「何で怪獣は生まれてくるの?」
概要
『SSSS.DYNAZENON』に登場する怪獣は、「発生源」に人の意思・感情が作用することで生まれ、成長する。
怪獣を発見した怪獣優生思想がインスタンス・ドミネーションによりコントロール(『掴む』と表現される)することで、インスタンス・ドミネーション前よりも巨大化し、破壊活動を行う。
どの怪獣も物体の浮遊やワープ、爆発などの「超能力」然とした能力を一つ持っている。能力の発動時には周囲に光の粒子が撒かれるという共通点がある。能力によって怪獣優生思想の面々とは各自相性があるらしく、グレージョムやギブゾーグはジュウガ向きと言及されている。
怪獣によっては能力が未熟なことがあるが、その場合は影響を与えた人間自体が未熟だった可能性が高いらしい。
前作の物とは違い、産まれた時点では特に目的意識もなく徘徊しており、無作為に能力を発動する等の迷惑行為を働きはするものの、人間に対して明確な悪意を持った行動は取らない野生動物のような存在。
また、徘徊中の怪獣は青い目をしているが、インスタンス・ドミネーション後は赤い目へと変化する。
劇中ではフジヨキ台を中心に怪獣が定期的に発生しており、2代目は何者かが意図的に「発生源」を拡散させたと推測している。
ただしシズム曰く、怪獣優生思想によって産み出された存在ではないらしい。
第1話冒頭で何者かが白い石を町に向かってばら撒いていることと関係があると思われる。
ガウマや怪獣優生思想など「怪獣使い」を名乗る存在からの扱いは総じて「道具」「手段」「兵器」のような物であり、「生命体」とは見られておらず各個体への情は希薄。怪獣使いとしての教育を受けたガウマも、怪獣の発生などについては全く教わっていなかった。
一覧
怪獣の名前は基本的に心理学用語が由来と思われる。
登場回 | 名前 | デザイナー | 操った人物 | 能力 | 名前の由来 |
---|---|---|---|---|---|
第1回 | シャルバンデス | 西川伸司 | 不明 | 物体を浮かせる | シャルパンティエ効果 |
第2回 | グレージョム | 酉澤安施 | ジュウガ | ワープする | グレーゾーン |
第3回 | バーナドドン | 丸山浩 | オニジャ | 爆発を起こす | バーンアウト |
第4回 | ディドラス | 西川伸司 | ムジナ | 物体の次元を移し替える | ディドロ効果 |
第5回 | ネオフォビア | 田口清隆(デザイン協力:雨宮哲) | シズム | 物体をふやけさせる | 新奇恐怖症 |
第6~7回 | ブルバイン | 岡本英郎 | オニジャ、ムジナ | 重力を強くする | ダブルバインド |
第8回 | ザイオーン | 坂本勝 | 無し | さまざまな場所に色を塗る | ザイオン効果 |
第9回 | ギブゾーグ | 板野一郎 | ジュウガ | 物体を軟化する | ギブソン効果 |
〃 | ゴルドバーン | 野中剛 | 無し | 物体のサイズを変える | ルイス・ゴールドバーグ |
第10回 | ガルニクス | 丸山浩 | ムジナ(失敗した可能性あり) | 物体を過去に飛ばす | ツァイガルニク効果 |
余談
怪獣のデザイナーは前作からは坂本勝(キャラクターデザイン。ナナシを担当)、西川伸司(グールギラスなど)、丸山浩(ゴングリーなど)、板野一郎(ヂリバー)が続投。
新たに酉澤安施、岡本英郎、田口清隆、後藤正行(グリッドマンなど)、野中剛(ダイナゼノンなど)が登板している。
特撮によくある着ぐるみの改造を意識しているのか、一部の怪獣をよく観察すると前作の怪獣の意匠を持っていたり、よく似た体形の個体も散見される。
関連項目
マイナスエネルギー:ウルトラシリーズにおいて、人間の感情が怪獣を成長させるという設定。