概要
CV:中田じょうじ
『テラフォーマーズ』全編を通じて登場するテラフォーマーの幹部格。稀に生まれるスキンヘッド型(後述)の第1号であり、テラフォーマー(以下ゴキ)達を支配する存在。性別不明。
「祈る者<インヴォーカー>」の呼称は第3部で蛭間一郎が付けた仮称。
他のハゲゴキとの区別は額の模様が「・|・」であること。
2599年__第1部終盤にて、バグズ2号内で孵化した卵から出現。生まれついてエメラルドゴキブリバチの毒の耐性を会得し、ヴィクトリア・ウッドの両足をへし折り、外にいたゴキを招集。総攻撃で火星を脱出しようとしていたバグズ2号を墜落させ、ウッドを殺害し蛭間を気絶させる。秋田奈々緒の死体を盗み出そうとしたが、小町小吉と戦いになり、大激戦の末に渾身の一撃を受けて窓から突き落とされる。
しかし絶命には至らず、バグズ2号クルーの死体を流用してバグズ手術を行い、仲間たちに改造を施した。
それから5年が経過した2604年、バグズ手術を受けた仲間たちを引き連れ、「祈る者」はバグズ1号を改造し地球に飛来。アメリカ軍の迎撃を受けて撃墜されるも、クモイトカイコガ型の繭に籠っていた「祈る者」一派は五体満足で地球に辿り着き、密かに子孫を増やしつつ地球に隠れ住んでいた。
第2部終盤の2620年になると、北海道沿岸を根城にして暗躍し、着々と「地球侵略」の計画を練っていた。
第3部、2062年には中国軍上層部やニュートン一族と結託、攫った人々を使い人体実験やら強制交配やらといった非道な行為を行っており、そのことを知った一警護の怒りを買った。祈る者は他の「ニンゲン、キライ、コロス」くらいしか考えていない他のゴキとは異なり、「殺害するよりもっと『悪い』行為」であることを認識したうえでこのような行動に出ているらしい。
「祈る者」の名も、何か崇拝の対象を持つかのような動作を行っていたことから付けられた。
一度は草間朝太郎の襲撃を受けて重傷を負うも、右腕に小吉のそれと同じオオスズメバチの腹部を模した巨大な腕(中国が小吉共々火星で回収した「小吉の(切断された)左腕」その物。なので「逆J・ガイル」状態になっている)を宿して復活。マスコミの前に姿を現し、カギとなる蛭間一郎&膝丸燈の写真を提示した(ただし、先述の戦闘の前に事前収録した画像)。続いて京都にて中国総書記・劉との歴史的対談に出席し、カメラの眼前で劉を殺害。イワンにより捕獲され、神経節を破壊されて絶命。死体はロシア軍によって研究資料にされた。
…かに見えたが、神経節を細かく分配する手術を行っていたため蘇生し、もぎ取られた首までも奪還、ロシア大統領のスミレスを殺害して逃走を果たした。
スキンヘッド型
ゴキの中で極めて少ない確率で生まれる特異体質。幼体を経ずにいきなり成体で誕生する、頭部の髪のような部位が無いゴキのこと。
通常のゴキに比べて知能が高く、格闘技術も優れている。一種のカリスマ性を有しているようで、他のゴキたちを従えている。
作中での大まかな格付けは
- スキンヘッド型(王様、法皇)
- 力士型、バグズ手術・MO手術型(部隊長クラス)
- 一般のゴキ
の順らしい。(ただ、一般ゴキが額に祈る者の紋様を模した化粧をして、一時的に部隊長クラスを統率していたこともあった)
以下は額の紋様によるもの。
|・|型
バグズ2号で生まれた、祈る者の双子の兄弟。
張明明を殺害、ティンに致命傷を与えた。一郎の怪力で首を折られた後も暴走を続けたが、ティンに左腕を切り落とされ、神経節に一郎の銃撃を受けて死亡。
\・|・/型
右目が斜視。祈る者が発った後、火星のゴキを指揮していたカリスマ性の高い「王」。独自に文字を開発するなど発想力・計算力共に高く、アネックス1号を撃墜したのもこいつの差し金。※この「文字」は地球に侵入、繁殖した祈る者一派も用いている為、祈る者と一時期共存していたものと思われる(祈る者の「弟子」か?)。
ドイツ班を力士型3匹と共に襲撃し、アドルフ・ラインハルトを撃破するも、彼の体に爆弾が内蔵されていることを知り、すぐさま逃げようとしたが爆発に巻き込まれ絶命する。
彼が死んだことにより、一時的に指揮系統に乱れが発生した。
||・||型
アネックス1号が火星に到着した後で生まれたハゲゴキ。トーガのような服を着てピアスをしている。誕生の際に紅の細菌への耐性を得た。
イザベラ・R・レオン専用武器「カルナバル・ド・パリス」を使いこなす。
火星脱出を敢行したアネックス1号クルーを焼夷弾で攻撃し全滅させようとするも、彼らの総攻撃を受けて撃破される。
・型
誕生時期は不明。ハリネズミ型の物と似た毛皮を着用し、石のパイプをふかしている。
新たにMO手術を施した一団を引き連れて小吉、アシモフ、劉の3名を襲撃し、小吉を捕獲する。