戦え!大、戦隊!ゴーグル・ファイブ!
概要
『大戦隊ゴーグルファイブ』とはスーパー戦隊シリーズの第6作目に当たる作品であり、劇中に登場するヒーローである。全50話。
善の未来科学と悪の暗黒科学の激突というシンプルな物語構造のもと、新体操をベースにした美麗なアクションやシリーズ初の(明確に色分けされた)黒の戦士の登場などが新機軸として取り入れられている。
大きな特徴で言えば、歴代戦隊シリーズでは最長の、かつ大仰なアクションを伴う名乗り時間。
この時期のシリーズでは現在定例である追加戦士の加入が存在しないため、『忍風戦隊ハリケンジャー』で記録が破られるまでの十数年間に渡り最長の座に君臨していた。
しかしながら初期メンバー5人の名乗り時間ではいまだに最長であり、放映から40年近く経った今でもその記録は破られていない。
あらすじ
人類の歴史の背後で密かに活動を続けていた暗黒科学帝国デスダークによる世界征服作戦が遂に開始された。
未来科学研究所の本郷博士とコンボイ(コンピューターボーイズ&ガールズ)によって見出された五人の若者たちは、大戦隊ゴーグルファイブとしてデスダークの野望に敢然と立ち向かっていく。
登場人物
登山家。レッドロープが武器。
将棋が得意。ブラッククラブが武器。
アイスホッケーの選手。ブルーリングが武器。
動物園の飼育員。イエローボールが武器。
数少ない「デブのイエロー」である。
未来科学研究所
未来科学研究所の所長。ゴーグルファイブを結成させると第2話で海外に旅立ち、終盤で第二研究所を建てる。
本郷博士の助手。第22話で本郷博士の元に旅立つ。
本郷博士の助手。こちらは最後まで留守を預かる。
オペレーターを務める少年少女のコンピューターボーイズ&ガールズ(コンボイ)のリーダーで、レッドのパートナー。
ブラックのパートナー。
ブルーのパートナー。
イエローのパートナー。
ピンクのパートナー。
暗黒科学帝国デスダーク
ゴーグルファイブのメカニック
該当項目参照。
- ゴーグルシーザー
ゴーグルロボのパーツになるマシンを格納したコンテナを運搬する母艦。
冷凍ビーム砲を備える。
- ゴーグルクーガー
赤色灯が特徴の4WD車両で、レッド以外のメンバーが搭乗する。
最高速度は300km/h。
- ゴーグルマシーン
赤色の車体が特徴のバイクで、最高速度は350km/h。
カウルにはサブマシンガンを備えるが、劇中では使用されなかった。
音楽
主題歌
- 大戦隊ゴーグルV(OPテーマ)
作詞:小池一夫 / 作曲・編曲:渡辺宙明 / 歌:MoJo、こおろぎ'73、ザ・チャープス
- ストップ・ザ・バトル(EDテーマ)
作詞:小池一夫 / 作曲・編曲:渡辺宙明 / 歌:MoJo、こおろぎ'73、ザ・チャープス
挿入歌
- ゴーグルVアクション!
作詞:保富康午/作曲・編曲:渡辺宙明/歌:日高美子、こおろぎ'73、ザ・チャープス
- 熱風シャドウ
作詞:さがらよしあき/作曲:渡辺宙明/編曲:久石譲/歌:MoJo、須貝吏延、こおろぎ'73
- フラッシュ!ゴーグルV
作詞:曽田博久/作曲:渡辺宙明/編曲:久石譲/歌:MoJo
- ゴーグルVのマーチ 〜We are Goggle V〜
作詞:さがらよしあき/作曲・編曲:渡辺宙明/歌:MoJo、須貝吏延、こおろぎ'73
- エレクトリック・マジックコンボイ
作詞:さがらよしあき/作曲:渡辺宙明/編曲:久石譲/歌:新倉よしみ、コロムビアゆりかご会
- ダンシングゴーグルV
作詞:保富康午/作曲・編曲:風戸慎介/歌:MoJo
- 出撃!ゴーグルロボ
作詞:八手三郎/作曲・編曲:渡辺宙明/歌:MoJo、こおろぎ'73
- 燃える男ゴーグルレッド
作詞:保富康午/作曲・編曲:風戸慎介/歌:MoJo
- 花咲くゴーグルピンク
作詞:保富康午/作曲:渡辺宙明/編曲:いちひさし/歌:日高美子
関連イラスト
主なゲスト出演者
阿知波悟美(第3話)⇒連続テレビ小説や大河ドラマなど数多くのドラマに出演。
大前均(第6話)⇒ドギュー(人間態)、格闘技怪人、バンリキ魔王、牢忍ハブラムなどを演じた。
岡本美登(第15話)⇒後に『超獣戦隊ライブマン』のドクター・アシュラ/毒島嵐、『忍風戦隊ハリケンジャー』のサーガイン(声・アクター双方)などを演じることになる。
太地琴恵(第19話)⇒『ジャッカー電撃隊』のハムスター、太陽戦隊サンバルカンのロボット犬シーシーの声も担当。
岸野一彦(第19話)⇒第15話でハチモズーの声も担当。以後怪人の声を数多く担当。
森永奈緒美(第22話)⇒後に『宇宙刑事シャイダー』のアニーで有名に。当時は新人のため、大地女史が声を吹き替えた。
喜多川務(第22話)
藤山律子(第23話)⇒『電人ザボーガー』のミスボーグなど数多くの特撮に出演。次作で女将軍ゼノビアを演じる。
広森信吾(第27話)
三井恒(第32話)⇒MATの上野隊員等、特撮に数多く出演したが引退。
田崎潤(第30話)⇒『ジャンボーグA』『仮面ライダーX』などに出演していたベテラン俳優。
甲斐智枝美(第34話)⇒「スター誕生!」出身の元ホリプロ所属のアイドル。1990年に結婚したのを機に芸能界引退。2006年に死去。
西尾徳(第41話)⇒次作でも敵怪人の声など、特撮関連に多く出演する。2005年に死去。
渡部猛(第49話)⇒こちらも次作以降でも特撮に深く関わる。2010年に死去。
その他
- 巨大ロボットの合体シーンは、一見すると電動による変型に見えるほどスムーズなものだが、実はメカのプロップは一切モーターによるギミックが仕込まれておらず、すべてワイヤーワークにより行われている。また、これらのプロップに合わせる形で球場基地を作成したため、その外見は直径3メートルにも及ぶ巨大なものとなっている[。
- 企画の最初期には『未来戦隊ミライマン』という名称案があったが、これはダミータイトルであり、その後に『大戦隊ゴーゴーファイブ』に決まりかけたものの、商標登録絡みでNGとなり、語感の似ている『大戦隊ゴーグルファイブ』に決定した。3機のメカがゴーグルロボに合体変形する際の掛け声「ゴーゴーチェンジ!」にその名残が見られる。
- スーパー戦隊シリーズのタイトルコールは本作品から始まったが、本作品と次作『ダイナマン』までは「戦隊」の部分を除いてメインタイトルのみをコールしているほか、主人公たちを演じた役者たちではなく主題歌を歌ったコーラスグループが担当している。
関連項目
海賊戦隊ゴーカイジャー:劇場版で黒田官平が登場した。
太陽戦隊サンバルカン→大戦隊ゴーグルファイブ→科学戦隊ダイナマン