「これが・・・『神速』の実力ですわ。」
CV:大空直美
概要
結社『身喰らう蛇』の最高幹部・蛇の使徒第七柱アリアンロード直属の戦闘部隊「鉄機隊」の筆頭剣士を務める女性。得物は騎士剣。
見た目は10代の少女のように見えるが、初登場の『碧の軌跡』および『閃の軌跡Ⅱ』の時点で21歳と、成年である。
それでも鉄機隊の同僚となるアイネス、エンネアの二人よりも年下であり隊最年少である。
結社に所属しているアリアンロードの部下だが身喰らう蛇に所属しているわけではないという微妙な立場にある。(鉄機隊自体がアリアンロードの私設部隊扱いのため)
人物
デュバリィの生家はエレボニア帝国外の辺境の領主を務めた下級貴族家で、いわば領主令嬢だった。ところが一家が夜盗に襲われて自分以外生き残れず、自らも殺されかける所をアリアンロードに助けられて以後、彼女に忠誠を誓い、師事するようになった(後に「閃の軌跡Ⅲ」で明らかになる。)
語尾に「~ですわ」とつけ、丁寧な口調で喋るが、「とくと味わいやがれですわっ!」や「超絶、素晴らしい方ですわっ!」など俗っぽい口調も混じっているが、これらの口調はおそらく貴族令嬢として育った表れともいえる。
アリアンロードにつき、自ずと結社の執行者とも剣を交えて自身の剣技を磨いていくことになるが、とりわけ結社随一の剣士である剣帝レーヴェとの摸擬戦では基本的に格上相手だったため、まれに勝ち星を拾えるくらい(100回に1回)の実力差があったという。その一方で、自身の持ち前の機動力と行動力、それらから起こす分身での戦法はレーヴェも認めるところで、クラフト【影技・剣帝陣】は彼からの直伝である。
自ら「剣帝にも迫るほどの高速の剣技」と言うほどの腕をもち『神速』の二つ名で呼ばれ、その名に相応しく持ち前の機動力を生かした手数重視の立ち回りを基本戦法としている(後述)。
アリアンロードや後に加入したアイネス・エンネアが浮世離れした性格なのに対し、令嬢育ちのためかアリアンロードに陶酔していたりすぐに感情的になったりと人間味あふれる性格をしている。そのため筆頭の身ながらもアイネスやエンネアからは実際一番年下のため妹のような扱いであり、結社の人間曰く「心に闇が全くない」との事である。このために結社の執行者になる可能性は現時点ではない。
また、そうした性格からポンコツ、ツンデレ、チョロイン、主大好きっ子と言われ放題になってしまっているが、物語が進むにつれて剣に関してはストイックな人物であることが描かれている。
碧の軌跡・閃の軌跡Ⅱ
初登場となる『碧の軌跡』では主アリアンロードに従って行動しており、終盤・クロスベル市の結界を張る一翼である「星見の塔」において特務支援課を迎え撃ち、その立ち回りのスピードは同じくスピードを主力とするリーシャは「私よりも速い」と言わしめるほどであった。初代版(PSP版)では顔グラフィックもなかったが、ランディ曰く「筆頭という割には可愛らしい顔」だった。その後CVと顔グラフィックはマイナーチェンジ版の「碧の奇跡Evolution」より追加されている。
ほぼ同じ時間帯であった『閃の軌跡Ⅱ」ではエレボニア帝国国内の内戦が勃発していたところで、カイエン公爵率いる貴族連合軍の協力者として儀礼艦パンタグリュエルにてその姿が確かめられ、主人公リィンらⅦ組との初の邂逅はラウラの実家がある湖畔の町レグラムの宿酒場で、大食している古風な少女だった。
槍の聖女リアンヌ・サンドロットが250年前にレグラムを治める伯爵家の令嬢だったため、その後を治めるアルゼイド家…ラウラやその父・アルゼイド子爵にライバル心を抱くことになる。
本編ではコンビを組まされた執行者・マクバーンの奔放さに手を焼いたり、主の命令によりクロスベルとエレボニアに何度も往復したりと多く苦労した模様であった。
終盤、カイエン公爵が待ち構える帝都ヘイムダルの皇宮・バルフレイム宮が「煌魔城」として変貌した後は、その序盤で執行者ブルブランとともにⅦ組を待ち構えるが、返り討ちにされたところで逆上、高速の剣技でⅦ組を追い詰めるがそこにオリヴァルト皇子と遊撃士トヴァルの高速アーツによる奇襲を受け、Ⅶ組を取り逃してしまった。
閃の軌跡Ⅲ
本作でも引き続き同僚のアイネス・エンネアとともにアリアンロードに付き従い、ジュノー海上要塞にて新Ⅶ組とオーレリア・ルグィンを迎え撃ち、ついにはアリアンロードとオーレリアが1対1での果し合いに立ち会うことになる。戦いはアリアンロードが膝をつくことになるが、そこでアリアンロードがエレボニアに伝わる『槍の聖女リアンヌ・サンドロット』であることが発覚し、驚きを隠せなかった。
終盤、アリアンロードがギリアス・オズボーン帝国宰相とともに「巨イナル黄昏」を発動させたことで、世界を滅亡に導こうとしていることを見て疑念を得ることになる。
閃の軌跡Ⅳ
アリアンロードに対する疑念を抱いたまま、冒頭は黒の工房にてアイネス・エンネアとともに黄昏を推し進める側にいたが、内戦の時に共闘し、そこで復活したクロウとともに、囚われているリィンの暴走を抑え込むべく行動を開始する。
そしてその半ばで暴走したリィンと、抑え込んでいたセリーヌと合流、さらにはリィン救出に現れた新旧Ⅶ組とも遭遇、ここでリィンがⅦ組一同に救出されたところでアリアンロード、オズボーンが参上するが、デュバリィは
「先の黄昏…世界の滅びには納得できません。その意味を自ら見出すまで、しばしお暇を頂きたく存じます。」
と、アリアンロードの元を離れることになり、黒の工房脱出後はブリオニア島でのクロウとリィンの『相克』を見届けることになった。
その相克は結局、リィンが勝ちを収めてクロウの消滅、というところでリィンが消滅を許さなかったためクロウも残ることになるが、デュバリィは一人戻る、というところでラウラから
「客将として我らと来てはもらえぬか」
という一言から、リィンたち新旧Ⅶ組と合流することになる。
そして終盤、リィンとアリアンロード…聖女リアンヌとの相克において、リアンヌはデュバリィの離脱は自身の成長だと喜ばれており、最終的にその真意を知り、また自身が帝国の聖女と称されるリアンヌ・サンドロットと知った後は納得し彼女の在り方に改めて尊敬するが、彼女と一応の同盟関係にあったルーファス・アルバレアの卑劣な騙し討ちによって彼女は致命傷を負ってしまう。
その臨終ではデュバリィのみならずアイネス・エンネアのほか、リィンたちⅦ組一同、そして獅子戦役にてリアンヌの盟友として戦ったローゼリアも立ち合い、「子をなし得なかった私ですが…娘を持ったら、こうなのでしょうね…」と弟子どころか自身の娘のように扱ったことを感謝するが、最期はデュバリィの手の中で事切れ、デュバリィは慟哭する。
最終決戦では幻想機動要塞の障壁を破壊すべく、アイネス・エンネア・そして西風の旅団のゼノ・レオと共に障壁を生み出す塩の杭攻略に参加(なお、このときの結社の飛空艇はブルブランが用意した)。
そしての真の最終決戦たるイシュメルガ=ローゲ戦でも共闘し、決着後はオリヴァルト皇子とシェラザード妃の結婚式にも身なりをよくして出席しており、その後はまっとうに過ごしていた模様。
創の軌跡
本編では師の仇であるルーファスが起こしたクロスベルでの異常事態をアイネス、エンネアとともに調査、別行動中に『本物のルーファス』と遭遇、師を卑劣な方法で手にかけた恨みから最初は彼に剣を振るったが一戦交えた後、事態の打開と『すべてが終わった後ルーファスとの一騎打ち』と言う約束のため渋々彼らと合流し調査を始める。
また、この時に風の剣聖アリオスとも共闘するが、アリオスのスピードが自らを上回るのを目にし、「私よりも速い…」とつぶやくほどであった。
夢幻回廊では閃Ⅲでリアンヌを破ったオーレリア・ルグィンやラウラの父ヴィクター・S・アルゼイドも集うため、この二人の剣豪との掛け合いも存在する。また、手数・スピードを主力とする同タイプの戦闘スタイルを持つフィー・クラウゼルにも鍛錬を請われ、これに応じる一幕もある。
その後終盤までルーファス達と共にしリィンやロイド達も交えて最終決戦にも参加する。
黒幕打倒後、最終決戦にて重傷を負って入院しているルーファスとの約束を果たすために差し入れを用意しながらお見舞いに行く姿が見受けられる。
エピソードイベントではユーゲント帝の催した武闘会にリィンとチームを組み参加した。
この時の話によると次の行動の指針として結社の盟主に話を聞きたい旨を述べている。
バトルスタイル
登場作品に共通して得物は騎士剣だが、同じ騎士剣でも物理攻撃力重視のラウラや魔法攻撃力も合わさったユーシスやルーファスとはまた一味違う、高い行動力と隙の小さいクラフト技を駆使した手数の多い立ち回りで攻める。自身の一撃の攻撃力がやや低めであるため、それを手数でカバーするスタイルともいえる。また、行動力のみならず回避力も高いためカウンター戦法も得意で、前述の通りフィーやクルト、リーシャ、そして結社で同輩の執行者だったシャロンやヨシュアと同じタイプの「スピード・回避中心の前衛キャラクター」と言える。
関連タグ
剣を交えた者たち
レーヴェ 劫炎のマクバーン リィン・シュバルツァー ラウラ・S・アルゼイド クルト・ヴァンダール ルーファス・アルバレア アリオス・マクレイン オーレリア・ルグィン ヴィクター・S・アルゼイド