曖昧さ回避
ディズニー映画『アラジン』
概要
千夜一夜物語の一節『アラジンと魔法のランプ』を原作としたディズニーの長編アニメ映画。原題は『Aladdin』。
1992年に製作され、日本では1993年に公開されて大ヒット作となった。
のちに続編のOVA2作とTVアニメシリーズも作られ、2019年には実写版映画も公開された。
あらすじ
貧しくても正しい心を持った青年アラジンは、政略結婚の見合いを嫌がって王宮を抜け出して街中にやってきたジャスミン王女と惹かれあう。
同じ頃、王国の支配を企む魔術師の大臣ジャファーはアラジンが魔法の洞窟に入れる唯一の存在と知り、変装した上で甘い言葉で洞窟の財宝の中から「魔法のランプ」を探してくるように誘いをかける。
洞窟に入ったアラジンは無数の財宝と意思を持つ空飛ぶ絨毯、そしてランプを見つけるが、彼の相棒であるサルのアブーの失態により洞窟が崩れ始めたためアラジンは絨毯の助けを借りて脱出を図る。
ところが入口で待っていたジャファーに裏切られて、2人と絨毯は閉じ込められてしまう。
アブーの機転で死守したランプのホコリアラジンが拭ってやると、中から突然ランプの青い魔人「ジーニー」が召喚され、アラジンを「御主人」と呼んで三つの願いを叶えるよう勧めてくる。
図らずもランプの所有権を手にしたアラジンは予期せぬ幸運を掴んだことで、叶わないはずだった恋を成就させるべくジーニーと策を廻らせ始める――。
主な登場人物
- アラジン 声:スコット・ウェインガー/羽賀研二、三木眞一郎(再録以降)、石井一孝(歌)
- ジーニー 声:ロビン・ウィリアムズ/山寺宏一
- ジャスミン 声:リンダ・ラーキン、リア・サロンガ(歌)/麻生かほ里
- アブー 声:フランク・ウェルカー
- ジャファー 声:ジョナサン・フリーマン/宝田明、大木民夫(変装時)
- イアーゴ 声:ギルバート・ゴットフリード/神谷明
- サルタン国王 声:ダグラス・シール/あずさ欣平
- ラズール(衛兵隊長) 声:ジム・カミングス/屋良有作
- 行商(冒頭の語り部) 声:ロビン・ウィリアムズ/松尾貴史
関連動画
アニメ版予告
アラジン(ディズニーキャラ)
キャスト
英語版:スコット・ウェインガー(歌:ブラッド・ケイン)
日本語版:羽賀研二、三木眞一郎(OVA、テレビシリーズ、DVD版再収録以降)(歌:石井一孝)
概要(ネタバレ注意!)
アグラバーのスラム街に住むトルコ帽を被った青年。貧しくも心優しい性格であり、家の窓から見える宮殿にいつか住みたいという夢を持ちながら相棒のアブーとたくましく生きている。
生きるために盗みを働いて生活しているため、衛兵や上層階級からは「ドブネズミ」と呼ばれて厄介者扱いされている。
そんな境遇でも盗んだパンを空腹の子供に分け与えたり、ジャスミンの花婿候補の他国の王子に鞭で打たれかけた子供を庇って「金持ちならもっと人に親切にしてみろ!」と立ち向かう勇気と優しさを失わず、魔法のランプの番人に「ダイヤの原石」と認められている。
市場で偶然助けたジャスミンと恋に落ちるも、相手が王女と知って落胆するが、ジャファーの野望に巻き込まれたことで魔法のランプと魔法の絨毯を手に入れる。
ランプの魔神ジーニーの主人になり、1つ目の願いでアリ王子に変身してジャスミンに近づく。ジーニーが自由を望んでいることを知り、無事にジャスミンと結ばれた暁には自由を願うと約束した。
当初ジャスミンには金目当ての王子の一人と思われて毛嫌いされたが、絨毯に乗せた時の仕草で正体に気付かれて「お忍びで庶民の格好をしていた」と咄嗟に噓をつき、両想いにはなったもののジーニーに苦言を呈される。
ジャファーが国王サルタンを操っていると見抜くも、ランプの持ち主だと知られてジーニーを奪われ、ジャスミンたちの目の前で元の泥棒の姿に戻されて追放される。ジャファーを罠に嵌めて倒した後は、最後の願いで王子に戻るよりもジーニーを自由にすることを選び、サルタンが変えた法律のもとでジャスミンと結ばれる。
学がなく文字の読み書きは苦手だが、頭の回転が速く口達者。機転を利かせて立ち回るのが得意。
ただ見栄っ張りでカッコつけなところもあり、つい反射的に嘘]をついたり相手を傷つけまいと事実をはぐらかしたりするせいで、後々トラブルを招いてしまうことも多い。
ジャスミンと婚約した後のOVAとテレビシリーズでもこの癖は治っておらず、彼女を怒らせたりケンカの火種になってしまう。
一方で、いざという時の勇気と大胆さは目を見張るものがあり、どんなに強大な敵が相手でも大切なものを守るためなら命をかける。この時は普段以上に知恵も冴え、敵の弱点を直感すると得意の挑発で相手の注意を向け、隙を突いて反撃に出る。
長らく出生が謎に包まれていたが、OVA『アラジン完結編 盗賊王の伝説』で幼い頃に父親が蒸発して母親を亡くし、親のいるよその家庭を見ながら孤独な幼少期を送った事が明らかになる。
さらに生き別れになっていた父親のカシーム(CV:池田勝)が盗賊団の頭領として生きていた事が発覚。カシームに盗賊の仲間にされかけて結婚式間近のジャスミンとの仲も危うくなるが、カシームが根っからの悪党でなかったと知って和解する。
そしてカシームとサルタンに見守られ、ジャスミンと無事結婚を果たしたのであった。
1作目の劇場公開版とVHS版では人気俳優・タレントの羽賀研二氏のキャスティングが話題となったが、DVD版以降の新装品やTV再放送では全てテレビシリーズでアラジンを担当した声優の三木眞一郎氏に置き換えられている。
これについては羽賀氏の不祥事と関係があるのかは明らかになっていない。
関連イラスト
アニメ版
実写版