獺祭魚・獺祭と号した。またそれ以降、その様を指して用いられるようになった。
正岡子規は自らを獺祭書屋主人と称した。子規の命日である9月19日を獺祭忌と呼ぶこともある。
山口県の酒の方は、実写版『キューティーハニー』で、秋夏子が好きな「山口の地酒」として、あと新世紀エヴァンゲリヲンで、葛城ミサトの好物として登場している。
関連イラスト
完全に一致。>オードリー若林