「お前ら、ありがとよ…。今度生まれるときは…人間の…料理人に…なぁ…」
演:諏訪太郎
概要
木炭のような姿をしたオルグ魔人で、2本の角と七輪の網を模した顔が特徴。発光部分は実際に燃焼しているようで、暑がって団扇であおいだ際は逆に空気を取り込んで余計熱くなり慌てた。
生まれは回想の描写からして戦時中と推測され、邪気が炭を模して誕生したと思われる(ガオレンジャーには最初石炭と思われ、レッドに「石炭オルグ」と呼ばれた際は「炭火焼オルグだ!」とキレて訂正した)。
邪気から生まれた存在だったため、かつては通常のオルグ同様衝動のまま人間を襲っていたが、自分の攻撃でたまたま焼けた芋を兄妹が美味しそうに頬張る姿を見て、「自分の力が誰かの役に立てる」と感じて悪事から足を洗う。
普段は人間に姿を変え(他者の姿を複製するコピーオルグを除き、唯一人間への擬態能力を有しているオルグ魔人でもある)、焼き鳥屋のおやじ・文左衛門(ぶんざえもん)と名乗って屋台で焼き鳥をふるまってお客を喜ばせることを生き甲斐としている。
自分の出した焼き鳥を粗末にする人間には容赦がない。
炎や炭を操る能力を持ち、火炎放射・「うなぎ炎上かば焼き攻撃」や高熱の炭を大量に飛ばす「炭弾ミサイル」、高速回転しながら高熱の炭を無数に放出する「微塵隠れ」を得意技とする。
劇中での活躍
自身の焼き鳥を粗末にした客をとっちめようと本来の姿に戻って追いかけ回していたところ、ガオレンジャーと遭遇するも人間と対立しようという気まではないので逃走。その後気付かれなかったのをいいことにガオレンジャーに対しても焼き鳥をふるまい、更に海が野菜の串に手を付けないことに腹を立て同じ轍を踏むところだったが、図らずも草太郎が間をとりなしたことで機嫌を直し、彼を気に入る。その後再度追い回された際に「微塵隠れ」で姿を晦ますが、放った炭の質からブラックに正体がバレてしまうも、事情を聴いた彼のとりなしでガオレンジャーたちと和解し、逃してもらった。
しかし、腹を空かした風太郎に焼き鳥をふるまったところ、ラセツの命令で料理人を探していたヤバツエコンビに焼き鳥を粗末にされ、怒り狂って怪人体に戻ったところ、ツエツエに怒りの感情をつけ込まれて狂暴化されるが、イエロー・ブラックの説得で我に返る。二人に慰められて立ち直ろうとしたがラセツに処刑され、上記の台詞を言い遺し事切れてしまう。
直後オルグシードによって巨大化させられ、自我を消されて暴れてしまい、彼をこれ以上苦しめてはいけないと考えたブラックとイエローの先導の元、ガオイカロスの『イカロスダイナマイト』で邪気を払われ、消滅する。
その後、文左衛門に似たおでん屋のおやじが店を構えていた。
死んだオルグは鬼霊界に落とされるはずだが…、邪気を払われた事で正気を取り戻した、もしくは風太郎と深く関わるある精霊王の関与があったのかもしれない。
余談
彼の人間の中で生きていこうとする思いが踏みにじられたのをオルグそのものに忌避的感情を抱き、分かりあおうとするのは不可能と断じていた岳ですら粛清したラセツを絶対に許さないと怒りを露わにした。
また、彼を凶暴化および巨大化させて暴れさせたツエツエもQuest42・43にて因果応報と言える凄惨な形で報いを受けることとなるのだった…。
1週間後、演じる諏訪氏は仮面ライダーアギトでラーメン屋のおやじとして出演し、二年後の爆竜戦隊アバレンジャーではカレー屋『恐竜や』の常連客横田として出演した。
関連タグ
百獣戦隊ガオレンジャー オルグ(百獣戦隊ガオレンジャー) 火属性
ドライヤージゲン:『鳥人戦隊ジェットマン』に登場する、熱に関する自身の能力が偶然人間の役に立ったことから、特技を生かせる職場で暮らすことになった戦隊怪人の先輩。こちらは創造主を見限り組織を抜け、生き延びている。
オボログルマ(カクレンジャー):『忍者戦隊カクレンジャー』に登場する、人間社会で商売をしていたところ、マナーの悪い客に怒って暴れた戦隊怪人の先輩。
戦隊メンバーと心を通わせた怪人の変遷
爆弾製造犯D.D.ラデス/マッドレーサー・バロン→炭火焼オルグ/クリスマスオルグ→ヤツデンワニ