「毒はやがて お前から全てを奪う」
「──これが 貴様への刑罰だ… 侵入者」
「24時間… 苦しみ… そして本物の 地獄へ堕ちろ」
プロフィール
本名 | マゼラン |
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CV | 星野充昭 |
肩書き | インペルダウン監獄署長→副署長(22年前は副署長) |
出身地 | 偉大なる航路 |
年齢 | 45歳→47歳 |
誕生日 | 10月9日(10←ド、 9←ク、ドクの実) |
星座 | てんびん座 |
身長 | 491cm |
血液型 | X型 |
好物 | 毒のスープ、フグの刺身【毒抜きなし】 |
主な部下 | サディちゃん、サルデス、ドミノ |
概要
世界政府付属機関である海底監獄インペルダウンの副署長を務める男。
2年前まではトップの監獄署長であったがルフィや黒ひげ海賊団による大量脱獄事件が発生したため、その責任を取って降格。
レベル6の囚人=政府すら存在を揉み消すレベルの大悪党さえ大量脱獄するという前代未聞の大事件を許してしまったことは、良くても懲戒免職、下手をすればマゼラン自身がインペルダウンに収監されかねない程の大失態だが、それにも関わらず降格で済んだのは、『インペルダウンの戦力として残って欲しい』と考える政府と、自責の念に苛まれるマゼランの間で交わされた妥協案で、マゼラン自身は自害もやむ無しと考えるほど思い詰めていた模様(センゴクは「そんなくだらないマネ絶対にさせるな」と憤慨していた)。
しかし、署員全員から慕われている人望と、これまでの実績の高さ、そして囚人に睨みを利かせる上で重要な役割を持っている事から思い止まるよう説得されたようで、現在も職員を続けている。
実際問題、大量脱獄の一件でインペルダウンは監獄としての強固さが揺らいでおり、戦力低下が著しく、マゼランに責任を問うことは得策ではなかった。また、仮にインペルダウン以外の政府の戦力として異動させるとしても、屋外で彼のドクドクの実の能力を使うのはあまりにも危険なので、降格という形でインペルダウンに残留させるのが最善だったと思われる。
戦闘能力
「おれには お前ら全員を この場で処刑する権限と その能力がある事を忘れるな………!!!」
全身から様々な毒を分泌する事ができる「毒人間」。
毒は気体、液体、ゲル、固体と様々な形状で産出でき、その威力も催涙ガスからインペルダウンを破壊する危険のあるものまで多種多様。さらに全身から毒液を流出させたり、溜息や唾液ですら猛毒であったりするため、生身では直接攻撃はおろか接近することすら困難。
ガスガスの実(自然系)を保有するシーザー・クラウンからは「あんなのと一緒にすんじゃねェ」と言われていたが、単身で黒ひげ海賊団を壊滅寸前まで追い詰めたり、インペルダウン編は『マゼランから如何に逃げるか』で話が進んでいたりと、その戦闘能力は破格と言っていいほどで、数ある超人系の中でも相当上位に位置する戦闘力と『対処の困難さ』を有する。
帽子についている角のような装飾は取り外しが可能で、手にはめたこれに自身が作り出した毒液を流し、相手に突き立てて毒を送り込む武器として用いる事がある。
また、「毒液」や「毒ガス」は牢屋の隙間を容易に突破してしまうので、例え格子が海楼石で作られた独房でもマゼランはその向こう側から対象を毒殺する事ができる。あまりに態度の悪い囚人は、過度でなければドクドクの能力と署長権限でその場で処刑する事が許されていた(副署長となった現在でも権限があるか否かは不明である)。
また、毒人間故に毒物を直接摂取しても命に別状はない体質になっており、むしろ味覚的には毒物が好物らしい(能力の効果か単に本人の好みかは不明)。
しかし完全には食べた毒を消化しきれずに下痢を起こし、長時間に渡ってトイレ(要するに屋根と壁付きのおまる)に籠るのが日課となっている。
また、長時間能力を行使し続けると能力の反動としてこれまた強烈な下痢に見舞われる。
その実力は元看守長のシリュウと共にインペルダウンの二枚看板として畏れられ、インペルダウンの並みいる猛者達を押さえつけられるのも彼あってこそ。
最大の弱点は前述した下痢によりトイレに籠る時間が一日の内、10時間と長く、その一方で睡眠はしっかりと8時間は取るため、実質的な活動時間が食事と休憩の時間を差し引いて4時間と短い点である。
マゼランは幼少期からこの能力を保持していたらしく、SBSで描かれた幼少時代のイラストでは、汗まで毒液なため花に水をやれず哀しむ姿が描かれていた。ワンピース歌舞伎でマゼラン役を演じた市川男女蔵も「マゼランは本当は優しい男で、花に水をやる度に毒を流してしまって泣く」と語っている。
技
毒竜(ヒドラ)
麻痺性の神経毒の塊で三つ首の竜を作りだし、自在に操る。
呑み込まれれば全身に激痛が走り、瞬く間に痺れて動けなくなり、やがては死に至る。
毒竜の本体の中を潜水するようにして高速で移動し、竜の口から飛び出す毒の道(ベノムロード)という移動技もある。
毒ガス弾(クロロボール)
ガムを噛むようにしながら口内で毒ガスの塊を作り、相手へ向けて勢いよく噴き出す。
火にくべると爆発を起こし、周囲に「催涙くしゃみガス」を撒き散らして相手の感覚を刺激する。
毒フグ
大きく息を吸い込んだ後、勢いよく毒液の塊を吐き出す。
着弾と同時に周囲に毒液が飛び散るため、見た目より大きく回避しないと完全には避けられない。
毒・雲(ドクグモ)
毒の吐息を吐き漏らし、周囲を霧状の毒ガスで包み込む。
巻き込まれると視覚や聴覚、運動能力などに深刻な影響を及ぼし、やがては全身の力を奪われ倒れ伏す。
毒の巨兵(ベノムデーモン)「地獄の審判」
毒液の塊でできたドクロの巨人を作り出し、マゼラン自身の動きと連動させるようにして操る。
生物はもちろん、無機物さえも汚染し侵蝕する(蝋の防毒性と鉄の強度を兼ね備え、ベノムデーモンが出てくるまでのマゼランの毒液をほぼ完全に防いでいたギャルディーノのドルドルの実による装備や防壁でさえ、この毒だけは防ぎきれず蝕まれた)凶悪な猛毒であり、毒に侵されたものに触れた者にも瞬く間に同様の毒が伝染する。あまりに強力かつ危険すぎる毒性であるため、インペルダウンそのものを破壊し兼ねない「禁じ手」。
アニメでは通常の毒が紫で表現されるのに対し、この毒は真紅で描かれていた。
性格
基本的に真面目な性格で、職務に対しても勤勉。しかし、前述した下痢の影響で毎日約10時間トイレ(本人曰く“閉ざされた場所”)に籠っている。その癖して毎日約8時間たっぷりと睡眠を取る。そして食事や休憩もしっかり取るので実質的な勤務時間は僅か4時間程。客人からは「それで所長が務まるのか?」と呆れ半分のツッコミを入れられていた。
毒舌家で、部下に面と向かって「ザマァみろバカな部下め」「おれには何という心ない部下がついてしまったのだ」と毒突いたりする(ただし、本心は信頼している模様)。また、スケベであり、美女に頼まれると本来目を向けるべき一大事も無視してしまうほど夢中になってしまう。
しかしながら頭は回る方で、広範囲にわたる暴動にハンニャバルを始めとする部下たちが慌てるなか、冷静に指示を出し、肩書きに恥じない手際を見せる場面もある。
明るく開けた場所よりも、暗く閉ざされた場所が好きという、監獄勤務向きの嗜好を持ち、彼の趣向のため、所長イスはまるで個室トイレのような狭苦しいものだった(しかもアニメ版ではトイレ兼用であることも明かされ、ハンニャバルから「えんがちょ~!」と突っ込まれてしまった)。
活躍
2年前はインペルダウン監獄署長として、同監獄に侵入してきたルフィをいとも簡単に瀕死に追いやったのを皮切りに、革命軍のイワンコフやイナズマ、そして黒ひげ海賊団までもをあっさり毒で撃破する大活躍を見せた。しかし、味方のシリュウ看守長の裏切りに遭ってしまい、彼の助けで回復した黒ひげ海賊団により瀕死の重傷を負わされた。
責任感の強い性格から自害を考えるほど心情的に追い込まれたようだが、戦力的にインペルダウンは彼なしには成り立たず、結果的に2年後は責任を取って署長職を部下のハンニャバルに譲り、副署長として活動している。
余談
マゼランと戦い、重複した毒から生き延びたルフィは毒類に対する極めて高い抵抗力を得るに至った。
ヒョウゾウ(毒種ヒョウモンダコの人魚)やシーザー・クラウン(ガス人間)による毒攻撃がほとんど通じなくなっている他、ウイルス兵器に根性で耐えたり、常人なら一口食えば即死に至る毒魚を躊躇なく口に運んだりしていた(そのせいで致死量の数千倍を摂取して死にかけることになったが)。
キングと外見的特徴が似ていることが指摘されているが同族なのかについては不明。
関連イラスト
関連タグ
メイプル(防振り)・・・毒を主体に戦うキャラクター。原理は違うが物理攻撃が殆ど効かない点も似ている。また「毒竜(ヒドラ)」という同名の必殺技を持つ。