概要
東方Projectに登場する小野塚小町と四季映姫・ヤマザナドゥの二人によるカップリングである「こまえーき」に関連した企画。
また、同作の登場キャラクターに関連する事項などからそれぞれに縁のある日付や期間を設定し、その日ないしは期間に該当するキャラクターの作品をつくろうという「東方キャラの日」の一つでもある。
桔月伽耶氏の提案によるもので、東方Projectにおける地獄の死神や閻魔である小町や四季映姫は年に二度の地獄の休日である「閻魔賽日」(後述)をどのように過ごすのかを「こまえーき」の視点も通しつつ様々に想像してみようというものである。
作品の発表形式、発表場所、開催期間(及びその期間後について)、除外項目等企画の詳細については最新版の企画目録を参照。
本記事に見る最新開催回は第15祭であり、当該の企画イメージは本記事では上記メイン画像のもの。
また本企画はpixivグループである「こまえーきは我が悲願」(左記リンクは当該のpixivグループトップへのリンク)とも連動している。
本企画に関連するキャラクターについてはそれぞれ「小野塚小町」、「四季映姫・ヤマザナドゥ」記事を、カップリングについては「 こまえーき 」の他「 こまザナ 」等の記事を参照。
「お題」
本企画では2016年7月開催の第3祭より「お題」の提案がなされており、各開催回ごとの「お題」を通した企画参加の在り方も拓かれた。
ただし「お題」は企画参加にあたっての必須条件ではなく、第1祭や第2祭同様の、二人のフリーテーマな閻魔賽日を想像する「こまえーきの閻魔賽日」もまた並行している。
例えば第10祭では「こたつ」・「料理」・「うたた寝」の三種類が「お題」として示されている。
企画参加にあたってはこれらの要素のいずれか一つ、または複数を同時に選択してもよいとされており、さらに先述のようにお題以外のフリーテーマでも企画参加作品の要件を満たす限りにして本企画の基本趣旨に沿ったものであれば参加が可能である。
「お題」にまつわるより詳細な内容についても先述の企画詳細同様に各開催回ごとの対応する企画イメージを参照。
こたつは、今日の日本でも冬場などに多用される暖房器具の一つであり、種類としては、暖を取るための熱源の種類で見る場合には各種の炭に火を入れてこたつの中に収めるものや電気で熱源を得る電気炬燵などがある。形状で見る場合には、床の上に器具を置く置き炬燵や足を折り曲げられるように床を掘り下げる掘り炬燵などがある。その原型は室町時代にまで遡るともされる。
東方Project作中でも描かれることがあり、内部の構造は不明ながら博麗神社(近年であれば『東方鈴奈庵』)でこたつが用いられている様子が描かれており、『鈴奈庵』では博麗霊夢が普段遣いのちゃぶ台の足に布を結んでこたつとして使用している。同作中では、「 雪の厳しい冬 」のとある日に、内密の相談事に訪れた稗田阿求がこのこたつで霊夢と話し合っている。
人間の行動や生活を模すサニーミルク、ルナチャイルド、スターサファイアら三妖精もこたつを引っ越し先に持ち込んでおり、冬場には普段の生活で用いている椅子とテーブルの他にこたつも利用している(『東方三月精』)。第二部の番外編扉絵や同編中の正月(冬)と思しきエピソードでは三人がこたつを囲む様子が描かれている。
このように、今日の幻想郷でも、寒く厳しい冬を乗り越えるための器具として、こたつは種族の垣根を超えて用いられている。
なお、クラウンピースが居着いてからの博麗神社では床下を寝床とするクラウンピースの地獄の炎の熱によって床下暖房状態になることもあるなど、暖をとるという観点においても、例えば八雲紫の評するような「 幻想郷的な力 」(『三月精』)が生活に応用されることもある(『三月精』)。
先述の通り先の三妖精らは人間の生活を模して楽しんでいるが、その一つには料理もある。
作中ではスターサファイアが二人に料理を振る舞ったり、食材を求める様子が語られるなどしている。三妖精を通しては、作中でレシピも語られている。
東方Projectでは作中での宴会文化もあって食事そのものだけでなくその下準備などとしての料理風景も描かれることもあり、書籍作品などでは特にその傾向を見ることができる。
三妖精らに限らず、料理や食材がエピソードの表のテーマとなってストーリーが展開するといった場面もあり、宴会のための食材を探す茨木華扇や、霊夢や霧雨魔理沙らによる料理風景が描かれてもいる(いずれも『東方茨歌仙』)。
パーティでは料理も振る舞われ(例えば『東方儚月抄』)、そういったパーティを支える側の苦労が語られることもある(例えば十六夜咲夜の「包丁だこ」。『茨歌仙』)。
料理の際の服装が描かれる(例えば霊夢や魔理沙の割烹着、『茨歌仙』)こともある他、後片付けももちろん食にまつわる一連の行程の一つである(例えば魂魄妖夢、『儚月抄』)。
幻想郷とつながる他世界・異文化の料理(例えば地底世界や月の都)を通してそのバックボーンにある文化や思想の違いが表現されることもあり、食の違いが種族の違いとして表現されると同時に、しかし宴を共にして互いに交流しあうことのできる食文化を見出してその共有しあえる美食に舌つづみを打つといった様は、互いの違いを超えて前進的な交流を試行していくという幻想郷の前向きな広がりの様を見出すこともできる(例えば近年であれば『東方酔蝶華』での伊吹萃香が宴会に提供した「 煮物 」関連など)。
幻想郷の変化し続ける事情に合わせて新たな料理レシピを開発する向きもあり、時には従来品種の植物に対して驚異となる外来品種の植物をいかに食用足らしめて数を減らしていくかといった、「料理」を通した環境問題への前進的なアプローチが語られることもある(『茨歌仙』)。
さて、おいしい料理をあたたかいこたつで食べ、そこにお酒も入るとなれば、とろりとした眠りに誘われるのは必定である。先の『三月精』においても、こたつを囲んだ正月の呑みの席でサニーミルクは妖精の未来を憂い熱くその未来を語りながら、あるいはルナチャイルドはサニーの熱弁に頷きながら、ゆっくりと眠りに落ちている。
ただしこたつでの睡眠という組み合わせには注意点があり、本人の気づかないうちに寝入ったままで脱水状態となってしまったり、あるいは炭を熱源に用いている場合は一酸化炭素中毒などに注意する必要がある。水分を意識的に適度に摂り定期的な換気をするなどするとよいだろう。
こたつや料理を抜きにしてもゆったりとした時間がうたた寝と言えるような眠りへと導くこともあり、例えば文々春新報は霊夢の縁側での「 シエスタ 」をスクープしている(『東方文果真報』)。「 紅魔館の門番 」も昼間には眠っていることがあるようで、こちらも「 シエスタ 」と評されている(『東方求聞史紀』)。作中では人間、妖怪、妖精など、こちらもまた種族を問わずそれぞれのスタイルで、図らずもうとうとする様子が描かれている。
閻魔賽日
「閻魔賽日」とは地獄にまつわる暦で、閻魔賽日には地獄の釜の蓋が開き、地獄の鬼や責め苦を追う罪人たちも休日となる、地獄全体のお休みの日である。
陰暦を元に年に二回あり、1月16日・7月16日前後とされる。
二回ある休日をそれぞれ「初閻魔」(1月16日)、「大斎日」(7月16日)などと呼ぶこともある。
それぞれの日には「閻魔詣で」、「十王詣」等として閻魔王を祀る閻魔堂への参拝が行われたり、寺院では地獄にまつわる特別な祈祷が捧げられるなどされる。
単に「賽日」(さいにち)とする場合は閻魔詣での日にして奉公人の薮入り(住み込みの奉公人が帰郷する事を許された日)の日の意味ともなる。
小町や四季映姫はそれぞれ死者の魂を彼岸へと導く渡しと死者の魂を裁く閻魔という、地獄(是非曲直庁)で働く存在である。もし二人が所属する地獄にも完全休日となる閻魔賽日があったとしたら、その日二人はどのように過ごすのだろうか、ということを様々に想像するのが本企画である。
以前の企画イメージ
開催回 | 開催年月 | お題 | 企画イメージ |
---|---|---|---|
第15祭 | 2023年1月-2月 | ||
第14祭 | 2022年7月 | ||
第13祭 | 2022年1月 | ||
第12祭 | 2021年7月 | ||
第11祭 | 2020年7月-8月 | ||
第10祭 | 2020年1月 | ||
第9祭 | 2019年7月 | ||
第8祭 | 2019年1月 | ||
第7祭 | 2018年7月 | ||
第6祭 | 2018年1月 | ||
第5祭 | 2017年7月 | ||
第4祭 | 2017年1月 |
| |
第3祭 | 2016年7月 | ||
第2祭 | 2016年1月 | (フリーテーマ) | |
第1祭 | 2015年7月 | (フリーテーマ) |
※1:第5祭のお題の一つである「学パロ」については「休日」に限らない広範な「学生こまえーき」の在り方の想像が承認されている。
関連タグ・関連リンク
関連タグ
こまえーき / こまえーきは我が悲願(こまえーきの派生タグ・固有のカップリングフレーズ)
こまザナ / こまえー / えーこま / こまえい / 彼岸組
関連リンク
- 開催場所の一つとなるpixivグループ
参考資料(こたつ関連)