概要
バグズ2号副艦長の髪を二つ結びにした女性。
手術ベースは華蟷螂で、鎌状に変化させた両腕による斬撃を得意とする。その威力は一撃でテラフォーマーを両断するほど。
元はアメリカが独占しているバグズ手術の技術を盗むため潜入したスパイであった。発覚し捕らえられた後は、中国との取引で被験体となる。
バグズ1号に待ち伏せしていた10数匹のテラフォーマーとの交戦には生還するものの、新たに誕生したスキンヘッドの進化型テラフォーマーの反撃によって右腕を切断され、訳も分からぬまま奪取された鎌腕で首を刎ね飛ばされ即死。
その後、鎌腕はティンがスキンヘッドゴキをぶった切るのに使った。
元は上海で暮らしていたが、親に見捨てられて最貧困地域に暮らす親戚の変態男に売り飛ばされ、売春らしきものを強要されていた。アネックス1号第四班班長の劉翊武とは幼馴染で、中国軍(劉の異母兄も一幕噛んでいたらしい)が人為的に発生させた公害により破壊されたゴーストタウンで泥を啜り生き延びてきた。
それ故に上昇志向と諦めない心は強く、劉にもその意思は(主に悪い方向で)受け継がれている。
実写映画版では彼女を基にした「大張美奈」(演:小池栄子)が登場する。元カレのせいで計画に参加する羽目になってしまった過去を持つ。また、普段の髪形は原作と異なるが、変態時には原作と同じような髪型に変化する。
関連イラスト
関連タグ
テラフォーマーズ カマキリ テラフォーマー スパイ ミンミン副艦長
以下、ネタバレ注意
第2部の主人公膝丸燈は本来ミノムシの能力者であるが、火星脱出作戦終盤にテラフォーマーの軍勢、そして裏切った九頭龍との戦いでミッシェルさんが窮地に追い込まれたことでMO手術の真価が暴走する。
そこに現れたのは、張同様に両腕が巨大なカマキリとなった姿であった。
本来、燈の持つミノムシの力は糸自体は強力でも10mしか伸ばすことができない。しかし燈はクモイトカイコガの持つ「長い糸を出す力」により、人知を超えた長さの糸を生成することが可能となった。
そして出現したこの力により、無数の鎌を生成するという張を超えた蟷螂の力の特性を得ることとなる。
元々ザ・セカンドと呼ばれる通り燈は生来の遺伝子寛容臓(モザイクオーガン)保有者であり、激情や甚大なダメージを負う際には人間離れした姿が発現していた。当然それは、彼をU-NASAが発見し、ミノムシのMO手術を受けさせる前から発動していたのである(2巻のブライアンチャオミー戦など)。
このような状況から鑑みて、試験管ベビーとして生まれてすぐに捨てられた燈は、張の遺伝子によりつくられたホムンクルスであるという仮説が立てられた(劉はそれに気づいてしまったため、情が移ってしまい軍に引き渡しモルモットにされる前に死なせてやろうと考えるに至った)のである。そもそも「燈」の名も、捨てられたときに「この子はLight、人類のあかりである」と書かれていた事が由来であり、張明明の「明」の字も加えられていると推察される。
従って、クモイトカイコガの能力である秋田奈々緒の遺伝子はMO手術の際に取り込まれていることとなった。
(※ギャグ漫画『今日のテラフォーマーズはお休みです。』では燈がシンデレラの夢を見た際に、意地悪な義父が劉、亡き実母が張という配役だったのもこれが原因)
では父親は誰なのか、という議論になるが、その答えは…。