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毒島嵐

ぶすじまあらし

毒島嵐とは、特撮テレビドラマ『超獣戦隊ライブマン』の登場人物の一人。
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「天才?それがどうした?天才が何だ、秀才がどうだってんだ!

 俺はな、頭の良い奴が大っ嫌いなんだ!ガキの頃から勉強が嫌いでよ!」


演:岡本美登


概要編集

暴力組織「ニューマフィア」のボス。北国の出身であること以外、その経歴の一切は謎に包まれた男であるが、若くして組織のボスにまで上り詰め、暗黒街で着々と台頭するなど並々ならぬ実力の持ち主で、ゆくゆくは暗黒街の帝王にならんとする野望を抱いている。

毛皮やプロテクターを主体としたワイルドな出で立ちに違わず、野性味溢れる格闘術をもって頭脳獣すら叩きのめしてはこれを従わせてみせるなど、その腕っぷしと凶暴性は作中でも群を抜くものがある。その反面、記事冒頭にも示した台詞からも窺えるように頭を使う事が大の苦手で、両手の指を使わなければ1桁の足し算すらろくにできず、2桁になると指が足らず完全にお手上げになるという有り様だった。

そのため、学力や天才秀才という存在に対して異常なまでのコンプレックスを抱いており、科学アカデミアの出身である勇介達や、天才集団を自称して憚らないボルトに対しても、強い反感を示し自らの実力を誇示しようとする。


しかし、前述した類稀なるパワーと凶悪さ、そして「天才」への強いコンプレックスに着目した大教授ビアスによって拉致された嵐は、ビアスから施された「教育」によって眠っていた才能を開花させられ、彼の求めていた凶悪にして無敵の天才・ドクター・アシュラへと生まれ変わるに至った。

これ以降、シュラー三人衆といった配下を従え、それまでのボルトの幹部達とは一味違った真っ向からの戦い方で、長きに亘ってライブマンの前に強敵として立ちはだかることとなるのである。


「妙な人生」の果て編集

そんなアシュラも、激しさを増すボルト内部での「千点頭脳」を目指しての競争において次第に後れを取ることとなり、やがて自身が先に脱落していった宇宙の天才達と同様に、本命たるドクター・ケンプマゼンダの成長を促すための、当て馬も同然の存在として「天才」に仕立て上げられたという非情な事実を突きつけられることとなる。

一発逆転を狙い、ハッカーヅノーを繰り出しての最終作戦も失敗に終わり、さらにはビアスの秘密にまつわるデータに偶然触れたことで粛清の憂き目に遭ったアシュラは、一命こそ取り留めたもののアシュラとしての能力、そして開花したはずの天才的頭脳すらも全て失い、再びかつての足し算すらままならない毒島嵐へと戻ってしまったのであった。


それでもなお、ビアスに対し一矢報いることを諦めずにいた嵐は、単身バトルヅノーに生身で挑むもまるで歯が立たず、助けに入ったライブマンもろとも窮地に追い込まれてしまう。

そんな嵐を救ったのは、皮肉にも彼のボルトへの参入により組織を追われる身となった、かつてのドクター・オブラーこと尾村豪であった。ボルトによる再度の攻勢にライブマンが苦戦する中、それをただ眺めることしか出来ず無力感に打ちひしがれる豪に対し、意識を取り戻した嵐はふとこんな問いかけを投げかける。


「豪、4+8はいくつだ?」

「12だけど・・・なぜそんなことを?」

「答えを知りたかったんだ、これで思い残すことはなくなったぜ。豪よ・・・俺達、妙な人生だったな」


その言葉通り、心残りがなくなったかのように豪へと笑顔を向けた嵐は、再び戦場へ舞い戻ると傷付いた丈に代わり、バトルヅノーに立ち向かってゆく。


「言ったはずだぜ、落とし前は俺がつけるとな!ビアスに見せてやるぜ!俺みたいな馬鹿でも貴様らには負けねえことをな!」


とはいえ、やはり生身では如何ともし難く、散々に叩きのめされ地に伏した嵐であったが、そんな彼の目に飛び込んできたのは、工事現場の火薬保管庫だった。嵐はそこに保管されていた大量のダイナマイトを身体に巻き付け、手にも点火したダイナマイトを握ると、なおもライブマン相手に猛威を振るうバトルヅノーに対し、


「見てろよ、ビアス!!」


と渾身の雄叫びを上げながら、砲撃にも怯むことなく突撃を敢行。そして飛びついた次の瞬間ダイナマイトが起爆し、嵐はバトルヅノーを道連れ自爆という形で、壮絶な最期を遂げたのであった。


「毒島嵐・・・急に天才にされ、また元に戻って・・・。

 最大の被害者はあの人かもしれないわね・・・」


その最期を見届けたライブマンは、嵐の数奇な生き様に思いを馳せつつ、彼の運命を弄んだビアスへの怒りを新たにするのだった・・・。


備考編集

  • 衣装のデザインはアシュラと同様に新貝田鉄也郎が担当しており、『北斗の拳』のイメージで荒っぽい感じにまとめられたものとなっている。
  • 嵐がバトルヅノーに特攻を仕掛ける時のBGMには、「石狩挽歌」(北原ミレイ)のイントロ部分が選曲されている。
  • 放送当時、ビアスに天才にされた嵐を見て、「ビアス様にさらわれて天才にしてほしい」と思った視聴者が少なからず存在したようで、後年の個人サイト等の作品のレビューでもそうした声が散見された。

関連タグ編集

超獣戦隊ライブマン 武装頭脳軍ボルト ドクター・アシュラ

半グレ ルサンチマン


ロンダーズファミリー 異世界犯罪者集団ギャングラー:いずれもスーパー戦隊シリーズの他作品に登場する敵組織達。共通して「犯罪者達の集まり」であることから、あるいは嵐の行き着く先かもしれないと指摘する向きもある

ギエン:『未来戦隊タイムレンジャー』の登場人物の一人。上記ロンダーズファミリーの一員で、「数がまともに数えられず算数もままならない」身でありながら、「改造により天才的頭脳の持ち主となった」という複数の共通項を有する。他方で相違点として、改造される以前は純粋な善人であったという点が挙げられる

ナランチャ・ギルガ:『ジョジョの奇妙な冒険』の登場人物の一人。「算数ができない、反社会勢力の一員」という点で嵐と共通する一方、二桁同士の掛け算こそできないものの九九はできるという点では相違している

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