星も動かしたサイコフレームよ、この俺を吸い尽くして奴らに裁きをっ!
カタログスペック
全高 | 116.0m |
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本体重量 | 153.8t |
全備重量 | 324.3t |
装甲材質 | ガンダリウム合金 |
ジェネレーター出力 | 35,660kw〜計測不能 |
スラスター総推力 | 28,827,500kg〜計測不能 |
概要
ラプラス事変の終結後、地球連邦軍が『袖付き』から接収していたハルユニット(ネオ・ジオング)の予備パーツを、ミシェル・ルオが彼女独自の思惑をもってルオ商会の資金力と政治的影響力を行使して入手。更に秘密裏にジオン共和国の極右集団へと横流しし、共和国の一部派閥において完成させられた巨大モビルアーマー。もう一人の黒幕とも言えるモナハン・バハロ共和国外務大臣――“政治屋”でしかない小さな男――曰く「なくして惜しいものでもない」サイコマシーン。
既述の通り、ハルユニットの予備パーツで建造されているため、カラーリングも含めて多少の相違はあるものの、ネオ・ジオングの同一機である。よって型式番号も同一のNZ-999とされている。
基礎設計はフル・フロンタルが行ったものの、建造はアナハイム・エレクトロニクス社のため、同社の規格に沿っているようで、ナラティブガンダム等の同世代機ならばドッキング可能である。
しかしながら、L5宙域に構築されたサイド6(旧サイド4)のヘリウム3備蓄基地では、ジオン共和国所属・ゾルタン・アッカネン大尉の駆るシナンジュ・スタインをコアに据えた『本来の仕様』が、多大な破壊をもたらした。
ネオ・ジオングとの仕様の相違
肩部ウェポンべイの前面ハッチはオミットされ、新たに赤い塗装の施されたフレームが正面に追加。
また、腹部構造の単純化によりハルユニットの『ボディ』が短縮され、その分ドッキング・モビルスーツのカバー装甲位置が下がっているという差異がある。これにより、ネオ・ジオングではシナンジュの胸部以上しか露出していなかったのに対し、Ⅱではスタインの腰から上が開放されてしまっている(本体防御の観点からすると改悪仕様)。
武装面では、マニピュレーターのみに搭載されていた有線式誘導機能が腕部分に追加されている。
武装
ハルユニット固定武装
有線式大型ファンネル・ビット×30
肩部大型メガ粒子砲×6
腰部Iフィールド・ジェネレーター×4
大口径ハイメガ粒子砲×1
サイコシャード発生器×8
肩部ウェポンベイ格納武装
ハイ・ビームライフル×2
ロケット・バズーカ×2
ビームアックス
シナンジュ・スタイン武装
ドッキングしたシナンジュ・スタイン本体が内蔵・搭載している武装群。
シールド(裏面にランチャーをマウント)は、シナンジュ・スタインの背部ラッチに懸架した状態で、ハルユニットとドッキングしている。
60mmバルカン砲
頭部に二基を搭載。
ビームサーベル
腕部に一基ずつ、計二基を格納装備。
グレネードランチャー
シールド
劇中での活躍
エリク・ユーゴの乗るギラ・ズールに護衛されながらゾルタンが指揮する部隊の母艦である改造チベ級「グルトップ」に運び込まれると、サイド6の学園都市「メーティス」での戦闘でゾルタンの要請に呼応し、グルトップ下部に設営された牽引用のケージから4本のアームユニットでコンテナを押しひしぎながら出撃。
コロニーへ侵入中、NT-Dを発動させたナラティブガンダムB装備の放ったサイコウェーブに引き寄せながら合体を行い、ナラティブを体内に取り込む。
ナラティブのパイロットであるヨナ・バシュタの憎しみにのまま五指の砲門からビームを発射しコロニーを破壊しつくそうとしたが、ユニコーンガンダム3号機フェネクスに、右アームユニットへと触れられると突如合体を解除し、ナラティブを吐き出すと発射されたビームは全て収束しコロニー破壊は未遂に終わった。
その後は制御システムが復旧し、シナンジュ・スタインに先導されグルトップへ帰投した。
このメーティスで起こした事件の報告をエリクから受けたモナハン・バハロ外務大臣は、Ⅱネオ・ジオングを『不死鳥狩り』の切り札にすることを断念し、ジオン共和国の関与が表沙汰になる前に事態終息の為、連邦軍艦隊にグルトップをⅡネオ・ジオング諸共沈めさせ、証拠を隠滅することを決意した。
この直後にエリクはゾルタンに殺害され、部隊はゾルタンが掌握した上で逃亡を図るが、ヘリウム3貯蔵施設宙域にてモナハンが差し向けたゼネラル・レビルを旗艦とする連邦軍艦隊と交戦。
Ⅱネオ・ジオングでゾルタンは迎撃に出て、持ち前の搭載火力と、サイコ・フィールドを活用したヘリウム3タンクの遠投や、内部に貯蔵されているヘリウム3を臨界状態にして爆破するなどの超常現象を以って、艦隊を殲滅するものの、グルトップは撃沈される。
このヘリウム3貯蔵施設宙域での戦闘に、その存在を感じ取って現れたフェネクス、ダマスカスから出撃したナラティブガンダムC装備と交戦。
激闘の末、フェネクスのビームトンファーによってハルユニットをサイコシャードごと両断されたゾルタンは、シナンジュ・スタインをパージさせ、ビームアックスでの近接戦を仕掛ける。しかし、フェネクスのトンファーによってコクピットを貫かれ、ゾルタンの肉体は蒸発したのだった。
だがゾルタンの今際の際の怨念はなお、強力なサイコフィールドを発生させて備蓄基地のヘリウム3を臨界爆破させようとしたが、それもフェネクスの翼状のサイコ・フィールドに包まれ、ヘリウム3は反応が沈静化、爆発が生じることはなかった。
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