概要
『ポケモン』シリーズと『不思議のダンジョン』シリーズのコラボ作品。
1作目の『赤・青の救助隊』から始まり、現在までに(バージョン違いを1つにまとめて)6作品あるが、ポケモンとなった主人公がパートナーと協力して冒険するという流れは共通している。
『救助隊』・『探検隊』・『超』では、主人公がどのポケモンになるかが開幕の心理テストで決定される。
(ただし『超』では心理テスト後、改めて自分で選びなおすことも可能)
ポケモン本編とは違う作風の、感動に満ち溢れたストーリーとそれを引き立てる演出及びBGMの相乗効果により目からハイドロポンプ状態になったプレイヤーは多い。
3作目の『冒険団』を除き、「気が付くとなぜかポケモンになってしまった元人間の主人公が、ポケモン達だけの世界でパートナーと共に壮大な冒険に出かける」という共通の流れになっている。
ただし主人公やパートナーに待ち受けるストーリー展開はそれぞれの作品で大きく異なる。
- 『救助隊シリーズ』は自然変動から、恐竜絶滅の原因にもなった隕石に立ち向かうストーリー。
- 『探検隊シリーズ』は時が壊れはじめ、神の暴走を止めるために奮闘するストーリー。
- 『冒険団シリーズ』はおだやかな世界線で色々な事が起き、それを解決する緩いストーリー(シリーズ中では異色作)。
- 『マグナゲート』は希望が見えず、鬱屈した今の現代社会のような世界線で未来・希望を仲間と共に紡ぐストーリー。
- 『超不思議のダンジョン』は古代に封印された魔物が復活。それを倒すために奮闘するストーリーとなっている。
シリーズ全作通してポケモンだけが登場する世界観であり、基本的に人間は一切登場しない(マグナゲートや超不思議のダンジョンの言葉を借りれば“おとぎ話にしか出てこない生き物”)。
そのため「ポケモン達が言葉を話す」「ポケモン達が町や村で暮らしており、普通の人間社会のように仕事をしていたり店を営んでいる」といった本家には無い特徴もある。
似通った世界観は外伝作品『ポケパークシリーズ』があるものの、あちらは多少人間の存在がほのめかされている点が異なる。
ゲームシステム
ほとんどのポケモン不思議のダンジョンシリーズに共通するシステムを記載。
※各作品別のオリジナルシステムはその作品の記事を参照。
ダンジョン冒険
- 不思議のダンジョン
主人公達が冒険することになる不思議の地で、入るたびに姿が変わる。
そのため、同じダンジョンでも道や部屋の数、道具の種類等は決まっていない。
※難易度の調整はある程度されている。
また、本編クリア後に現れる不思議のダンジョンの中には「道具の持ち込み禁止」や「レベル1からスタート」など厳しい条件で攻略するダンジョンもある。
- ターン制
ダンジョン内の行動は全てターン制であり、「自分が行動する→相手が行動する→自分が行動する→相手が行動する…」という行動が繰り替えされる。
技を繰り出すことはもちろん、歩くことや道具を使うことにもターンを使う。
『超』を除きポケモンの素早さによってターンの数は異なる。
モンスターハウスで敵がこうそくいどうを使い、こちらを殺しにかかるのは恒例行事。
プテラは倍速になった!
ポリゴンZは倍速になった!
ドータクンは倍速になった!
プテラはこうそくいどう(略
- ポケモン勝負
不思議のダンジョンでの敵ポケモンとのポケモン勝負は必ずしも1対1というわけではない。
そのため、1体のポケモンが大勢のポケモンに囲まれてリンチ状態にされることもある。
また、「ぎんいろのかぜ」や「おいかぜ」等の一部技は原作のポケモンシリーズとは微妙に効果が異なる。
ピカチュウに50ダメージ!
レディバは倍速になった! 攻撃、防御、特功、特防が上がった!
イーブイに50ダメージ!
レディバは三倍速になった! 攻撃、防御(略
リオルに50ダメージ!
レディバは四倍速(略
レディバはぎんいろのかぜ(略
- モンスターハウス
不思議のダンジョンシリーズの皆のトラウマ。
モンスターハウスに踏み込むと突然大量のポケモンが現れ、こんにちは、死ね!と言わんばかりにフルボッコにしてくる。
一体一体を倒していてはキリがないため、不思議玉を使用するか速やかに次の階に行くことをオススメする。
ちなみにこの状態の時にポケダン名物(ポケダンの記事を参照)が起こると生存確率がかなり下がる。
- 天候
ダンジョンによってはフロアによって天候が変わることがある。
天候の効果及び影響は通常のポケモンシリーズと同じ。
フロアが変わると天候も変わる。
例)砂嵐→晴れ
- 階段
次のフロアに行くには階段を使う必要がある。
- ボス
ダンジョンの最上階及び最下層にはボスが待ち構えていることがある。
なかなか強いため、準備を怠らないようにしよう。
冒険の準備
これらの厳しい条件のダンジョンをクリアするためには街でしっかり準備をしておく必要がある。
- どうぐや
ポケダンではカクレオン商店・専門店。
きのみやたね、たまなどのアイテムを買うことが出来るお店。
買い物には通貨「ポケ」が必要。
活動拠点は勿論、ダンジョン内にも店を構えている。
不思議のダンジョン名物の泥棒も出来るが、店主は嫌な顔1つ見せず、仲間の店員達とダンジョン外までお見送りしてくれる商人の鑑である。
- ぎんこう
ポケダンでは(担当のポケモン名)ぎんこう。
ポケを預かってくれる施設。
『救助隊』、『時・闇の探検隊』、『超』では、ダンジョンで力尽きた場合にはポケが全額没収される(『空の探検隊』、『マグナゲート』は半額没収)ため、必ず預けることをオススメする。
『マグナゲート』以降はあずかりボックスの導入により廃業。
- れんけつや
ポケダンでは(担当のポケモン名)れんけつてん。
わざの連結を行ってくれる店。
れんけつを行うと連結したどちらかの技のPPが尽きるまでは連続で攻撃が出来るようになる。
『マグナゲート』以降はシステムが一新され事業変更、わざの思い出し専門店になる。
- たからばこや
ポケダンでは
探検隊:ネイティオかんていじょ。
マグナゲート:ハコわりや
超:クレッフィのカギあけてん
探検隊シリーズから登場した恒例のお店。ダンジョンから持ち帰った宝箱の中身を調べてくれる。
『探検隊』、『超』はまだしも、『マグナゲート』はラムパルドの石頭で物理的に叩き壊すという雑な仕様だったりするが……。
- どうじょう
ポケダンでは
救助隊・探検隊:(担当のポケモン名)どうじょう
マグナゲート:(タイプ名)どうじょう
レベルを上げるための道場。
タイプ別に部屋が別れているため、相性の勉強にもなる。
- 編成所(救助隊ではともだちエリア)
ダンジョンに連れて行く仲間を選ぶ施設。
ダンジョンによって臨機応変に編成しよう。
- そうこ
ポケダンではガルーラのそうこ。
かばんに入りきれない道具を預かる倉庫。力尽きても道具がなくならない。
『探検隊』以外はその道具を999個預けられる。
『探検隊』はは倉庫の預かり上限になるまで何でも預けられる(飛び道具はまとめて99個まで1つの道具扱い)。
倉庫の預かり上限は探検隊ランクにより変わる(最大1000個)。
こちらもマグナゲート以降は、あずかりボックス導入により廃業。
その他
- 依頼
普通にダンジョンをクリアすることも出来るが、依頼掲示板の依頼をこなすことによってイベントが起きたりランクが上がることがある。
また、道具やポケをもらえることもある。
『マグナゲート』以外は対象のダンジョンで複数の依頼をこなせる。
『マグナゲート』は対象のダンジョンにつき1つの依頼しかこなせない。
- ランク
恒例のシステムで、ゲーム内の階級のようなものである。
依頼をクリアすることによってポイントが貯まり、ランクアップをすることがある。
また、ランクが上がるとより難しい依頼をこなすことが出来るようになる。
対照表
救助隊 | ノーマル | ブロンズ | シルバー | ゴールド | プラチナ | ダイヤモンド | ルカリオ | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
探検隊 | ノーマル | ブロンズ | シルバー | ゴールド | ダイヤモンド | ウルトラ | スーパー | ハイパー | マスター | マスター☆(空) | マスター☆☆(空) | マスター☆☆☆(空) | ギルドマスター(空) |
冒険団 | ノーマル | ブロンズ | シルバー | ゴールド | プラチナ | ダイヤモンド | スーパー | ハイパー | マスター | ロイヤル | ヤドキングにんてい | ||
マグナゲート | ノーマル | ブロンズ | シルバー | ゴールド | プラチナ | ダイヤモンド | スーパー | ハイパー | マスター | ロイヤル | パーフェクト | ||
超 | ルーキー | ノーマル | ブロンズ | シルバー | ゴールド | プラチナ | ダイヤ | エリート | ウルトラ | ハイパー | マスター | グレートマスター | |
救助隊DX | ルーキー | ノーマル | ブロンズ | シルバー | ゴールド | プラチナ | ダイヤモンド | エリート | ウルトラ | ハイパー | マスター | グレートマスター |
- ポケ
ポケダン世界に登場するお金。ダンジョンで拾ったり、依頼の報酬でもらえる。
ポケは「ぎんこう」(調査団まで)、「あずかりボックス」(マグナゲート以降)に預けることが出来る。
- 道具
冒険の手助けをするアイテムのこと。どうぐばこまたはかばんの上限までダンジョン内に持ち込むことが出来る。※一部例外あり
- 救助依頼メール
ダンジョン内で力尽きた時、通信機能を使って救助依頼メールを出すことが出来る。
救助依頼を承諾したチームから助けられたら拾ったものを失わずに済む。
- 仲間
ダンジョンを冒険して何回か敵と戦っていると友情が芽生えて仲間になりたがることがある。一部シリーズを除くと伝説も例外ではない。
『超』はシステムが異なるため当該項目参照の事。
- かしこさ
『探検隊』シリーズまでは、ポケモンにはかしこさというものがある。
このかしこさが高い程様々な作戦を設定することが出来る。
『マグナゲート』はチームスキル、『超』はリングルとラピス、『救助隊DX』はすごわざに代替され廃止。
- 進化
本編クリア後、一定の条件を満たすとポケモンを進化させるための場所が現れる。
その場所で進化条件を満たしているポケモンのみが進化出来る。
※『冒険団』と『マグナゲート』は少し異なるため、該当記事参照。
- おなか
空腹の目安。歩いたり戦うなどの行動によって、おなかが少しずつ減っていく。
数字が0になって空腹状態になると体力が次第に減っていくため、りんごやセカイイチなどの食べ物で回復しよう。
『マグナゲート』ではエンディング後限定。
- バッジ
作品によって呼び方は異なるが、このバッジの効果によってポケモンを救出したり、他にも様々な恩恵を受けることが出来る。
シリーズ一覧
第1シリーズ
- 第三世代がベースになっている
- 2種のハードで発売されたが内容はほぼ同等
タイトル | 発売日 | ハード |
---|---|---|
赤の救助隊 | 2005年11月17日 | ゲームボーイアドバンス |
青の救助隊 | 2005年11月17日 | ニンテンドーDS |
第2シリーズ
- 第四世代がベースになっている
- 『空の探検隊』は『時・闇の探検隊』に追加エピソード等を加えたマイナーチェンジ板
第3シリーズ
- 『探検隊』と同じく第四世代がベースになっている
- シリーズ唯一の据え置き機作品で、ストーリーも他とは大きく異なる異色作
- このシリーズからドット絵ではなく3DCGモデルになっている
第4シリーズ
- 第五世代がベースになっている
- 残念ながら登場ポケモンは大幅に限定されてしまった
- 地味に他シリーズとロゴも異なる(思の字の中に?マークが入っていない)
タイトル | 発売日 | ハード |
---|---|---|
マグナゲートと∞迷宮 | 2012年11月23日 | ニンテンドー3DS |
第5シリーズ
- 第六世代がベースになっている
- ポケダンシリーズ集大成を謳いファンサービスや全ポケモンが登場する仕様が復活している
タイトル | 発売日 | ハード |
---|---|---|
ポケモン超不思議のダンジョン | 2015年9月17日 | ニンテンドー3DS |
第6シリーズ
- 第七世代がベースになっている
- 救助隊のリメイク作品だが準新作と言ってもいい
タイトル | 発売日 | ハード |
---|---|---|
救助隊DX | 2020年3月6日 | Nintendo Switch |
余談
このポケモンゲームでは大抵の場合、本編では活躍させにくいポケモン達が凶悪なポケモンと化している事が多い。
連続技やぎんいろのかぜを持ったポケモン等はそれが顕著であり、このような凶悪性能にされている理由としてはやはり本編での不遇っぷりを解消させるための一種の救済措置ではないかと思われる。
特にこいつなんかはポケモン関連の掲示板で弱さが語られると、高確率でポケダンに於ける性能のことが引き合いに出される。
関連イラスト
関連タグ
共通 | ポケモン ポケモンシリーズ一覧 ポケダン※ポケダン名物の記載もあり。 |
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シリーズ | 赤・青の救助隊 時・闇の探検隊 空の探検隊 冒険団シリーズ マグナゲートと∞迷宮 ポケモン超不思議のダンジョン |
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