「くれないの 舞い散る旅で 土となる 風は河波 私は渡し……っと」
概要
種族 | 死神 |
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登場作品 | 『花映塚』8面ボス・自機、『文花帖』LV10、『求聞史紀』キャラ解説、『緋想天』自機、『非想天則』自機、『三月精』2~4部ゲスト、『茨歌仙』準レギュラー、『文果真報』コラム、『酔蝶華』11-12話 |
二つ名 | 三途の水先案内人(花・求史・茨・三)、江戸っ子気質な死神(文)、 川霧の水先案内人(緋)、拓落失路の死神(茨)、死神・イン・ジ・アフタヌーン(酔) |
能力 | 距離を操る程度の能力] |
危険度 | 低 |
人間友好度 | 普通 |
主な活動場所 | 三途の川 |
テーマ曲 | 彼岸帰航 ~ Riverside View |
※ただし危険度や人間友好度等の評価は作中登場人物の稗田阿求による。
閻魔である四季映姫・ヤマザナドゥの部下で、死者の魂を彼岸へ運ぶ三途の川の船頭。
一人称はチルノ・お燐・クラウンピースと同じ「あたい」の印象が強いが、「私」を使う場合の方が多い。
主に幻想郷の死者を担当しており、船に乗せた魂との会話が仕事中の楽しみでもある。
サボり癖があり、上司の四季映姫・ヤマザナドゥに見つかってはよく怒られている。
サボっている間は幻想郷にいるらしく、その様子をよく目撃されている。
「死神の目」で相手の寿命を見ることができるようだが、自ら相手を殺して死に導くようなことはしない(死に導くのは専門の死神がいるらしい)。
四季映姫の部下であるからか、彼女のことを「四季様」(もしくは映姫様)と呼ぶ。彼女に怒られたときの「きゃん!」は有名。
作中では
『花映塚』では異常に集まった霊魂が幻想郷にあふれたが、相変わらずマイペースに仕事を進めていたため異変が長引き、そのため映姫にクビにされかかった。
『緋想天』では幽霊が消えていることに頭を悩ませる一方で、異常気象が各人の気質の現れだと気付くと暇潰しに見て回っている。
『三月精』では2部4話、3部6話、4部5話に登場、魂の輪廻のあり方を三月精らに語ったり、故あって「地蔵」の何たるかを霧雨魔理沙に説きつつ静かな気迫を見せるなど、その知識や経験に加えて彼女独特の貫録を見せた。博麗霊夢が地獄の四季映姫に話を聞きたいとした際には三途の河の渡しを買って出ており、その往来を請け負った。
『茨歌仙』では3話で初登場。後半は準レギュラーと言ってもいいくらい頻繁に登場する。折に触れて茨木華扇(茨華仙)の屋敷を訪れ、警告をしたり情報を伝えたり時には華扇の行いに感心したりと、二人の仲は様々な想いが織り交ぜられたものである様子。
『外來韋編』掲載の評では霊夢の弾幕や性格に一目置く様子を語っている。他者評としては映姫からサボり過ぎとして労働と余暇、余裕の在り方の何たるかを説かれている。
『文果真報』では「文々春新報」にコラムを寄稿し、自身の業務量低減の意味も兼ねた幻想郷の危険地帯の啓蒙啓発活動を行っている。同コラムでは死神業務についての実際や小町の死神ならではの気配察知の感性などが語られている。
種族
彼岸に住む種族で、地獄の運営を担っている。
その役目は大まかに三つあり、死者の魂を迎えに行き刈り取る係、死者の霊を船に乗せて三途の川を渡らせる係、そして地獄の雑務一切を請け負う事務係の三種である。小町は二番目の船頭であり、一般的に想像されるような本来の死神らしい仕事(一番目)はしない。
ちなみに船頭係の仕事は死神内でもあまり人気がないらしい。
ただし小町はこの仕事について「ただ船を漕いで三途の河を渡るだけのしがない船頭」(『三月精』)と謙遜する一方、「下っ端の仕事」と言われた際には「最もやりがいのある仕事」と即座に返すなど、自分の仕事に誇りを持っている様子を見せた(『茨歌仙』)。
小町はその死神の感性として、まだその生があるものの「なんとなく死にそうな奴」には独特の複合的な「気配」があるとしており、濃度のようなもので死に近づいている度合いを推し測ることができるとしている(『文果真報』)。
容姿
癖のある赤髪をトンボでツインテールにしており、赤い瞳をもつ。
服装は半袖(冬服は長袖)にロングスカートの着物のようなものを着用しており、腰巻をしている。
ちなみに公式巨乳などとよく呼ばれているが、これは原作者によって否定されており、公式イラストで胸が大きく見えるのはこの腰巻と着物によるものではないかと言われている。
身長はかなり高い方で、東方キャラでもトップクラス。
魂を刈り取る役職でもないのに大きな鎌を持っているのは、死神としての箔を付け、大鎌を持った死神を見た死者に「本当に死神っていたんだぁ」と喜んで貰うというサービスの一環である(割と好評)。
とは言うものの『緋想天』・『非想天則』では立派に武器として振り回している。
また『三月精』においてはからかいに、『茨歌仙』ではパフォーマンスに鎌を使っている。もちろんこの時は傷つけようという意図は全く無く、すぐにその刃を引いている。
性格
あっけからんとした江戸っ子気質。
陽気で話し好きなのだが、いつも喋れない幽霊を相手にしている所為か一方的に話すことが多く、しかも上司の映姫に影響されてか少々説教臭い。
ちなみに極度のサボり癖を有しており、隙を見ては仕事を放り出して幻想郷を散歩したり昼寝をしていたりしている。
そのことで映姫に何度もお灸を据えられているが一向に改める気がないようだ。
例えば『茨歌仙』でも折に触れて華扇の屋敷(茨華仙の屋敷)を訪れて華扇と時間を過ごしており、足しげく訪れる様子に華扇が小町のサボりを疑う一幕もある。一方で「巫女」のサボりは自身に似ていると苦言を呈したりなど、本人も判ったうえで一連の流れをジョークにしているかのような面もある(『外來韋編』、『文果真報』)。
また話し好きが転じてお節介になることも。
『三月精』では初登場時には韻の効いた意味深い句を詠むなど、風流な面もある。
ZUNによれば小町のキャラクター造形の基盤には同じく死神である「カロン」(ギリシャ神話の冥界の河の渡し。「カローン」とも)があり、これを東方風にアレンジしていって生まれたキャラクターが小町との事。
小町がもつ死神としての落第の一面とサボりに志向するメンタリティは「生きている奴らと付き合える」という長所にも繋がっている。
しかしこれは同時に「情に厚くていろいろなことができないタイプ」という一面にも結ばれているなど、死神にして人間味のある小町の姿は話しぶりなどの表面的なものだけではなく、小町本人の内面にも及んでいる(『外來韋編』)。
能力
「距離を操る程度の能力」
空間操作に類する能力で自身の居る地点と目的地との距離を自由に制御できる。
本来は乗せた死者の霊が現世で積んできた善行に応じて、三途の河の彼岸までの距離を変えることに使用されるが、普通の道などでも使用可能。
『緋想天』ではこれによる瞬間移動のような芸当もやってのけた。
『茨歌仙』では方術で複雑に隠された華扇邸までの道のりも容易く越えるなどの応用も行っている。
「道なんてあって無いようなもんさ」(『東方茨歌仙』より)
スペルカード
花映塚
- 投銭「宵越しの銭」
- 死神「ヒガンルトゥール」
文花帖
- 死歌「八重霧の渡し」
- 古雨「黄泉中有の旅の雨」
- 死価「プライス・オブ・ライフ」
緋想天
ストーリーモードCPU
- 霊符「古き地縛霊の目覚め」
- 死符「死者選別の鎌」
- 魂符「魂の遊戯」
自機
- 舟符「河の流れのように」
- 薄命「余命幾許も無し」
- 霊符「何処にでもいる浮遊霊」
- 死歌「八重霧の渡し」
- 換命「不惜身命、可惜身命」
- 恨符「未練がましい緊縛霊」
- 死符「死者選別の鎌」
- 地獄「無間の狭間」
非想天則
- 魂符「生魂流離の鎌」
二次創作
サボり魔キャラに磨きがかかる。また三途の河が活動場所のため、普段から他キャラクターと絡むことは少ない。
絡むときは大体サボっているか、幻想郷住民の寿命に関する創作のときである。
上司である四季映姫・ヤマザナドゥとのカップリングが多い。
映姫以外では設定に共通点が多い紅美鈴とのカップリングなどもある。
また、やはり巨乳設定であることが多い。
良くも悪くも大らかなお姉さんキャラとして親しまれているようで、これが強い時は上司の保護者を兼ねている場合もある。
関連イラスト
関連タグ
東方緋想天 東方非想天則 四季映姫・ヤマザナドゥ 是非曲直庁
イラスト・二次創作関連
こまちち(魂を揺さぶる乳、四季映姫ヤマザナドゥ怒りの死刑乳) ねこまち 長髪小町 小野塚子持 ミスティーコマチ 死神天使☆えんじぇるこまち 腋小町
カップリング
こまチル こまっチャイナ こまかせ あやこま 勇こま こいこま こまぬえ てんこま 小町霖 こますず